1,先へ進む


外周通路へ出て、北へと進路を取る。このまま進めば、T字路にあたり、左手にはマーコス班が侵入したBエレベーターがあるはずだ。その丁字路の突き当たりに、友軍ビーコンを感知。

>友軍反応 70034JUN確認

マーコス少佐のRGM−79(G)だ。歴戦のパイロットにあるまじき、呆然と立ちつくした体勢からは、まったく覇気が感じられない。

「ドロシィ2か…そこの保安要員室を見てみろ…ヒルダが…ソーンがやったんだ」

9pの弾痕が残る外壁から、容赦なくMS用の銃器が撃ち込まれたことが分かる。

「オレは、心底、バイオドールが怖くなったよ…」

マーコス少佐のしゃべり方は、やや自嘲気味で感情の起伏など感じさせない静かな口調だが、その実、かなり動転し、興奮気味なのは手に取るように分かる。

「どうしたんです。少佐らしくありませんよ」
「ソーンな…奴も、バイオドールなんだ。ジェネラルオーガニックのな…その部屋は、奴の襲撃のあとだ」
「バカなっ」
「奴は、狂ってやがる…」

マーコス少佐の眉間の皺が、深く刻まれる。その皺を刻み込んだのは、苦悩か、悔恨か、それを推し量る事は出来ない。

ソーン・オーガン。確かに信じられないほど無口で、すこし浮世離れしたところはあったが、異常者とは感じられなかった。まして、バイオドールだとは…

チェック
1,研究区画でソーン・オーガンと出会っている。
2,出会っていない。



検索エンジンにより、直接このページに来てしまった方へ。一度、TOPページへ、お越し下さい【TOPへ行く】