*その1* 8月○日(火曜日)
「スリリングな出発の巻き〜」
まだ外は真っ暗。すこーし深い青になりつつあるかな。4:45、起床。関空までバスに揺られて7:35到着。
今回の2度目の中国旅行には、 関東からUさん(日本で初めて里親になられた方で、 パンダ「玲子(リンズー)」のお母さん。旅行ジャーナリスト) 、 Uさんのお友達@Sさん(学校の先生)
、 関西からはKさん(パンダ「月月(ユエユエ)」のお母さん。学校の先生) 、 Kさんのお母様(以下K母さん) 、そして私キラキラの5人で行きま〜す。 SさんとK母さんとは今回が初対面でした。
関空で東京組とも無事合流☆。王子動物園に行った時以来の再会だなー。 UさんとSさんはパンダのTシャツを着てらした。 だから遠目から「あれは!」って、すぐわかったよ。
さてさて、いよいよ出発です。
あれれ?10:15発の飛行機(日本の会社)で、 颯爽と飛び立つはずなんだけど…。 うーん、なんだか遅れているみたい。 乗り込んだのも遅れたけど、 乗ってからもなかなか飛び立つ気配がない。
アナウンスで「点検してるから」って流れて、 結局50分の遅れで飛び立った。
しゅっぱ〜つ!!
ところでキラキラはちょっとした感が当たっちゃったりすることが結構あるんだな。 そして今回、か〜な〜り〜胸がザワザワしてたんだな〜。 ブジ帰ってこれるかなぁなんて。
出発の前の日にかかってきた友達の電話での 、 「生きてたら、また会おうな」なんて、友達の言葉がへんに耳に残ったりして。 不安でいっぱいナ気分で始まったんだな、これが。
そ!これが!!!!!
飛び立って15分くらいで、スチュワーデスさんからアナウンス。
「今からお飲み物とかーるいお食事をお運びいたします」
OKOK!楽しみよ〜♪ なんて思ってたら、エンジンの音が急にね…。
「ボカン!!」
「シーーーン…」
一瞬みんなの顔がこわばった。 でも、何事も無いようにウロウロするスチュワーデスさん。 だ、だいじょうぶなのね???ね???ね??? みんな聞かなかったことにしてる。タ〜ラリ〜ララ〜ン…。でもさ、なんだかさ、エンジン音おかしくない???
「ヒュゥゥゥウウウ〜〜〜ゥゥゥ・・・」
ってさぁこれ、降下してへん??? だけど、相変わらずニコニコして通りかかるスッチーさん★
しかし!!キラキラは見たっ!!!!
ニコニコ顔のそのずっと下、 彼女の手はお祈りポーズになってこまねいていた!!!
「……なんかおかしいじゃん…」
かーるいお食事もまだ来ないし… 。 でもまだ何も言われないし、座席ベルト着用のサインも出ない。そろそろ、トイレに行きたいんだけど良いのかなぁ。
そうこうしてるうちに、左の方から警報みたいな音…。 そう、まるで焼きイモ屋さんみたいな音が、
「ぴぃーーーーーー!!」
って鳴り出した。 そしてそれと同時になにかがファンファンって回ってるような音。
グラグラしだしたで〜!! オーノー!なんだかやっぱりヘン!!
みんなが顔を見合わせ始めたとき 、やっとスチュワーデスさんからアナウンスが…。
「みなさま、この飛行機の左エンジンに異常が見つかりました。 つきましては関西空港へ戻りまして、点検を致します。 戻りますまでの間、座席におすわりになってベルトをしっかりお締め下さい」
そう聞いたらキラキラ、ますますトイレに行きたくなっちゃった!だって、不時着でもしたらちびっちゃうかもしれないやん!! だから即近くにいたスッチーさんに聞いてみたよ。
「へっ?!ど、どうしてもですか?!お客様」
「はいっ!どうしてもですっ!」
(ホントは大丈夫だったんだけど行っといた方がイイナって思ったの!)
「では、即効で行って来てくださいっっっ!!!」
「ハイッッッ!!」
だって、さっきから状態は変わってないからええやんネ。 着用サインが出る前は同じ状態でみんなウロウロしてたもん。 と思いながら、飛行機後方のトイレへダッシュ!!
そしたら後ろは揺れる揺れる!ちゃんとトイレに座ってるのも大変なくらい… 。
『こ、怖い・・・ ホンマに落ちるのかもしれない。。。』
真剣にそう感じた。 帰りはまっすぐ歩けないくらいに揺れている。 まだ警報みたいな音は消えてない。
席に着いて座席ベルトを締めたらしばらくして 、 機長さんからアナウンス… 。
「当飛行機は左部エンジンにトラブルが発生いたしました。 火災は起こっておりません模様ですので 関西空港へ引き返しましてから点検を行います。 お急ぎのところ非常に申し訳ございませんが・・・」
「かっ、火災ぃぃぃ!?」
みんなの口がアィ〜ンとなった。志村けんちゃんみたく。 みんなの頭の中はきっと同じだったんじゃないでしょうか。
ますます機内は揺れ、飛び立ってから30分も経ってたよね。 30分ももつんだろうか、って不安でいっぱい…。
実はキラキラは昔に、 飛行機事故で大切な人を亡くしてしまったのです。 だから人の何倍も飛行機に対しては恐怖感も嫌悪感も
抱いているのではないかって思います。 そして、いつか起きた中華航空機の着陸時の火災。 その2つが頭にグルグル回りました。
(こんな気持ちだったんだろうか。もっと怖かったんだろうなあ。 本当にかわいそうだ。。。かわいそうだ。。。)出発前友達がくれたお守りの葉っぱをお財布の上からさすってみた。
10分位たつと関空がもう見えてきた。 やはりおかしかったからグルグル旋回してたらしい。少しホッとした。 でも降りちゃうまではわからないなぁって思った。 だって何と言っても胸騒ぎがとれないもの。
私の感は当たってしまうときが多いから…。
着陸のとき窓の外に消防車3台がこっちを向いて待機してるのが見えた。 みんながザワザワしてる。あんなの見たら怖いよね…。 でも関西人がほとんどだから、みんなでギャグ飛ばし。
そして無事着陸!! 隣の日本人の男の人が 、
「無事帰れましたね。これで安心ですね」
と話しかけてきた。 (そうかなあ…飛行機から降りるまではまだ不安だよぉ)
だって、エンジンを切ったのかはわからないけど、 ずっと警報みたいな音が鳴りつづけてるんやで〜! そんでもって、なんでかなかなかすぐに降ろしてくれへんねんも〜ん!
降りたいよォ〜〜!!!! こうしてるうちにボ〜!って火ィ噴いたらドウスンネン!!ぶぅ〜!!
10分くらいしたらやっと降ろしてくれた。 そしたらテレビカメラが待ってた。 カメラが橋の下のほうにいるのが見えたから変な顔して、 「怖かったわ〜!!」ってしてたら(写らへんと思ってた)、
すぐそばに違うテレビ局のカメラがこっちを捉えてて焦ったよぅ〜!
アホ面現る…。
家族に電話する者や不安だったと話す乗客にテレビ局はマイクを向けていました。 キラキラも電話中ずっとマイクがそばにあって話しづらいって〜!!(笑)
いつ飛び立つかもわからず、みんなは待機状態。途中でお情けのようなサンドイッチョが出たりして。 そしてなんとかかんとか4時間拘束の後、やっとフライトに。新しい飛行機になってちょっとホッとしたよ。
こんな感じで始まったチャイナ行き。今度は中国の中での移動だ!!まだまだ一波乱(?)あったこの日の旅路。 やっぱし勘は大当たり!!
乞うご期待☆☆☆
*その2*へ続く
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