3.地下カーディナルの防衛システムに目を通す。


資料:3

自動防御システム
MC−101型コンピューターを中心とした自動防御システム。MC−101は当研究所のメインコンピューターMP−7071AZALEAに組み込まれており、その作動停止と共に停止する。各端末コンピューター、監視システムMS−101及びMS−101P、各無人機とリンクされており、それらの情報を集積管理し各防御器機を制御する。その管理は直接AZALEAを通じてのみ行われる。

MG−101防御システム
制御コンピューターMC−101と各部の固定監視装置(MT−101及びMT−101P)、各無人MSからなるシステム。

MT−101
通称トーチカ。各種センサーを搭載。平時には、演習用砲台として利用される。ボタン一つで実弾とペイント弾の入れ替えが可能。

MT−101P
MT−101の補助機。マッチ箱サイズの超小型光学センサー。その存在は極めて確認し難く、センサーとしても高性能を発揮する。ただ、レーザーの出力がきわめて弱く、至近距離においてのみ、対人殺傷能力を発揮する。

GUROCK
61式戦車を利用した教育型コンピューターのテスト用無人機。

PHALEO
ファンファンを利用した、教育型コンピューターのテスト用無人機

LYGES
DALLAS・McDUGALL 無人MSシステムR−110series
RGM79を利用した、ファントマシス実験機

LYGES2
DALLAS・McDUGALL 無人MSシステムR−110series
エースパイロットのデータを元に再調した、ファントマシス試験機。

RUMA
DALLAS・McDUGALL 機動戦車 W−0720series
MSとの競合に敗れた、四足歩行戦車(モビルタンク)。悪路走破性、操縦性など、MSよりも好成績を残したが、機動性に劣り、接近戦に持ち込まれると、勝率は3%にもみたず、使用法が61式戦車と重複したため、不採用となる。


「このファントマシスってのは、なんです?」

「それは、ラーナに説明して貰おう。それから、ここからは、オフレコだ。いいな。」

ラーナ・ステラ少尉は、最年少かつ唯一の女性隊員だが、情報戦術A級を所持し、電子機器と心理戦のエキスパートでもある。

「ファトマシスとは、自立型コンピューターによる無人機動兵器を利用した兵器のことです。そのシステムが、試験的に配備されています。正確には、原型となったモノですが。このレッドストーン基地は、元々、無人機開発がメインだったハズですから。」

ファントマシス。正確には、ファントム・システム。明らかに、ジオンよりもパイロットの絶対数が少なく、訓練期間も短い連邦の苦肉の策が、教育型コンピューターだったわけだ。

教育型コンピューターは、いわば疑似AIであり、起動するたびに、あらゆる機体の挙動を記憶し、改良していく。RX−78が、ずば抜けた高性能・高コスト機体に仕上げられたのも、データを収集するためだった。データをコピーすれば、ベテランエースがコピーできるのだから。

新兵の操縦するMSよりも、ベテランパイロット機体のオートモード*1の方が強い。というのは、周知の事実だ。

その学習能力を利用したMS無人機計画が、ファントム・システム。元々MSの挙動そのものは、コンピューターに依存しているため、機動自体は問題にならなかった。問題は、いかに戦闘をこなすかと言うこと。どういう経緯があったのかは知らないが、結果として、自我を持ってしまい、一個大隊と引き替えに、破壊処分されたという*2

「教育型コンピューターに、簡易の思考能力を与えたモデルが配備されています。その思考力に応じて開発コードネームが与えられています。61式戦車には、グロッグ。ファンファンには、ファレオ。RGM−79リゲス、RGM79Gリゲス2です。リゲス、リゲス2は、実戦可能レベルの思考力があるとのことです。そして、最大の敵になるのは、MSとの競合に負けた、四足歩行戦車ルーマです。思考力はリゲス2並ですが、スバ抜けた火力を誇ります」

「これらの機種は、自己判断とは言っても、メインコンピューターと常にリンクしており、メインコンピューターがそのものが思考力と言っても良いだろう。つまり、どんな敵に見つかっても、メインコンピューターに位置がばれてるってことだ」
アレード少佐が、壁により掛かったまま付け加える。

「敵機の数は?」
「正確な数は、分からん。生産プラントもあるからな。相当な数が居ると思った方が良い。だが、メイン動力炉を制圧できれば、止められる。サブの動力炉では、生産プラントは動かせないからな。」


1.もう一度、作戦資料に目を通す。

2.参加人員と生存者リストを確認する。

3.機体の調整に向かう



*1)いわゆるガンダムラストシューティングのシーンで、アムロがガンダムを離れたのに、自動で歩き、ジオング・ヘッドを攻撃したシーン。アレは、コンピューターによる全自動モード。アムロのガンダムだから、出来た芸当と言えよう。

*2)まつうらまさふみ著アウターガンダムの事件。時期や詳細は、ずれてます。


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