〔作成 2002/10/10〕 |
ダンボール実生法は野生ラン実生に衝撃を与えた世紀の大発見 H氏とK氏、それに「滋賀山草会」や「関西ウチョウラン保存会」の諸先輩方に感謝、感謝!!! |
ダンボールによる実生は、狸の置物で有名な信楽焼の窯元が数多く並ぶ滋賀県甲賀郡信楽町の山野草愛好家H氏が、昭和58年頃にブドウのダンボール空き箱に砂を入れ羽蝶蘭の種子を蒔いたところ偶然にも発芽したことが始まりとされています。 そして、それを知った草友のK氏(滋賀山草会)などが実験と改良を加えて、滋賀県内の趣味家内に普及していったと言われています。昭和63年には、K氏が「ダンボール実生法」を初めて園芸雑誌に発表されて、全国の趣味家に普及したそうです。今では多くの園芸雑誌に、ダンボールを使っての実生や栽培の記事がよく掲載されるようになり、趣味家内ではメジャーで一般的なやり方になっています。 今でも、ラン菌のない実生床でなぜ発芽するのか、科学的な理由は詳しく判っていないようで、「よく発芽するから行っている」のが真実のようです。種子によって多少の差はあるものの発芽率はまずまずです。 私が行っている方法は、所属している「関西ウチョウラン保存会」が平成8年11月号「NHK 趣味の園芸」に掲載したものです。特に変わったやり方をしているものではなく、ただダンボールを敷いた用土に種子を蒔くだけの単純なものです。誰でも簡単にできますので、是非一度挑戦してみてください。 なお、「岩チドリ」もまったく同様に行うことが出来ます。 |
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