2、ヒルダ1、ソーン・オーガンを呼ぶ。


ヤツはまだ、出ていったばかりだ。近くにいる。そう信じてヒルダ1をコールする。パイロットスーツの通信機と、ドロシィ経由での呼び出し。

リゲスの銃口がこちらを向く。間に合わないか。火薬の弾ける音と、金属のひしゃげる金切り声が入り交じる。ジェネレイターに火が入って無ければ、残骸と同じだ。部屋に侵入後、MSを起動させるという待ち伏せを考慮できなかった軽率さを恨むばかりだ。

だが、衝撃は来ない。代わりに突風。文字通り、蜂の巣のような穴だらけになったリゲスが床に突っ伏した。ドロシィの向こう側に、去っていくRGM79(G)が見える。おそらくヒルダだろう。

礼を伝えようと、足を進めようとすると何かに引き留められる。アイリーンがうつむいたまま、俺の腕を掴んでいる。その手は、心なしか震えている。戦闘による恐怖だけではないなにかに怯えている。そんな気にさせる。

アイリーンの肩を軽く叩き、ゆっくりとドロシィへと向かう。


1、所長のポール・クレイマンの研究室を当たる。
3、Gセクションチーフ、ジェーン・ラディウスの部屋に行く。
4、全ての部屋を見て回ったので次の区画へ進む。



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