平成10年11月4日(水)〜
Re: 祝 100
----- この発言は、和香さんの発言へのコメントです。-----
>とうとうやった〜
>みなさん、ここまで来ましたね!
>CHANCEさま、ありがとう!!
最近全然書き込みしてなかったから、心苦しいです (^^;)
皆さまのおかげです!
本当にありがとう!!!
これからもよろしくお願いします<(_ _)>
(CHANCE様 平成10年4月14日 発言No.101)
ほんとうに、この「小説工房談話室」というフォーラムに参加することができてよかったと思います。
この時点でまだ三ヶ月に満たず、現在(平成10年11月)でもまだ一年に足らないのですが、それまでの五年か十年分かの経験をさせていただいたような気がします。
私の文芸に対する考え方も、一発言ごとに古い衣を脱ぎ捨てていくようでした。自分でも信じられないぐらい溌剌とまた自信をもって、歩いて行けるようになりました。何より、開かれた場所で、日に当たり風の匂いを胸一杯に吸い込むことができる。こんなたのしい日々はかつてないのでは、とまで思います。
このようなHPの片隅で申し訳ないのですが、あらためまして、CHANCE様はじめ、フォーラムの皆々様に御礼申し上げます。
感謝しています!
*
それでは、本筋に戻りまして、4行小説のレプリカファイルを追っていくことにしましょう。
お題 和香 平成10年4月8日 発言No.98
作成 なのはな様 平成10年4月15日 発言No.102
祝100!&『廃虚』
お題 なのはな様 平成10年4月15日 発言No.102
作成 平成10年4月17日 発言No.103
RE:祝100!&『廃虚』 → 『河辺草』っす
★ 注 (ローカル H15/03/25)
HP移転(JustNet→plala)を予定しています。
上の発言内のバナー画像二つはJustNetエリアから絶対パスで呼び出していました。
そこで、当サイト内同一画像への相対パスに書き替えておきます。
(ただし、バナーに埋めてあるHPやMailのアドレスは旧のままです)
お題 和香 平成10年4月17日 発言No.103
作成 なのはな様 平成10年4月20日 発言No.104
『水車』
お題 なのはな様 平成10年4月20日 発言No.104
作成 平成10年4月22日 発言No.105
RE:『水車』 → 『プラネタリウム』
なのはな様 平成10年5月4日 発言No.111
疲れてないっす!
お題 なのはな様 平成10年5月4日 発言No.111
作成 平成10年5月5日 発言No.114
RE:疲れてないっす! → 『辞書』
『廃虚』 なのはなさん作
なのはなさんは否定しているし、本当にうっかりだったかもしれませんが、この「墟」の土へんがこぼれている(あるいは、こぼれていく)味わいは、捨てがたいですねえ。今でも。
それはそれとして、なのはなさんの巫女ぶり、たいていのモノには憑依してしまう心の質、できれば文芸という枠の中に収めて花開いて欲しいと思います。・・・この枠を超えてしまったら、はたして、・・・と色々想像すると、確かに輝かしい晴れがましい未来もありそうですが、逆に凄絶な筋書きもたどりそうで、怖いのです。
『河辺草』 和香作
和香様式三連作。定型についてはもう言うまでもないでしょう。
内容は、私の作品の中でも、一二を争うという出来と思います。三連目の花が、良いなあ・・
大過去 → 過去 → 現在、という流れですが、どの連も「現在」とみなしていいと思います。これだけ凝集してしまうと。
結局人生って、とりとめない夢の連なりとして、またたくしか・・。そんな気がしてきます。
補足すると、『シクラメンのかほり』という歌謡曲があったために、「香り」の旧仮名遣いは「かほり」ではと考えている方たち多いと思うのです。正表記は「かをり」です。
ただ、実際に歴史上ではどう使われていたのか、それについては未確認です。
また、「Internet Explorer 4.* の方たちはかわいそうに、味わえないのですが。」というP.S.がついていますが、Just Net のフォーラムや会議室に発言する場合、普通のHTML文法で書くと背景の表示されないブラウザがあるのです。簡単な修正で、これが表示されるようになるので、「お望みならお教えしましょうか」と、和香がなのはなさんに(控えめに)呼びかけているというものです。
『水車』 なのはなさん作
羨ましいアッくんの「カラカラ笑い」。水車のような。
でも、「カラカラ」って、「空空」でもあるわけで、回っているのではなく、回されているのだとしたら、・・・
そういう評言でしょうね、私のNo.105にある感想も。
「水車」から、「満員電車」や「アッくんの笑い声」が連なって出てくる、・・・ううむ、なのはなさんの心の地図を覗いてみたくなります。
「お題」との呼応という点で、軽快で、印象に残る作品です。
『プラネタリウム』 和香作
> 『プラネタリウム』にはいきなり、パ行とラ行がありますので、これを含む単語を頭の隅から引っぱり出すのはさすがに辛いか、と、ちょっとうめきました。
和香様式の弱点を、開陳しています。たしかに、パ行、ラ行は難しい。でもまあ、日本古来からの言葉遊びの「ならい」として、濁点、半濁点の有無は大目に見るということがあったと思います。それに従えば、多少は楽になるかな、と。
(→ はっきりしたことまでは知らないのですが、大昔ひらがなが生まれた頃、日本語には「濁点」や「半濁点」の記号はなかったのでは、と想像します。では、発音として、paやbaも無かったかと言えばそうではなく、「は」と書いてあっても、ときに、paなりbaなりと読んだ、ということではなかったでしょうか。古文のこと、もっと知識があれば、と、もどかしいです)
作品としては、着想は面白いと思いますが、後説(あとの解説)がないと、どういう点が眼目なのか読者の心で始末がつかないというところが、苦しいでしょうか。
作品本文で、妖しい衒学的な雰囲気を楽しんでいただいて、後説でいじわるなどんでん返し、・・という意図ですけれどね。ううむ。これは、「4行小説」からはみ出して、つまり、原作品すら素材にして、それを包むようなメタフィクションとなりつつある。
なんて、書けば、一応は格好が付きますか。(^^;)
『辞書』 和香作
全行織り込み。まさに「暴挙」ですね。
お題そのままの織り込みが二行あって、これがまた「お題」との素直な呼応をしていて、一般掌編としての体裁も、まあまあでしょうか。
モデルとしては、司法試験に万年不合格の、中年なりかけ青年。たぶん、弁護士事務所あたりで、「事務員」をやっています。気丈な奥さんとは、共働き。
「わたしももうお嬢さんじゃないし。」以下がありますので、どうやら、故郷を二人して駆け落ちしてきた、というところまで、考えすぎてくださるとうれしい!
見返せるようなものがまだ何もないのに、「くに」に帰らなければならない、そういうなんらかの事情が生じた、その際の夕餉の情景でしょう。スカッとするようなドラマとは言えませんが、こちらの場合のほうが現実では圧倒的なのですから、フィクション内の彼らでもそして私たちでも、逃げるわけにはいきません。
付け加えると、ダメ亭主に、前向き奥さん、この取り合わせ、私は好きですねえ。
ところで、この「ダメ亭主」、文芸新人賞に、万年一次落ち、という輩(やから)とやけに似ています。もしかしたら、そちらの連想が先に立った方のほうが、多かったかもしれませんね。でもこういうHPで、このことです、と明記すると、深刻になってしまうお客様、少なくないかもしれません。
いいじゃないですか! それはそれで。
星をつかんだと思っている選民達も、所詮、空の星には手が届かぬということを悟るだけのことです。
星空は、誰の頭の上にも、かなしいくらい美しくひろがっています。
なあんだ、ですよ!
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