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星を観に行く前の基礎知識 1

 「天体観測」というと、天体望遠鏡がないと無理?…と思っている人が多いようで
 「どんな望遠鏡を持っているのか?」なんてよく訊かれたりします。
 でも、望遠鏡なんかなくても気軽に星を楽しむことは十分にできるんですよ!!。

 たとえば、適当に星と星をむすんでオリジナルの星座を作ってみたりしても面白いですね。
 流れ星なんかが観られた時なんかは、凄く得した気分になって、何か良いことがおこるかもしれませんよ!。
 ただ「ボー」っと星空を眺めているだけでも心が癒されて、嫌なことや悩みが解消されちゃいます!。

 また、明るい星、暗い星、ぎらぎら輝く星、ぱっとしない星?、明るさが変わる星、赤い星、青い星、黄色い星・・・など
 よく見ると星にもいろいろ表情があることに気が付いたりしますよ。
 星座を覚えると、星座で季節の変化を感じることさえできるようになります。 

 このサイトは、星空に初めて接する皆さんのお役に立てればと思い作りました。
 このサイトをご覧になった皆さんが、星空を観上がるキッカケとなれば幸いです。

 

・・・綺麗な星空を観られる環境が少なくなった・・・
 さて、みなさんは星空を見上げたことがありますか?。

 今日では全国的に都市化がすすみ、夜中になっても看板やネオン、街灯などの街明かりが消えることが無くなりました。
 さらに、大気汚染の進行によって街明かりが大気中に乱反射するようになり、夜空が明るくなる地域が増殖中です。
 星の光はとても弱く繊細なので、街明かりに容易にかき消されてしまいます。
 天文ファンの間では、光の害『光害(ひかりがい、こうがい)』と言って立派な自然破壊の一つに数えられています

 一般的に認識度が低いのが現状です(涙)。
 よく、映画やドラマのワンシーンで、都会の夜空に満天の星空が広がっているカットがありますが
 あんなシーンは実在しないのが現実です。 

−光害による星の見え方の違い−

 私が住んでいる人口4万人にも満たない小さな地方都市でさえ
 年々街明かりの影響が大きくなり、街の中心部がある北方向の星空は北極星がやっと見える程度にまでなってしまいました…。
 幸いにして、街の中心から離れているので天頂付近から南の空は(気象条件にもよりますが)4等星は見えていて
 夏の天の川が見えているのが救いです。 
 大きな都市に住んでいる友人は、車で何時間もかけて星を観に出かけています。
 生活が便利になるほど、星空が奪われていくのは残念なことです(涙)。

 こんな事をいわれると、星を見ることが難しいように感じられると思います。
 それだけ綺麗な星空が見られる環境が本当に少なくなったということです…。

 

綺麗な星空に出会える所・・・

街明かりの影響がない所−
 綺麗な星空を楽しむ条件として1番に上げられるのは

 やはり街明かりの影響が無いこと
 そして空気が澄んでいることです。

 この2つの条件が満たされる場所としては、やはり高原や(車で行ける)山の上があげられます。
 比較的に星空には恵まれた?環境に住んでいる私でさえ、“本気モード”で星空を楽しみたい時は
 車を走らせて標高1000メートル以上の高地に出掛けています。

 しかし、仕事とかいろいろな都合を考えると、頻繁に星を見に出掛けるのは難しいですね。
 学生さんや車を持っていない人は移動の手段が限られてしまいますし…。

 そんな時は、お住まいの近くで星が見える場所を探してみてください。
 探す条件は2つ

 なるべく街灯りが少ない所
 空(視界)の開けた所です。

 ヒントとしては公園(街灯から離れた場所)や、河川敷などがいいかもしれませんね。
 逆に、ビルの谷間や繁華街、街灯が明るい所は、星を見るには不向きな場所です。
 ただし、私有地には絶対に無断で入らないようにしてください!。

 また、地元の天文同好会などが主催する星空観察会などに出掛けるのも一つの方法です。
 詳しく説明してくれたり、天体望遠鏡で月や惑星が見られるチャンスです!。

 そしてもう一つ、最近は何かと物騒な世の中となりました。
 ひと気が無く暗いところでの(特に女性や小さい子の)一人歩きは、たいへん危険です。
 できれば、信頼できる人(女性なら男性と)や大人の人と出掛けるようにしてください。
 事実、私も一度だけ警察から職務質問された経験があります(汗)。マジで。

 

−今日は空気が澄んでいる?−
 「空気が澄んでいると星がよく見える」と言いました。
 では、どのようなとき、空気が澄んでいるといえるのか?。
 私が本気モードで星を見に出掛けるとき、「空気が澄んでいるか?」を見分ける条件があるのでご紹介します。

・空が青い

晴れていても、水色に見えている青空は、空気中にホコリが舞っていたり、薄雲がかかっているためNGです。

・遠くの景色がはっきり見える

遠くの景色がはっきり見えると言うことは、空気中に舞っているホコリが少なく、空気が澄んでいます。

・飛行機雲が見えているか?

飛行機雲ができるということは、空気が湿っていることを意味します。空気が湿っていると言うことは、雲が発生しやすい条件です。

・雨上がり

雨が空中に舞ったホコリを洗い流してくれるので、澄んだ空気となります。

 

−月明かりの影響−
 綺麗な星空を楽しむために、もう一つ障害になるものがあります。
 それは月明かりです。

 特に満月前後の月明かりは、とても明るく、街明かりのように星の光をかき消してしまいます。
 満月で空気が澄んでいる夜なんかは
 「亀仙人に“かめはめ波”で破壊してもらいたい!」
 と思ったことがあるくらいです。
 …破壊されると日食や月食が見られなくなるので、破壊されると困るのですが…

 街明かりの影響は、私たちがその場所から離れることで避けることができますが
 月明かりだけは、どうしようもありません。
 ですから、満月前後は、私も星を見るのはお休みします。

 月と月明かりの影響については、こちらで詳しく紹介していますのでご覧ください。

 星空を楽しむには邪魔者にされがちな月ですが
 満月の前後は、月明かりを楽しむの“月光浴”も楽しいですよ!

 

 

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