1,チェックがあるならば


フォトスタンドの側に、”The King Solomon’s Ring”と手書きのタイトルの入った革表紙の本が置かれている。記憶のすみに何かが引っかかる。

あの謎の男が囁いた言葉。レメゲトン。ドロシィの検索によれば、ソロモンの小鍵とも言われる書物。リングとカギの違いはあれど、これに違いないと直感する。生体工学の権威の部屋に魔術の本があるだけでも、違和感がある。これに違いない。

本は、堅牢な革装丁のうえ、ブックバンドの様なものでガッチリと締め付けられている。要するに、このバンドが鍵の代わりらしい。突起になっている部分を押せば開くと単純に思っていたが、そうではないらしい。不思議な事に、鍵穴らしきモノはなく、どうやって開閉するのか、全く分からない。

バンドも、ただの布製ではなく、金属のワイヤーが縦糸になっている様で、ナイフ程度では葉が立たない。

「父の部屋の掃除は、私がしていたけれど、その本には見覚えがないわ…最近買ったとも思えないし…」

アイリーンも不思議そうに、本を眺めている。古本である事も考えられるが、ブックバンドも、相当に年期が入ってる。古本の可能性は低いだろう。

チェック:アイリーンから指輪を預かっているか?

1,指輪を預かっているならば
2,いないならば



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