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建築現場日記
2004年 12月25日
今回の仕事は都内に住む足腰の弱くなられた75歳のKさま。都会の小さな敷地に立つ4階のお住まいは2階にキッチン・茶の間・トイレ3階に寝室・トイレ・4階に客室・ユニットバスと縦に分断されており高齢になるにつれ将来に不安を感じておられたそうです。そこで1階(当初物置状態)に全ての生活スペースを移すというご依頼でした。
当初現場を拝見した時はこのスペースにお客様の全てのご要望を満たすのは困難なように見受けられました。でも何とかお客様のご要望に答えたい。そしてさらに快適さ・素敵さをプラスさせたい。それが私の密かな狙いでした。
正面にユニットバス・トイレ・洗濯スペースを設け入り口の扉を配することで先にもう一つ部屋あるような奥行感を出しました。扉も壁と同じ色にすることで部屋全体を広く感じさせるようにしました。ごちゃごちゃした印象のキッチンは階段下に設け視界から外しました。入ってすぐの玄関は奥行きわずか1.5mですが昔の縁側のような感覚でご近所の方々と交流の場となるようしました。狭くても素敵に楽しく暮らしていただきたいそんな私の願いは思った以上に実現できたかなと思います。
明るく社交的なK様 今回のリフォームを機にますます前向きに人生を楽しんでいただけたらと思いました。
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