音楽の聴取の仕方
が最近少し変わってきて、音量を極力聞こえないくらいまで落とすようにして聴くようにしている。こうなると同じ曲でも今までの音量で聞いていた印象とは変わってしまう。時折聞こえてくる音に耳がなんとなく反応しているというような感じ。こういうのをアンビエント・ミュージックとでもいうのだろうか。もしくはバーナード・ギュンターなどの微音系のようなコンセプトに共鳴しているのだろうか?なんとなしに違うように思う。そこにそこはかとなくたまに聞こえる録音された楽音に耳は非常な集中をしている。その態勢は、普段聴いている音量での印象を復元しようというものではない。聞こえてくる音というのは、ほんの一握りの高音や低音で、それらは何らかの反復を持っている。音楽というものが反復からなっているのか?それともたまたま主流なのがそうであるからだけなのか?は分からないけれど、ひたひたと聞こえてくる楽音にあきらかにグルーヴを感じ、僕はそれを楽しんでいる。単なるアンビエント・ミュージックへの傾倒ではないと思う理由はここにある。僕はいわばダンスミュージックを聴いているのと同じで踊りたいわけではないけれど、気持ちはひっそりとけれど昂揚している。この体験は耳を変えてくれるような気もする。傘に当たる雨音とそれらの競演も楽しい。かといって交じり合いつつ、分離しつつという変な具合で、それは意識のフォーカスが対象の地と図の区別の判断に混乱しているからなのかもしれない。
受容
- いろんな音源