星好きであれば、しだいに天体望遠鏡が欲しくなってきます。
しかし、天体望遠鏡って高額なんですよね。
せっかく買った天体望遠鏡も、星に冷めてしまったら…最悪です。
それに、買ったら買ったで、三脚をセットして、架台を組んで、望遠鏡をのせて…ってのが面倒な場面もあります。
ぶっちゃけ、私も「今夜は晴れているけど、疲れてるし…明日も仕事だし…」と望遠鏡を組むのが億劫になることがあります。
そんな時の強い見方が双眼鏡です。
双眼鏡も魅力は、なんといっても手軽さです。
両手でヒョイと持てば良いのですから。
それに星空をグルグル見わたすこともできます。
望遠鏡と違って両目で見ることができるので、いわば簡易肉眼強化装置(笑)といったところでしょうか。
それにコンパクトなので、持ち運びも容易にできます。
値段も1万円台からありますので、天体望遠鏡より安価です。
万が一、星好きが冷めたとしても、バードウオッチングなど別な用途もあります。
双眼鏡でそんなに星空が楽しめるのか?
と思われる方もいるかと思われますが、それが十分に楽しめるんですよ〜。
まず、肉眼より集光力(※1))があるので、肉眼では見えなかった暗い星が観られるようになります。
それに分解能(※2)が高くなるので、肉眼では光のシミのようにしか見えていなかったものが
じつは無数の星の集まりだったことに気が付くようになります。
その良い例が、M45・プレアデス星団(すばる)です。
肉眼では、6〜7個の星の集まりにしか見えないのですが
双眼鏡を使うとこれが60〜70個もの星の集まりだということがわかります。
また、天の川に向けてみると、天の川に点在する散開星団が次々と視野に入ってくるのですごく綺麗です。
倍率こそ6〜10倍程度なので惑星を楽しむことは難しいのですが
肉眼だけで見ていた星空より10倍は楽しめちゃいます。
では、どのような双眼鏡がよいのか?という話になる訳なのですが…
双眼鏡もピンキリです。
もし、ご家庭に双眼鏡があれば、まずはその双眼鏡をお使い下さい。
スポーツ観戦用の小さな双眼鏡でも、手始めとしては十分楽しめると思います。
ここを読んで初めての双眼鏡購入を考えている方も、まずは小さな双眼鏡で試してみましょう。
一流メーカーの高性能双眼鏡をいきなり買うのも、ひとつの方法ですが
まずは、ホームセンターなどで売られている安価(1万円以下で買えちゃいます!)な双眼鏡も入門用としては良いかもしれません。
それで、もう少しランクが上の双眼鏡が欲しくなったのであれば…以下を参考にしてみてください。
※1:集光力 望遠鏡や双眼鏡の性能の表し方の1つで、肉眼の何倍の光を集める力があるかを表したもの。
※2:分解力 どのくらい細かなところまで見えるかを表したもの。
口径
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双眼鏡は対物レンズの口径が大きいほど集光力があるので、天体を明るく見る事ができます。
初めて手にする双眼鏡は口径が50mm、倍率が7倍(7×50と表示されています)程度の物が使いやすいでしょう。
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重さ
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両手で持つことが多いので、持っているうちに腕が疲れてくるようでは、せっかくの星空散歩も疲労感がたまってしまいます。
両手で持て重さを感じない、自分にあった大きさの双眼鏡を選びましょう。腕力に自信がない方は、軽めの物を選んでください
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また購入の際は、写真用三脚に取り付けができるものを選びましょう。
双眼鏡を三脚に固定すると、手ぶれの影響がなくなるので天体の細部がクリアに見ることができます。
もし、使っている双眼鏡が三脚に固定できない場合は、腕や体、頭部を、ささえになるものに固定して、手ぶれを防ぐようにすると良いでしょう
最近は、手ぶれ防止機能を備えた便利な双眼鏡が発売されていますが、値段は高額になってしまいます。
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ちなみに、私が使っている双眼鏡は
ビクセンのアスコットSW10×50という双眼鏡です。
この双眼鏡は、10倍もの倍率でありながら、一般的な7倍(実視界約7°)の双眼鏡よりも広い8.5°の実視界があります。
しかも、見かけ視界が85°もありますので、覗いた時の視界の広がりが大きくなるのが魅力です。、
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