1,研究区画に入る。
研究区画と言っても、ユニット化された住宅施設が敷設されただけのようだ。ただそれだけコーナーが多く、死角も多い。所員が一番多く残っているとすればこの区画のハズで、より一層神経を削らねばならない。
「元々は、MSの模擬戦場だったらしいの。一番広いからそこに住宅ユニットを持ち込んだワケ」
アイリーンの適切な解説が入る。
だが、機械的な口調。脳裏から何かを追い出しているのだろう。
「死角が多い。索敵をよろしく頼む」
仕事を与え、集中してもらおう。そのくらいしか、俺に出来ることは無さそうだ。
>ソナーアクティブ
>距離5半径に反応無し
索敵結果がモニターに出る。敵影反応が無い事は好ましいが、何もないと言うことは生存者もいないと言うことだ。手近な居住ユニットに視点をあわせ、ズームする。相当数が破壊されて、内部の調査すら出来そうにない。闇雲に歩き回るのも非効率的だし、敵との接触の危険性も高い。
「脱出が確認されていない所員をリストアップし、その所員の部屋をマーカー表示してくれ」
アイリーンがコンピューターを操作している間、索敵を引き受ける。プローブを打ち込み、音波反響で探りを入れる。最新データとなった研究区画が、モニターの端に、ガイドマップが表示され、内部にいるはずの所員の居住ユニットがマーカーとなって表示される。
資料に寄れば、脱出未確認の所員は23人。倒壊している居住ユニットのマーカーを排除していくと、該当する所員の残存している部屋は意外に少ない。
1、所長のポール・クレイマンの研究室を当たる。
2、Cセクションチーフ、メアリー・ルーベンスの部屋に行く
3、Gセクションチーフ、ジェーン・ラディウスの部屋に行く。
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