十二月の夢酔



愛着はあるけど、執着はないよ
雑君保プ(ワールドヒーローズ2「その日彼方で」のあとがきにて)
 


クソだパペェ(2013/12/03)
7thドラゴンというと、公式作成ネタ動画の「アイテルさん?アイテルさーーん!」に釣られて、初代を予約して買い、騙された感に打ちひしがれて以来、某内P並のダメPって、各社一人ぐらいいるのかもね。と思ったモノですが。

いや、まさか昭和RPGを、本気でシリアスに作っているとは思わないじゃないですか。 登場人物はシリアスだとしても、8bit時代へのオマージュ的なお遊びものと思ってたんです。最終的には、ファーミングに耐えきれなくて投げた気がする。良く覚えてない。システムも、寄せ集め感ハンパ無かったし、FF11を境に、食事に付与効果持たせるのが流行ったけれど、とりあえずやってみましたぐらいの半端さで、すぐに薬以下の存在になったし。

で、7thドラゴン2020が出た時にも、まだやるの?と思ったのと、まだやれるのか?とも思ったし、やれるって事は市場的には受けたのか?。と。まぁ、7thドラゴンも2が出た 気がするし。2020にも2があるし。

結局受け手も、DQ1とか、ヘラクレスの栄光とか当たりから、すでに進歩を拒絶しているのだなぁと。思ったモノですが。 ポケモンも捕獲育成を除けばDQ1だしね。

今なぜか、私の手に7thドラゴン2020があるわけですが、もちろん借り物です。さわりだけやってみた感想は、まだ昭和ゲー作ってんのか、しかも本気で、イイモノとして。オマージュとか、リスペクトしてならともかく、現代物の殻(グラ)かぶせただけの、昭和ゲーを本気でイイモノと思っているダメ臭がダメ。 エフェクトやキャラアニメで誤魔化してるのがダメ。

そして、一周回って当時を知らない若人をだまくらかしてるオッサンがダメ。そうでないなら、もはや進化の袋小路で、DQ、FF型フィールドRPGは死ぬしかない。つっても、skyrimとか、バルダーズゲートとか、あるわけで和製だけ終わってる感ハンパ無し。正味、steamだとインディーズが、8bitを売りにして出してるレベルを本気でやっている悲しさ。

キャラメイクの時に、声優の数だけハンパ無い(声優名で選べるとかさぁ)とか、イラストだけ奮発してるとか(髪の色とか髪型すらも変えられないので、キャラメイクとは到底言えないし)。

そんでまた、強制負けイベントで、昏睡の間に世界が〜ですか、進歩無いよ。もしくは2020と言うことで、無印に引っかけているつもりなのか?。相も変わらず、意思表示できない押しつけ物語り。選択肢もあるようで、実は「はい」と「ちょっと待って」しかない。 結局「はい」しかないやんけ。

「一方その頃」で、裏側ざくざく語るわ、強制負けイベントで延々戦闘させるわ(登場のしかたで二秒で勝てないと悟りました)。うわぁ90年初頭だ。キャラメイクで、あなたの分身を作ります。言うなら、ゲーム的一人称は徹底してくれ。一方その頃で、グタグタ語るな。自分の見聞きする範囲で進むからこその没入感。

2020も2が出たからには、そこそこ売れたんだろうなぁ。 で、2にあった1の粗筋を見ると…「Bossによって劣勢になったが、NPCから託された力で…」。うわぁ、まだやる?P3スタイル。強制イベントでピンチ感煽っておいて、飛び出てきたNPCに「はい、この力で勝てるよ〜」語る方は酔えるかもしれんが、聞く方は冷める。そろそろギャグにされると思うこのパターン

クソだパペェェェェェェェェぇ!!!作る方も喜んでやる方も!ゲンドウさん、もぅ人類補完しちゃってください……

で、画面見た最初の感想が…どっかで見たコレ……えーと、ああ、あれだ。剣と魔法と学園モノ刻の学園。のキャラでかくした感じ。とともの時の学園は、まだ完全な俯瞰3Dだったけど、これは疑似3D。2Dを斜め上から見てるだけ。アイコン敵の背後を取れとか言っても、壁で隠れて分からんがな! 。これ汎用開発ツールなんかなぁ…刻の学園にもアイコン敵へのバックアタックあったし。 ちなみに、キャラビルド的には刻の学園の方がマシ。X-BLOODのがマシ。それだけで、クソッぷりが分かるかと。

メタルマックス2リローデッド+刻の学園+P3÷6ぐらいの感じ。 つーか、学園要素(含むローミング要素)を抜いたレールライド極まりない刻の学園と言っても良い。いつかどこかで見たものの寄せ集め。 クソを捏ねた、粘土細工。ダンガンロンパと言い、自分の悪趣味をセンスが良いと勘違いしているわぁ…言うなれば、大阪のおばちゃんの、虎柄の上下スパッツ的な…まぁ、アレは仕込みネタの割合があるんだけど…コイツら本気っぽいからなぁ。

自分の語りに酔っているだけで、ゲームになってねぇと言うことは自覚して欲しい。

本気で、ダンジョンRPGはおろか、ノーマルなRPGのべからず集につかえるかも。なレベル。ホントにね、ダンジョンは探索しに行くところで、イベント見に行く所じゃない。開始早々、ボスキャラは二回行動というチート。ストーリーは、自己陶酔の極みを語られても冷める。「あなたの分身を作る」のならば、運命の選択は私にさせてください。解決方法はレベル上げ、とか諸々。

これを傑作というヤツは、己の見識のなさを恥じよ。インドのタタ自動車の軽を乗り心地最高、高級感あふれる傑作とか言ってるレベルですよ。ダメなRPGの単位としてSDを提唱したいぐらいだ。

思ったのが、ゲームというクリエイティブな仕事を、サラリーマン、しかも社畜のような人(有能な人は独立していくし)に作らせるのは、根本的に間違えていると思う。せめてサクサクと管理職に移して、現場から排除してあげるべきだと。映画もさ、社内の監督に作らせるとろくな事にならないじゃない?。同じような事だと思うんだよね。

海外のゲームの代謝が良いのは、映画と同じく、制作と配給が分かれているからではないかと。ディベロッパとパブリッシャが同一なのは、かなり限られている。考えてみれば、小説も、出版社と作家と言う、パブリッシャとディベロッパに別れているわけで、社員の作家なんて居ない

週刊誌や新聞がダメなのも、制作と販売がぬるま湯に浸かっているからじゃないだろうか。やっぱ、社員となると自己保身が先に出て、護りに入る。新聞はそれで良いかもしれない。だが、表現の先端であるゲームでそれはダメだろう。

てなわけで、クソだパペェ。世にも無駄な時間をアリガトだパペ!

ついでにサクラ大戦3も、いまさらながらにやったんだけど、ぽりりんの才能の泉はこの辺で枯渇していたらしい。言い方は悪いがセーラームーンレベルの戦隊ヒーロー化してて、小学生女児向けレベルですた。うーさっさっさっ。そらぁ、キャプテンが呆れるわな。でもって、サクラ5が3の劣化コピーだったと知りました。

某内Pで思い出したけど、今さら出すか?Newラブプラス+本体付き。熱病も冷め切って、ゲームとしてはクソという評価を冷静に受け入れられて久しいのに?。キャラも一新せずに?。ドリームクラブは総入れ替えだぞ?(双葉理穂が健在なら違ったと思うが)。ホントに社畜化したリーマンは過去の成功体験にしがみつくなぁ。気持ちは分かるが。7thドラゴン2020も自分の設定に執着してるしね(コレもまた成功体験へのしがみつき) 。P4にもみっともないしがみつきがあるよね。

そんなあなた方に贈る言葉。

愛着はあるけど、執着はないよ −雑君保プ(ワールドヒーローズの単行本あとがきにて)


ネタバレ禁止と言う逃げ(2013/12/05)
いや、久々に酷いモノを見たので、暴走してしまった。反省。

つーわけで、ネタバレ禁止ってのは私は基本気にしない。突き詰めるならば、「ネタがばれたら、魅力が無くなるならば、しょせんその程度」と言う感覚。

特にゲームにおいては、ゲームの面白さは体験性にあるため、面白さの減衰率は低い。

つまり、skyrimの粗筋を聞いたところで、個々の判断や決断、クリア過程に楽しさがあるので、魅力は、そう失せない(さすがに真っ新な体験と比べると劣る が)。

で、ネタをバラされて困るのは、ストーリー追いかけタイプで、途中の戦闘やレベルアップなんかが、足かせとしか機能していないゲームは、バラされると終わったも同然になる。

見え見えの手品しかできない手品師が、お客さんに次のステージが終わるまで黙っていてくださいと懇願しているようなモノ。ま、二度は見れない一発芸なんですわなネタバレ禁止のゲームなんざ。リプレイ性の低いゲームも、クソゲー用件の一つと思う。

と言うところで、7thドラゴン2020IIの前作の粗筋を見た途端、1をやる気は99.999%無くなりました。あんな話を追いかけるのに、バカみたいなレベリングと単調な戦闘をやってられるかと。探索も楽しくないしね。ホントに、アーケードゲームと見間違うぐらい、stage1逆さ都庁とかですよ…つか、この手の作りでチャプター1とか出すのは、三回ぐらい生まれ変わった方が良い。なんで章切りする必要があんだよ。つーか、見せる必要あるんだよ、チャプター名をよ。

やる気の残り0.001%は、セロハンのスケスケネグリジェを着た大天使ガブリエルが、しなを作って「私と遊ぶか7thドラゴンやるか選べ」と言われたら、7thドラゴンやります。リリスだったら死んで本望だけどなぁ(←カオスよりニュートラル)

地味に7thドラゴンのdis続いてるんですよ。ふふふ。オレ的GOTYのクソ部門は決まりましたわ。今年は大過なく終わって欲しかったなぁ…
 


世界設定における執着と愛着の差(2013/12/06)
よもや年の瀬も押し迫った時期に爆ギレするハメになろうとは…

世界設定における執着と愛着の違いの好例は、やはり「TES」ことthe elder scrollシリーズと、やはりペルソナ3だろう。まぁ、どちらが愛着で執着かは言わずもがな。

TESシリーズは、同じ星の年代記であり、共通の神話や民族、文化の元に描かれる。それが執着になっていないのは、ゲームが出るたびに100年ほど進むからだ。つまり、TES3モロウウィンドとTES4オブリビオンの間も100年経っているし、TES5スカイリムは、TES4の百年後の世界になっている。 前作との縁はすっぱり切っている。とはいえ、シリーズファンをにやつかせる小ネタはちゃんと仕込んであってサービスは忘れていない。

まぁ、単純に言えば、歴史に執着しているのであって、人やネタには執着していない。ペルソナ4で、未練がましくペルソナ3のフォローを加えた女々しさとは、比べものにならない。7thドラゴンも、アンゴルモアの大王としてのドラゴンと、咲き乱れるフロワロに固執し、同じネタを繰り返している。

言い換えるならば、ガミラス帝国が隕石爆弾で、襲来しているようなモノだ。せめて変えようよ。まさか、7匹全部来襲させる気なんじゃ…。で、逆に、変えてしまった分、シャドウの存在がアイマイになってしまったのがペルソナではあるが。

継ぐべき所と、捨てるべきところの見極めが下手ではあるよね。日本製。特にメガテン見てると、そこ切り捨てちゃダメだろうって事ばかりだし。悪魔との会話とか切り捨てるのは正味アホウだ。

上手いこと、歴史を継げているのは、旧版のファンタシースターぐらいかねぇ。それでも、キャラ重視だけど。

キャラ萌え重視の日本人は、どうしても歴史、伝統よりも、個のキャラクターを重視してしまう。キャラクターが引き継がれないとシリーズとは思わないんだよね。

ああ…だから、クトゥルフ神話も理解されないのか。クトゥルフやニャア君が直接出てこないと、関連作と思えない。逆に言えば、 同一名の何かが出てくればシリーズになり、個体は出てこず、歴史や風習を引用しているだけ、つまり世界設定を引き継いでるだけでは、納得できないんだろうな。

この歴史年代記的な小説も、海外にはわりとあるんだけど、日本だと、どうしても同一キャラクターのシリーズになってしまう。年代記と言うには微妙だけど、魔法の国ザンスなんて、ビンクからドオア、その子供の…あー名前忘れた4-5代続いてるからねぇ。

そう言うところが、AD&Dとかにも生きているのだろうし、語り継いでもいるのだろう。TESとか、月が複数あるのは絶対影響受けているよね。スターウォーズからかもしらんけど(笑)。

正直言って、ゲーム内の歴史(いっとくけど、親子三代ぐらいでは歴史に入らんよ?)を上手く継げないと言うのは、世界設定作りの下手さの証明だ。

TESがうろついてて面白いのは、作り込まれた歴史、文化、風習、宗教なんかをあっさりと世界の片隅に投げてあるから。日本製だと「どうよ、俺、ここまで作り込んだんだぜ」と自慢たらたらに語るのよね。武勇伝はウザイモノです。

ガンパレシリーズは、執着か愛着か…執着だろうなぁ…OVERsSytemという世界観への執着。典型的な執着か。

愛着を持って作ったモノに執着せず、投げるからこそ、その世界にとっての「当たり前のもの」になり、それが世界の奥行きになっていく。そう思う次第。Mafiaのロストヘイブンなんて好例かと。愛着が執着になったのは、エースコンバットのアサルトホライズンのドッグファイトモードかなぁ。


骨格と格闘技(2013/12/07)
ちょっとメモ書きで。この記事
やっぱり、ミドル級と言うことで、日本人というかアジア人のパンチは軽くなってしまうらしい。技術で骨格と言うか筋力は超えられないのかなぁ。特に西洋スポーツでは。

逆に、日本の武道で、西洋人が深奥にたどり着けないのは、文化面もあれど、骨格の問題もあるのかも知れない。元々、西洋人は投げる極めるってのは不得手。それは関節の柔軟性の問題なのかも。

柔道も、JUDOになっちまったしねぇ。


困惑のオレ的GOTY(2013/12/08)
今年は「なし」で流そうと思ったんですが、ンコ部門が見つかってしまったので、なんか探さないと行けない気がしてきました。まぁ、10本やれば、5本はダメゲーな今のご時世。クソ部門は探さなくても見つかるわけですが。

とは言うものの、傑作>佳作・良作>普通>ダメ>>>次元の壁>クソぐらいの判定なので、クソと私が言い切る時は、ダメすぎて次元を超えた存在になったと思ってください。ちなみに、迷宮×ブラッドは次元の壁で跳ね返されたダメゲーです。

佳作・良作の違いは、ほぼ気分的なモノ。全体バランスが良いと良作、一点突抜で良いところがあるものは佳作ぐらいの気分。作りの粗さを、長所で押し切っているタイプが佳作…なんだけど、私の感覚からだとあまりない。ととものファイナルかなぁ…システムとかは平凡だけど、ストーリーのドライブ感、誘導の上手さは、私のゲーム歴の中でも特筆モノの出来映えだったし。

名作は天空の彼方にあるので別存在です。私の判定だと、佳作の突き抜け方がハンパ無いと名作になりやすい気がする。全体が平均的に良くできていると、小さくまとまった印象になってパンチに欠けるしねぇ。Skyrimとか。優等生すぎて、つまんないみたいな感じ?。

んで、なにか当たりそうなモノをと、steamで探す(もはや、和製を見限っているのが哀しい)んですが、なんかグッと来るものがない。FarCry3は、良くて良作レベルで、ダメ率高そうだし(プレイ動画見ると完全にFarcry2なんだもん。ストーリーも自己陶酔きつそう。薬や皮剥も半端なローミングつーかRPG風味というか)。メタスコアの高いBioshock Infinite…かなぁ…コレも微妙くさいんだよなぁ。Bioshock1もストーリーライン定番気味だったしなぁ、ラプチャーの雰囲気は良かったけど。

そう言えば、Akiba'sTrip2が出たはずですが…もう一ヶ月ぐらいたつのか?。あまり評判を聞かないところを見ると、アレだったんでしょうか?。CoDゴーストも、予想通り、しぼんでますしのぅ。

ちなみに、日本産インディーズの99 Spirits(本名:九十九神)は、面白そうなんですが、どこかで見たことあるシステムな気がするんだなぁ…うーん、嫉妬心からの勘違いかなぁ…ディスクステーション当たりを探すと出てきそうな…日本も、インディーズに頑張って欲しいところ(商売じゃないからと言うのを逃げ言葉にしている同人はダメだ。商売じゃないなら、フリーで配れよ、つー話になるわけで)


声は命を吹き込むか?(2013/12/09)
然りであり、否である。

とか言うと哲学っぽいが、概ね否だ。特に、ネットでは定番化してしまった感のある「声優は、キャラクターに命を吹き込む神である」と言うのは、アホか。とさえ思う。

答えは簡単で「ボイスデータのない小説やマンガのキャラは生きていないのか?」を考えれば2秒で出る。原作や脚本の段階で、生きていないキャラクターというのは、まごう事なき失敗作・駄作である。

声を含めた音というモノは、臨場感を高めるだけで、キャラクターの生命には関与していない。キャラクターの人格、セリフつまり人生哲学は、作家や脚本家が与えたモノで、この時点で生きた言葉を発せられないならば、 単なる駄作でしかない。

逆に言えば、薄っぺらいキャラクター、毛糸で吊ってある崩れかけの泥人形を生きているように見せかけられる奇跡の魔法使いが役者ではある。 腐りかけの死体や、うつろな目の人形でも生きているように見せてくれる声優は、無能な脚本家、ライターとっては、まさしく神であろうよ。

映画も同じで、うすっぺらいセリフの、奥行きを感じない登場人物でも、名優がやれば、それなりのモノに見えるんだ、コレが。ぶっちゃければ、騙されてんだよ、演技に。日常会話で「お芝居だよ」って言うのは「嘘だよ」と同義な訳だし。しょっぺえ脚本と、どこかで聞いたようなセリフの羅列を、演技でごまかされてんだよ。腹話術の人形を生きてると思いこむぐらいのアホゥだ。

ただし、作品の完成度には大きく寄与する。共同作業だから補完も相乗作用も起こる。

ニーチェか、チャンドラーか忘れたが、「名コックは不味いリンゴをすばらしいアップルパイに変えるが、ダメ料理人は、美味しいリンゴを、生ゴミに変えてしまう」と言うのは、核心を突いている。ダメなリンゴとダメな料理人の組み合わせが、映画デビルマンという伝説を生んだわけだ。


音は、確かに魔法であり、派手な手品でもある。素人くささを消してくれる。
>少ししなびたセロリを握りつぶすような、軽快ながらも湿った音が鳴り響く。音の元をたどれば、右腕が曲がるはずのない場所で、曲がるはずのない方向を向いている「う、腕が」

と言うような、素人丸出しのしょっぱい表現の腕が折れるシーンを、ゲームでやれば
「ベキィ(SE)」
「う、腕がぁ」

で済む。あとは、絵師があらぬ方向へ曲がっている人を描けば完璧だ。まぁ、実は音声データのが遙かに重いのだが 。機器の発達で、どんどん手抜きが出来るようになっている現状。

私のような凡夫がうんうん唸って考えた描写よりも、子供でも書けるような2行の方が、臨場感は高いと言う。まさに凡夫にとっての救済魔法、チート行為。それが音

ちなみに、小説と脚本の表現の違いは、上記例と思う。ナレーションで、心理描写や、情景描写、経過報告なんていれたら、まんま朗読だし。脚本は基本会話のみで進行すべきである。

さらにちなむと、小説的な表現を捨てて(出来なくて?)、脚本的技法で小説を書いたのは、あかほりさとる氏である。どかぁーーんとか擬音で1行とか、まともな小説家には怖くて出来ない。私としては、アレを持って 現代型ラノベの完成と見なしている(現代は小説として成り立っているラノベと、あかほり型ラノベが混在している混乱期とも言えるが)。


だもんで、中身はないのに、やたら豪華な声優を雇っただけのゲームなんかがありふれているわけだ(そして売れる)。 繰り返すが、それは騙されてんだよ?。そこらの石を、幸運の石ですって売りつけられているのと同じ。まつうらまさふみさんが言うようにおざなりな話を「こんなモンでいいだろ」と繰り返す脚本家にはNoを突きつけねばならない。魔法の声で怒りを消されている事にも気がつかない人の多い事よ。

まぁ、世の中の消費は、アホゥが支えているので、そいつらへ効率的な商売を持ちかける能力は、商才(てか詐欺力?)としては卓越しているのかも知れない が。

キャラクターの声なんてのは、効果音の延長線でしかない。漫画の書き文字で「カキーーーン」とあるのと、実際に金属バットの打撃音を流すのではどちらが臨場感があるかは自明。声優は、臨場感ある朗読をしているにすぎない。アーケード版のアイマスのコメントで、律子役の若林直美さんが「律子の声帯部分を担当した」と言ったのは、非常に的確であると思う。

声が命を与えるとか言うのは、創作を分かっていない。アニメファンが、作画と声優しか評価できない理由が良く分かるってものだ。 声は作品の完成度を高めるが、キャラクターの創生には関与していない。

良い例としては「EverBlue」シリーズを上げておく。コレは、声優はおろか、キャラクターのバストアップすらない。メッセージウィンドーの横に喜怒哀楽の顔もない。それなのに、セリフの一つ一つで、キャラクターの喜怒哀楽の表情がはっきりと見える傑作である。と断言する。

考えてみれば、メッセージウィンドーの横の顔も、怒っているか、笑っているか、セリフだけで表現しきれない凡夫の逃げの手口だわな。ああ、アレを豪華に、かつ、さらに分かりやすくするのが声優と思えばいい。本当に出来たゲームは、 というか、シナリオはBGMすら無くても面白いモノだ。BGMも臨場感たかめる興奮剤だしね。


異議あり!(2013/12/15)
と言うわけで、すっかり忘れていた逆転裁判甦る逆転をプレイ。私もすっかり、目の付け所が積みゲーマー。

さて、やってみた感想。こんなにコミックだったとは…コミカルのコミックと、マンガのコミックかけてあるんだよ!。まぁ、名前が、ナルホド、ヤッパリなんで、そこそこコメディとは思ってたんだけど。ここまでとは。

ぶっちゃけファミコン時代のアドベンチャー(文字出るたびに、beep音…ピリリリとか狙ってるよなぁFC時代)…というか、デジタルコミックじゃん?。ゲームのレベルにあるのかなぁ…まぁ、DSと言うこと考えてれば、対象年齢が小学生高学年ぐらいと思うんだけど、トリック的なものも少年探偵団レベルだし 、話は押しつけがましいし(特に追加分の甦る逆転はかなり強引かつ粗い。話のパターンも御剣の過去話の焼き直しだし。壺が完成した時点で見えたので、鎧 、特に槍はルミノール試薬で確認とったよ 。瀕死者が壺に漢字書くわけ無いし物理的に書けるわけ無い(あとで突っ込んであったが)、正義感あふれる人が怨みがましく書くわけもない。そもそも、警察署内を死体抱えて見つからないように移動する方法教えてくれ。そんで、壊した 車のトランクが走行中に開かない方法も教えてくれ)

ファミコンディスクのアドベンチャーって、基本シリアスなんだけど小ネタ満載で、ホントこんな感じだった。神宮司三郎も、コマンド使うとボケが帰ってきてやる気無くした派です私。ハードボイルドに徹しろよぉぉぉと。まぁ、おにぎりの神が居ないだけマシだけど……相棒が霊媒師ってのは同レベルか?。

推理小説的デジタルコミックとしては面白いのかも知れない。ゲームとしては…ク…言 わせんなパペェ。少年少女むけ、たんていまんがだよなぁ 、いっそ少年弁護士ナルホドぐらいのがいい気がする、ランドセルしょった弁護士、相棒はうっかりお姉さん。

話が押しつけがましいので、追求のすべき証拠品は分かっているのに「もぅ手はないのか」「諦めないで」の霊界通信まで手が出ないのは苛立たしい(二話の領収書とか)。追加分の甦る逆転の映像指摘も、 かなり粗く、ロッカーのランプの前に「コートに血が付いてる」わ「手袋して開けてる」わ「出て行く映像がない」わ、ランプ以前の問題だろうと。そもそも、映像指摘も新奇性があるように見えるが、時間軸を加えることで、ホットスポットの縮小を図っている似すぎない。

やっぱ、DSのゲームって…なんで流行ったのかサッパリ分からない。ラブプラスにしても、この逆転裁判にしても。受け手のレベルが低すぎるのか?。小学生ぐらいが喜ぶのは理解できるが、いい年の大人が…なんでや?DSって、ソーシャルゲーム専用機な所あるしねぇ。回るシリーズとか。今で言う、ブラウザゲーだし。回るシリーズとケータイゲーム(釣りとかの一発ネタ)はどっちが速かったんだろう?。

ちょっとは期待してたのになぁ…ファミコンディスクの「後ろに立つ少女」の方が、よっほど出来は良い(ちなみに、消えた後継者は、ホットスポット極小で現代人は無理と思う。つーか、当時の子でも無理。要攻略本)。 ホント全般な雰囲気は、ファミコンディスク時代だよね逆転裁判。任天堂の開発ツールがそうさせるのか?。ともあれ。コレも一周回って、ディスクとかFC時代を知らない若人を騙している系。もしくは、懐古者捕獲ツール(過分にアーケードゲーム臭があるよね、逆転裁判。証人の顔アニメなんか、クイズ探偵NEO&GEOを思い出した…絵は、クイズ&ドラゴンとかの人だよねぇ?…矛楯指摘時の効果音「スビュう」もクイズゲームのダメージ音…か?…ホットスポット探しも、クイズゲームのミニゲームみたいな気がしてきた…間違い探し系の)


あ、それとは別に、裁判シーンで、ダンガンロンパが逆転裁判のクローンというのが理解できた。シューティング風味でアクション性高めて誤魔化しているけど、まんま逆転裁判の裁判モード。よりダメゲーになりましたダンガンロンパ。 声優で誤魔化している典型例だしなダンガンロンパ。

下を見るときりがない。とはよく言うけど、キャラ萌えでも、萌えるキャラを作れてた時代はマシだったと言うことか。今は、萌えの部分ですら声優で補っているのというか、丸投げというか。

ああ、アホゥの頃に帰りたい。無思考で全てを受け入れていたあの時代に戻れれば、クソゲーがなくなるのに……あったか、私にそんな時代?。小学五年ぐらいで、ヘビのぬるった感触を無視して死ぬ間際に「まだらの紐」とか小洒落た事言うかぁ?とか思うヤツだったのに。

DS触ったついでに、モンスターファームDS2もプレイ。あー、コルトの誕生日おめでとうの歌なつかしー…は良いとして、敵の22%が三連続ヒットして、コッチの66%が三連続ミス…次の試合でも、34%を喰らい、54%を空振りしまくる…やる気無くした…だから、テクモ吸収されちまうんだよぉ


刻の学園(2013/12/18)
7thドラゴンで、なんか思い出したので再開。やっぱ微妙。

RPG作る時にありがちな、戦闘アニメにこだわってテンポが遅くなってしまい、やたら時間がかかる。それなのに、エンカウント率はそこそこ高め。イベント地点へのガイドもないので、マップを走り回る必要があり、だれる。 コッチは、バックビューの3Dダンジョンで、7thドラゴンは、立体的に見せている2D見下ろしダンジョンという違いで、移動時の手間の感じ方に差が出る。

正味この失敗は延々と繰り返された課題点で、未だに繰り返すのは、そのセンスに疑問を感じてしまう。PS1のペルソナ1の頃から、連綿と繰り返しているミスなのに。ペルソナ1も全く同じで、戦闘アニメが長く遅い上に、エンカウント率が異常に高いという。まぁ、刻の学園はアニメ無効とかスキップができるようになっている分、 解決は図られているのだが。ちなみに、アニメoffにすると、もの凄くしょぼくなる。

そんでもって、秋の終盤から冬にかけて、一気に敵のレベルが上がる上に、敵の数も一気に増えてくる。敵の思考が一人を集中砲火なので、後衛職が狙われると死亡確定。秋でのレベリングが足りないと、冬で詰まる(つーか、詰まった)。一戦ごとに戻ってセーブみたいなバランスの悪さ。昭和かって突っ込み以外思いつかない。

全体システムも、ポジション的な前後衛の区別がないのに、クラス的な前後衛はあるので、やたらと後衛職が死にまくる。装備でフォローしようにも、売店にはろくな装備がないし、合成しようにも、すぐに高級素材を求められて、手の出しようがない。そもそも、四人パーティって、どうなのよ?。ストレンジジャーニーでもそうだったんだけど、かなりバランスとるの難しい編成だと思うんだけど。

やっぱ、ととものfinalのデザインは奇跡の一品だったか。それでもまぁ、7thドラゴンよりやる気にさせてくれた分マシと言える。一応、秋の終わりまでプレイしたしねぇ。7thは世界崩壊後の最初のダンジョンで投げた。つーか、ダレた。

で、ソフマップのソウルハッカーズのレビューに「ダレた」と言うのがあるのだが、ソウルハッカーズでだれるとなると、7thドラゴンとか刻の学園とか拷問レベルなんだろうなぁ。つかまぁ、この手合いは3Dダンジョンでギブアップする手合いと見た。

そう考えると日本人の主視点嫌いは筋金入り。バックビューによる疑似3Dというのも、苦肉の策だったんだろうなぁ。あー、だから、ゲームストーリーでも主体性を持って選択するって嫌いなんだ。他人の背後から、こっそり覗いていたいのか…偶然、至った考えだけど、コレって核心かもしれない。主観のなさがFPSを嫌う。

GOTY候補に、工画堂のシークエンスパラディウム3をプレイしようかなぁと思ってたんだけど弾がないわ。発売当初に、体験版で投げたっちゃ投げてんだよねぇ。いや、詰まるところファンタジー化したパワードール…なら良かったんだけど、劣化してるし。変にストーリー性高めたせいで、幕間劇が邪魔で邪魔 で(ちなみに、声優陣は今から見るとかなり豪華)。主人公もきっちり作っちゃったし…運営育成方針とキャラクターに齟齬が出ると浮くからねぇ…いろいろ。寸劇は不要だった。パワードールばりにブリーフィングだけで結構。工画堂のシナリオ上手くないもん。コズミックソルジャーにしても、破邪の封印にしても、サイキックウォーにしても。ダメ側つーかダメ。

マップも単調だしねぇ…体験版だからかもだけど。自社販売ページに、PD2が最高峰ってコピーが泣ける。3以降は劣化する一方か。そう言えば、工画堂ってもうブラウザゲーとキャラ重視の紙芝居しか作ってないのね。本格SLGはしぼむ一方か…信長も、ソーシャル化してるしねぇ…城下町作り気に入ってるみたいだけど…そこなの最近のSLGプレイヤーが求めている点って?。と私は思う。半端なRTSつーかスタークラフト化してるわ。



エロゲの敗退(2013/12/19)
minori?(overflorの社長?)だったかのインタビュー記事をどこかで読んだ。マークするのをすれたモンで(と言うか意図的にしなかった、他の記事のレベルが低すぎて…学級新聞かコレって感じ)。

ビックリしたのが、美少女ゲームつーかエロゲ(美少女ゲームって徳間が商標登録してなかったっけ?)。一万本でヒットという規模に落ち込んでいるらしい。3000万の開発費でフルプライス約7000本売ってトントンらしい。+3000本でヒット扱いて、なんたる狭さ。 実質採算取れたらヒット作?。まぁ、元々広い世界でもないが。

真面目な話、steamとかの出来の良いインディーズならばもっと売れている。つっても、あっちは9.99$とか、行っても15ドル程度だが。つか、エロゲにフルプライスの価値があるモノはもはや無いよなぁ…つか、在庫に怯えるディスク販売に固執するのもどうかと思う。DLSなりDMMなりと提携してDL販売に踏み切るりも手だと思うのだが。フルプライスは出せないが、半値なら出せる人は多いと思うぞ?。


性産業は強いと言われているにもかかわらず敗退した理由は、結局、ゲームでしかできないこと。を見捨てた。もしくは、見誤った結果だと思う。ビデオデッキしかなかった時代には、動く、つまりCGアニメで人が寄ってきたのだが、DVDの普及で普通にアニメが見れる様になると、動くCGの価値はがっくりと落ち込んだわけだ。

詰まるところ、半端な紙芝居にそっぽを向かれてしまった。と言うことだ。抜き目的では動画に劣り、物語性ではラノベにすら劣る。総合力では、エロ漫画にすら劣る現状、そこにフルプライスを出せる購入者はかなりの富裕層だろう。

今なら分かる。滅びの第一歩は、ビジュアルノベルだったんだ、と。ゲーム制作の敷居が下がったことで、中学高校の文芸部レベルの話が、エロ絵に誤魔化されて、大量に粗造乱造され、さらに声優によって誤魔化され、朗読付きの絵本化すりゃあなぁ。世に「雫」なかりせば…どうなっていただろうか。 まぁ、似た何かが出てたんだろうけど。

話の方向性も、恋愛過程にある性を避けずに進むのか、男の欲望丸出しで行くのか、定まらぬうちに各社討ち死にしていった感がある…いや、男夢丸出しで突き進んだ結果が、今か。肉欲丸出しのアダルトコンテンツメーカーと早期に割り切れれば…簡単に言うと、AVメーカとしての自覚をもてれば…まだ道はあったのかも知れないが、変にゲームメーカー、芸術家気取りが抜けなかったせいだろうなぁ。

選択肢のないADV(AVGではなく)とか、そりゃあ見限る。つーか、同人でももっと上手く作るよ。と言う。ゲームと呼べるシステムを持ったエロゲって絶滅しそうだもんねぇ(オリジナルシステム作ってたら開発費上がるしね)。

前にも言ったけど、つまるところが、「あなたはゲームを愛しているの?」に全部集約されると思う。PCで、フルカラーボイス付き紙芝居(エロアリ)を作りたいのか、ゲームを作りたいのか。くだんの社長のインタビューでも、ゲームへの愛情は感じられなかった。

最後は、愛であり、情熱だと思う。陳腐だが、それらがなければプライドも持てない。愛なきマニアは害でしかないのだ。


小ネタ1:シークエンスパラディウム3を少しでも思い出そうと、工画堂で体験版落とそうとしたら、サーバー死んでました。DL先アドレスがありませーん的な。ただの転居時の再設定ミスか、サーバーも置けないほど困窮しているのか。体験版はともかく、修正ファイルは落とせるようにしないとダメだと思う。

まぁ、でも2004年ぐらいのものだしなぁ…こういうの放置ってさ、久しぶりに郷里に帰ったら、出身小学校が廃校になってて、荒れ放題でした。みたいな 寂しさがするよね。

小ネタ2:PS3でネット常時接続を求められるパワプロなんですが、PSNがわりと不安定。いまも、ダウン中。ソニーという大企業で未だにコレ。と言うことを考えると、Steamの安定性は尋常じゃないよなぁ。私が加入してからダウンしたとこ見たこと無い。明確なメンテ期間とかも無いのに。すごいなValve。



腹立たしいほどの不出来さ(2013/12/21)
の前に、前回のちょっと続き。

アダルトショップで働いたことのある知人によると、マニア向け作品ってのは確実に捌けるそうだ。汎用、一般向けは売り上げが予測できないが、特定嗜好の作品はその趣味の人が必ず買うという。まぁ、パイが小さい分、予測しやすいと。

エロゲも同類なので、ゲームとしては相変わらずグタグタな聖少女作品も、あの変態性を好む趣味の人が必ず買っているわけで、名前変えない方が良いですよと。一種ブランドだから。Vanadisも同じく、魔物娘というコアラインを突いている。

と言うのを踏まえると、エロゲってのは、もはや静止画CGに欲情するという特殊嗜好の人のための存在になっているのかも知れない。インタビューにあったタニマチ的な存在に支えられていると言うのは、無理からぬ事だと。 タニマチつーかサンクコストの錯覚というか、意固地になっていると言うか…

売れている絵柄も、似たり寄ったりだしね。真面目に、右から二番目以外は、パッと見同じ?と思ってしまいました。この手の絵に欲情できるのもかなり寄った嗜好だと思うし(私はダメだなぁこのラインの絵柄)。二次元嗜好という狭いパイを、さらに切り分けているわけで。特殊嗜好のための小さな 性産業と割り切るか、ゲームとしての野心を取り戻すかしないともう先は無さそうだ。

つか、特殊嗜好の人のための専門ショップつってもさ、あまりに酷い話が多くて泣けるよ…つぶれかけのエロゲメーカーに就職したら、スタッフ全員美人で処女で、襲い襲われても、みんな仲良し…って、トリップムービー(スペースコブラ一巻に出てくる、自分の思い通りの夢を見させてくれる会社)の受付嬢 の顔も凍るわ…イリュージョンも迷走しているしねぇ…現状は、露骨なエロが売りなのに芸術作品を気取ってるのが痛々しい低予算Vシネマみたいになってると思う、エロゲ界(エロゲ界のサイクルではあるのだが、特定周期で天才が現れて、 オレもその人と同格だと、勘違いするエセライターを増殖させるよなぁ。現れた天才は、今はTypemoonで、その前はLeafか?。その前はELFの蛭田さんだろうなぁ…Leafは微妙だが)

そもそもくだんのインタビュー、オーバーフローだったかの社長?の言い分もおかしくて「美少女ゲームは時間がかかるので(アニメやラノベと比べて)不利」とか言ってた けど、じゃあマジゲーはどうなるのよ?skyrimとか60時間は持って行かれるよ?(追補:この言い分を考えると、比較対象がラノベやアニメの時点で、あのプロデューサーは、ゲームを作っている気はないのだろう)。エピソード配信は分割と言って非難される。そりゃそうだ。 ホールドアップ、つまりは各話をフルプライスで売ろうとしたり、抱き合わせたりするからだ。ちゃんと一本分の値段で分割すれば誰も文句言わない(HalfLife2のEP1、EP2は非難の嵐だったが、Telltaleは、そうした非難を受けていない)。ユーザーが語り合えるだけの中身が あるものを作ってないと言う現実をちゃんと見ないとダメだ。行間読めないユーザーが増えているのも事実だが、受け手のレベルを上げるのも作り手なんだよ。安易な迎合は、あらゆる事象に置いて害悪なのだ

さて、本題。
新・剣と魔法と学園モノ。刻の学園……クソだパペェ!!!!!!!!

finalの出来が良かった分、落差が30倍ィィィィィィィ。単体では、駄ゲーだが、前作との落差でクソに感じるぅ。前作の見事なストーリードリブンはどこへやら…やることは、経験値稼ぎ、素材稼ぎ、お使い、だけ!。押しつけがましく、空々しく、見え見えな話は、ローティーン向けラノベ 以下です……

戦闘バランスも悪く、苦労するか、オートで勝てるかの二極。装備のバランスも悪く、素材ドロップも歪(特定アイテムだけみょーに溜まる。使い出ないやつがな)、オマケに周回プレイはレベル引き継ぎらしいので、オートですっ飛べと言うことらしい…RPGでレベル引き継ぎって、ゲームバランス悪いですって認めているようなモノだ。三人いる転校生も、最初の選択で 個別に出てくるだけで、三人の話がリンクするわけでもないようだ(したらゴメン。二周する気はないわ…つか、クリアする気力も失せた。ラストクエスト受けたけど…)。

クラスの解放も歪だしなぁ。クラスメートの出番も歪だし…イベント戦もね…バランス悪くて、そこらの雑魚戦のがよっぽどキツイんだ…FF2かよ(ラスボスより、ラミア6匹のがよほど強い 系)…つか、イベント戦、敵3-4体なんだけどね…そこに行くまでの雑魚戦で、同じ敵8匹まとめてやってんだよぉォォォォォォ

奇跡は二度起きない。なぜならば、二度起こせるなら、それは実力だからだ。一度しか起こせないから奇跡なのだ。運が良かったとも言う。私の中で、携帯ゲーム機、四人パーティー、3Dバックビューダンジョンは地雷になりそうはッ、それってメガテン4やんか……

小ネタ。
これは自分が悪いんだけど、steamのホリデーセール始まりました。マネーブッカーズに入金忘れていたのでそそくさと入金…連休で24に口座反映だと…そこからマネーブッカーズの反映まで、さらに二日…セールの半分は潰れた…しくしく



天才という異能者(2013/12/25)
前回で、エロゲ界に現れた天才と言うことで、Typemoon(個人名忘れた)、Leaf(個人名知らないand分裂前後含める)、ELFの蛭田さんを上げたのだけど、ニトロ+も入れるべきかも知れないかも?、と。個人的には恋姫宗光氏(シルキーズの恋姫、ビ・ヨンドとか、うたわれるものの人)を入れて欲しいのだが、ちょっと無理。

ファンの人には悪いが、Leafはかなり微妙で、雫の盗作騒ぎもさることながら、痕も吸血鬼ネタを和風にスライドさせただけだったり、To heartもキャラクタードラマは秀逸だが、ストーリープロットとしては、いつかどこかで見飽きたモノだった。と言うところで、野球に例えるなら、左のアンダースローの軟投派、左のワンポイント。投球フォームの変則性で幻惑していたのを、本格派と錯覚したのが(会社は違うが)ONEやKanon。

あれらは、芸術家と誤認している凡才が自己陶酔した作品にすぎず、映画賞参加作でも、特にショートムービーを見ると三本に一本ぐらいは、自己陶酔している勘違いしたオナニーショー作品が見れる。まぁ、その自己陶酔を世界に認めさせられるのが天才の天才たる所以ではあるのだが。及ばないとただの紙一重。裸婦の絵画とビニ本ぐらい違う。

ニトロ+は本格派だが、結構な荒れ球でスタミナも弱い中継ぎ型。逆球だがストライクが取れたデモンベインとかヴェドゴニアがあるかと思えば、ジャンゴのようなはっきりとしたボール球もあったりする。近年では、球威は衰え、シュタゲという完成された世界のキャラクタードラマで凌いでいるようで、外角に丁寧に投げる投手となった感じ。ただ、もう先はないよね。往年の球威は無いので、もうじき簡単に流し打ちされるようになると思う。

Typemoonは、安定した速球派の本格先発型。ただし、普遍的な大投手感はなく、時代が押し上げたエースな気がする。…伏線引けない、プロットも構築できない連中がシナリオライターで御座いって名乗れる時代なればこその大物感 っていうの?。つまり、十勝もすればエースたり得る現代と、十勝では先発四、五番手(ローテーションの谷間と言われていた)だった時代の差…みたいな?。 時代が違うと直接比べられないし、10勝できれば立派なのだけど…恋姫宗光氏や佐野一馬師匠の活動のピークが今なら…というかゲームを踏み台する策謀あらば、凌駕していただろう。

最初からメジャー行きを標榜し、ステップアップの手段に日本球界に入った…つまり、ゲームは作家デビューへの踏み台と。非常にクレバーだが、その非情さに寂しさも感じる。実入りの悪いゲーム界に留まれ!と言うのは、こちらの過度のワガママなのだが。

ニトロ+にしても、moonにしても、話は面白いがゲームとしては二流以下で、ゲームとしての面白さを追求したものではない(格ゲーは評価できる腕前にないのでごめんなさい)。Dメールも、ゲームシステムと言うよりは、ストーリーガジェットだと思うし。


こう突き詰めてみると、やはり天才と呼べるのは蛭田さんだけな気がする。私が蛭田さんが不世出の天才と思うのは、面白い話、キャラクタードラマ、そしてゲーム性、ゲームシステムを上手く配合した 上でアダルト要素を持った「ゲーム」を作った人だから。同級生、遺作、Dejaどれかは聞いたことがあると思うし、ストーリーのみならず、ゲームシステムの類型、追従作を生んだ傑作たち で、これらはミニゲームのご褒美(RPGでも新しい街に着いた=次の街に行けるレベルになったご褒美であり、経験値稼ぎのミニゲームになっている。SLGでは単純な面クリご褒美だ。その点で私はドラゴンナイト4は評価しない。レベルデザインも酷いし)に裸が出るだけのゲームではない。

DEJAなくば、ストーリー重視のエロゲは無かったように思う。ランスシリーズのような、被害者に好かれるレイプ犯のような都合の良い男夢の抜きゲー(それでも、ランスシリーズにはキャラクタードラマがあったが)しかなかったアダルト界に、芸術(文芸)を持ち込んだ一作だ(たぶん)。それ以前は、麻雀かポーカーの脱衣ものか、独自ミニゲームの脱衣ものしかなかった(ファイナルロリータとかな)。アダルトビデオを浪漫ポルノに引き上げた…と言えるかも。ちなみに今のエロゲは、ストーリーに凝ったAVでしかない。声優が上手いので学芸会レベルに見えないだけだ(トップクラスのAV嬢なら役者ばりの演技を見せるが)。

同級生なくば、好感度というフラグは生まれなかっただろう。従来型の通り過ぎるだけの平面なフラグ管理とは違う、好感度という積み上げ型のフラグはそれまで無かった(と思う)。発売は、ときメモとどっちが先だっだったけ?

白眉は、遺作で3D迷路の脱出型サスペンスミステリーとして良作な上に、アダルト要素を上手くゲーム性とサスペンスに取り込んだ所は、傑作以外の言葉無い。

アダルト「ゲーム」たらんとして、それを達成し、実績を残せたのはおそらく蛭田さんだけだ。と私は思う(猟奇の檻はもっと評価されるべきだと思うのだがなぁ…)。ただ、監督業は向いてないらしく、跡継ぎの育成には失敗してますな。つか、後継問題が取りざたされるほど、ゲーム業界に歴史はないわな。大抵は、創業社長ともに潰れる。 正否判定の一号ははスクエニになると思う。

そんでまぁ、天才に刺激されて活性化するのは良いが、大半は「オレも同格」と言う勘違い(科学ずしの法則:「オールザットウルトラ科学まんが」を読もう)で、粗造乱造のすえ、業界そのものが劣化していく。考えてみれば、今、丁度サードインパクトか。まぁ、生き残れないなアダルトゲーム。生き残るのは、ゲームとは別の何か、声優というアダムに補完されたエロゲというデジタル紙芝居だろう


年の瀬に、何を論考しているのかとか、自分で考えてちょっと虚しくなった。変に長くなったし。
が、もはや、アダルトゲームは滅亡が確定したジャンルなので、こうした論考を残しておくのも悪くないだろう。今後も続くのは、似て非なるエロゲであり、CG静止画を利用した紙芝居であり、PCで再生される演劇であり、もはやゲームではない。キャラクタードラマを追求した結果、紙芝居というスライドアニメに落ち着いたのは、一ゲーマーとしては非常に無念である。

まぁ、世界的にも古典的ADVは斜陽であり、懐古ツールになっている…のに、日本では最新ツールってどゆこと?。海外での本気ADVはDear EstherかL.A. Noire、RPGとの境目が曖昧な3DアクションAVGに…つか、RPGは元々AVGの亜種だったんだけどなぁ、本当はRPGの亜種がAVGだけど。

オマケ:Clanpを投手で例えると、データ型。相手バッターの配球の読み癖を精査して、配球で巧みにかわすタイプ。すなわち、市場の好みを的確に予測し、ピンポイントで萌えを突いていた(過去形)と。球威もキレもないので、配球が読まれ出すとどうしよう無くなる。近年では…往事の勢いは無くなった気がする(単に私がアニメを見なくなっただけだが)




成長が実感できるゲームは心地よい(2013/12/28)
いわゆるAAAゲームも、カジュアルゲームになっている現在、プレイヤーに技量を求めるゲームは敬遠される。が、ゲームとは、技量の成長があってこそで、それをそぎ落とせば鑑賞ゲーしか残らない。 ターンベースRPGも本来は、戦術効率の発見(ダンジョンRPGだと効率的な探索)などで成長できるはずだが、現状、レベルを上げてオートでなぎ倒すのが、和製の主流なのが哀しい。ゲーム性の放棄をゲーム性と捉えているスタッフもプレイヤーも多い気がする

と言うのを枕にして、マックスペイン3が、$3.99だったので買ってみた。確かに、エイム技術の向上が楽しめるゲームになっている。私はAimベタだし、さらにTPSは輪をかけて下手である。チャプター2のスシレストランで、残弾、38口径リボルバー3発、ペインキラー無しでオートセーブが入った時は詰んだ。

と思った。私自身諦めかけた。だが何度かプレイする内に、敵のパターンを掴み、シュートドッジで飛び込んで最初の二人を倒し、そのまま弾を回収してバレットタイムで残りの三人の頭を撃ち抜き、キムカムでアップになった弾丸が最後の敵の額に埋ま り、崩れ落ちた敵の向こうに決めポーズのマックスが現れた時は、脳から変な汁(高粘度)が出たのが分かった。

GAMELIFEでいう、自分のプレイがそのままカットシーン化する。と言うのを身をもって実証してしまった。

ただ、こうした技術成長が求められるゲームは、シリアスサムもそうだが、非情に疲れる。特にヘボプレイヤーである私は、三回ぐらいリトライすると集中力が切れてしまう。しかし、マックスペイン3はセーブポイント制なので、リフレッシュのためにゲームを中断すると、かなり巻き戻されてしまう のがキツイ、特にカットインの再読がキツイ。クイックセーブにして欲しかった。

ゲーム全体としては、ロックスターの味が良い方に出たと思う。ロックスターゲームスは、不思議なところで、オープンワールドのクローズドストーリーを作る。GTA4にしても、レッドデッドリデンプションにしても、オープンワールドにしておきながら、話は固定で、結末は愚か、解決方法まで固定。ならまだ良くて、臨場感を高める(と思っているのだろう)、シーンごとにルールを変える…つまり自分たちの演出の再現を強要するイカサマぶりだった。RDDで言うなら、馬車を止めるのに御者撃つ方が速いのだが、ターゲットの馬車の御者は無敵 で、護衛の馬車を捌きつつ、車輪に数十発打ち込んで破壊することを強要される。護衛の馬車は御者が撃てるのに。

マックスペイン3は、閉じた世界の閉じた話なので、ヘリにぶら下がったまま、RPGの弾頭を拳銃で撃ち抜けと言うような、演出再現の強要も乗り越えるべきスタッフ側からの挑戦(2Dジャンプアクションでの、1キャラ分の足場見たいなモノ)と受け取れるし、レベルクリアに集中できる…と言いたいが、カットインが長いし、多いすぎてダレる

チャプターによっては、操作時間よりもカットインの方が長い気さえする。自己演出、自分のストーリーに酔う、ロックスターの悪癖だろう。裏でローディングしているので、冗長であっても飛ばせない。スタッフにしてみれば、このステキな会話のやりとりを飛ばす人なんて居ないと言わんばかり……こちとらマックスの愚痴は聞き飽きたわ!。

自己陶酔から冷めないとダメになると思うロックスターゲームス。 ベセスダの様に、丹念に作り上げたのに、世界の中に無造作に投げ出す度量が必要と思う。いかなる「粋でカッコイイセリフのやりとり」でも、飛ばしたい人には「そうですかどうぞ」と言う度量が必要だ。

今のロックスター、少なくともマックスペイン3は空腹で我慢できない客に、お預けを喰らわして、料理の説明を延々とする無粋なウェイターだ


余談:今まで強気の$99.99を続けていたCoDが今回79.99。斜陽だねぇ…初日のFARCRY3を逃してから、コレというモノがない。まぁ、最終日当たりに、逃したセールをもう一度みたいなのがあると思うので、それ待ちかな…EndlessSpaceが、往年のFarSideMoonを思い出して食指が動いたのだが、英語の壁に躊躇中。FTLも似た感じなのだが。やたらとメタスコアが低いX Rebirthは、セールにかからないなぁ。まぁ、32点じゃ買う気はしないけど…この点数、ストロングホールド3越えだな。

SF世代ではないのだが、幼少期は兄の本棚で過ごしたので、私の好みは同世代より少し上だ。中学ぐらいは、ハヤカワで育ったしねぇ。どうもこういうスペースオペラ的なものには弱い。X Rebirthのトレイラーを見て、血が騒がないSFモノは居ない。しかし、ユーザースコア3.2、メタスコア32は、その期待が大きく裏切られた報復だろう。レビュー見るとゲーム以前の問題のようだ。

スタートレーダーの現代風味と期待したのだがなぁ……スタートレーダーだったか?メガドラの…確認しようとしたら、ファンサイトが閉鎖していた…がーん。SFしてぇなぁ…でっかいの。身近な小さいSFも嫌いじゃないが…宇宙の海はオレの海のが好きだ。金星 ダコの味が知りたいぜェ。と勢い余ってEndlessSpace購入。そしたらkeyseverにアクセスできないとかでプレイ出来ねぇよ?。フォーラムチェックしたら、「休みでオフィスにいないんだ。valveには連絡してあるからゴメンネー」とか。なんかついてねぇなぁ…まぁ、サントラ聞きながら、ARTブックでも眺めているか…あー、トラベラーやりてぇ…。



やめていただきたい(2013/12/30)
フラッシュセールでFARCRY3が75%offだったので、$7.45で購入。新作時は69.99とかだったっけFARCRY3。

で!。マックスペイン3の時もそうだったんだけど、ローダー内ローダーつーか、ソーシャル内ソーシャル的に、寄生するのは辞めていただきたい。

マックスもFARCRYも、staemでDLしたあと、さらにユーザー登録をしなくてはならないと言う。 ロックスターのはゲーム画面に納まっているのだけど、UBIに至っては、STEAMで起動したらUPLAY(UBIのローダー)が起動するという不思議な自体に。自社に誘導したいのは分かるけど…こういう足の引っ張り合いは業界の衰退しか引き起こさないよ。

で、FARCRY3なんだけど、わりと良好。STALKERをゲーム機に対応させるとこうなるんだろうなぁと。もしくは、デッドアイランドをシューターにしたら、こんな感じかな(デッドアイランドは近接メインのアクション)。ただまあ、2のリメイク感は強い。相変わらず、グライダーでないと行けない場所とか好きねぇ…あと、やっぱクラフトはどうなんかなぁ…ヤギ探して島内ウロウロしつつ、なんか違う気がした次第。いやね、ヤギの皮でホルスター作らないと武器が1つしか持てないのよ。

この皮剥のせいで、サバイバルと言うより密猟生活。ヤギの皮剥いでたら虎に襲われて逆襲。虎皮ゲット。立派な密猟者だ。と言うか、好きに撃ってしまっているので、本物の猟師なら失格だ。面白いサイトがあって、猟師のサイト。と言っても、スポーツハンティングだけど。スゴイ勉強になったので、紹介は次のネタとして。

AIはあまり賢くない…というか、ヤギ探してると、野良犬に襲われて応戦。銃声で海賊が反応。巡回する車が次々とやってきて、エンドレスワルツ!。マジで車5台ありました。そんで、車の影から撃ってた敵がいたんだけど、後ろから来たジープに轢かれて、というか車に挟まれて死亡…味方殺しのカムジンか、おまえらは。

やはり私はFPSの方が向いてるらしく、マックスも面白かったが、FARCRYの方が楽しい。



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