2,ないならば
フォトスタンド中では、ケストナー博士とアイリーンが、笑顔で佇んでいる。在りし日を偲ばせる一コマ。
「父さんは…人間よりも優れたものを生み出したかっただけよ…」
アイリーンは、フォトスタンドの額をなぞりながら、視線はそこにはなく、どこか遠くを見ているようだ。
「戦闘機械になんかしたかったワケじゃないのよ…」
アイリーンの瞳から涙がこぼれ落ちる。静かな部屋に、小さな嗚咽だけがこだまする。オレの胸で泣くアイリーンに、かける言葉なども無く、ただ抱きしめるしかなかった。
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2,もう一度、所長室を調べる
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