3、Gセクションチーフ、ジェーン・ラディウスの部屋に行く。


ラボに入る。ここは多くの研究室に過ぎないようだ。ただ、部屋は荒らされているが、血の跡はない。部屋の主は無事に逃げ延びているのだろうが。

それにしても、腑に落ちない。なぜこれほど、執拗に研究室を破壊する必要があるのか。それに、基地に籠城したところで、その先はない。逃げ出す所員に紛れて、外に逃亡した方が遙かにマシのハズだ。所員や保安要員の殺害も執拗すぎる。

微妙な違和感が鳩尾を締め付け、不安にさせる。

「ジェーン・・・」
「親しかったのかい?」
不安げなアイリーンに声をかける。

「ええ、よくしてもらったわ。ジェーンはGセクション。情操面の担当、いわば教育係ね・・・世話になっていないバイオドールは居ないはずよ。ここのバイオドールなら、ジェーンに危害を加えるコトなんて出来ないはずよ」

「母親変わり・・・か」
「そう・・・そうとも言えるわね。他の所員は製品として見ていたけど、ジェーンと父は、人として見て・・・いたわ。」

人間を兵器に作り替えるのは、軍隊の仕事だった。これからは、科学者の仕事になるのだろうか。バイオドール、究極の兵士。いや、兵器。人間を兵器に作り替えるのではなく、兵器として産み落とす。

「人は、人を超えたら何になるんだろうな・・・」
「きっと、自分の影に怯えるだけよ・・・」

1、所長のポール・クレイマンの研究室を当たる。
2、Cセクションチーフ、メアリー・ルーベンスの部屋に行く
4、全ての部屋を見て回ったので次の区画へ進む。



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