作戦手順の説明を受ける


准将と腰巾着が去ったのを確認すると、アレード少佐とマーコス少佐は、ブリーフィングを始めた。通例として、指揮官である二人は、指揮官用のブリーフィングを別個に受けているはずだった。

「作戦手順の説明する。司令部による作戦の概要は次の通りだ」


作戦目的及び優先順位
1:内部に残されたターゲットの破壊処分
2:研究所内中央管理コンピューターの制御権奪還
3:残存生存者の確認及び救出

・アレード班はAエレベーター、マーコス班はBエレベーター、メカドール隊はCエレベーターより侵入する

・侵入後は各班ごとに別個行動で、作戦を遂行すること。中央コンピューターの操作による各防衛システムの攻撃が予想されるので十分注意の事。

・作戦中の単独行動においては、各個の判断に基づき作戦を遂行すること。

・作戦行動に伴う防衛システムを含む、研究所内の破壊には一切の留意を要しないが、可能な限り被害は最小限に止めることが望ましい。

・ターゲットと遭遇し確認した場合、直ちにこれを破壊処分に処すこと。

・生存者を発見した場合は状況が許せば、その安全を確保すること。ただし、これについては目的1及び2を優先させること。

・コンピュータールームに到達したら、その作動を停止させる事により作戦終了とする。なお、やむを得ない場合のみその破壊を許可するものとする。

・目的1を達したら、防御システムの作動停止を確認の後、作戦終了とする。

・作戦を終了したら終了シグナルを発しその場で待機し次の指令を待つ事。また、行動中に終了シグナルを受信した際には、直ちに発進地に向かい合流すること。

・識別コードに注意し常にこれを発信すること。

・各機には、作戦開始時にマスターカードがセットされている。これは研究室内の各端末にセットして、その端末の機能を制御するためのものである。各自必要に応じて使用すること。ただし、研究所の性質上、総ての端末を制御可能な訳ではないので、注意すること。

・地下施設に侵入後は作戦終了まで、エレベーターの使用はその一切を禁止する。いかなる理由においても、エレベーター使用は、敵前逃亡と見なす。


「我々はAエレベータより、地下カーディナルへ進入。保安要員室、格納庫、動力室を制圧し、コーディーを見張りに残し、索敵に移る。良いな」

アレード少佐は一呼吸おいてからさらに続けた。

「今回の舞台は、地下カーディナルだ。元々、MSの研究開発用の施設で、戦闘含めたあらゆるテストが可能になっている。MSの進入は問題ない。爆発に備えて隔壁もかなり強固になっている。」
「耐核って事ですか?」
「そういう言い方もできる。地下基地で実験場をかねていると言うこともあって、随所にカメラが設置され、その管理は中央コンピューターで可能だ、あらゆるドア、隔壁もコンピューターによって操作できる。」

「基地内でトイレには行かない方が良いですね。覗かれちまう」
軽い笑いが起こる。だが、どこか乾いた笑いだ。


1.もう一度、作戦資料に目を通す。

2.参加人員と生存者リストを確認する。

3.地下カーディナルの防衛システムに目を通す。

4.機体の調整に向かう



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