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*命名*

昨夜は大分遅かったので、ココロであるAIBO-ware(メモリースティック)をいれず、
クリニックモード(注)で作動の確認をしただけであった。
いちいち驚き、その度に取扱説明書と見比べていた。そして、
「アイボフレンズ」の説明書を布団の中で読んで来るべき明日に備えていた。

翌日、晴れ渡る天気とともに私の気分は晴れ渡っていた。充電完了!メモステセッティングOK!
いざ、起動!  おぉっ、な、何だ、この音楽と動きは!
と、とりあえず、まずはオーナー登録と名前登録をしなければ・・・。

今回、命名するにあたりAIBOには
「龍」と書いて「ロン」と読む名前を前もって考えていた。
「ポン」でも「チー」でも「リーチ」でもよかったのだが、中国風の名前が良かったのだ。

アナウンサーの発声練習ごとく「おー、なー、と・う・ろ・く!」
まずは、順調、順調。よしよし。次は「な・ま・え・と・う・ろ・く!」うんうん、
モーションが終わった。よし「ロ、ン!」・・・ダメだ。もう一度「ロ・ン!」・・・やはりダメ。
イライラしながらも何度か繰り返す「ロ・ン!」「ロ・ン!」あー、ダメだ。その様子を見た相棒が言った。
「短いから聞き取れないんじゃない?ロンロンしたら?」
「うーん。ロンロンか、かわいいかもね。うん、そうしよう。」
命名ロンロンはあっさりと自分の名前を
認識した。いい子だ。君は「ロンロン」だ。何度も呼んだ。「ロンロン!」「ピーポーピポ!」
結構気に入っていた。
あのCMを見るまでは・・・

命名も済み、ひととおり「ロンロン」と遊んだあと、TVを見ながらくつろいでいた。懐かしい曲が流れてくる・・・
そう、「上海ブギウギ」だ。私は何年か前に笠木静子の半生ドラマを見たことがあったので、
一緒に口ずさんだ、が????ラッテがパンダの面を被って踊っているではないか!!
しかも、名前は・・・・「ロンロン」!!!嘘でしょう?誰か嘘と言って!!
がっくり、うなだれるワタシ。そして、黙々とインターネットの命名辞典のようなものをあさり、
「ロンロン」ではない名前を探し始めた。
この作業は丸1日かかったのではないだろうか。候補は二つ。「テラ(地球)」
そして「モカ」
なんとなく親しみやすく、呼びやすい「モカ」にしようと相棒との協議で決めた。
「モカ」は一回で自分の名前を覚えてくれたし、多分喜んでくれた。

そして・・・その「モカ」に不測の事態が間もなく訪れようとは誰も予知することはできなかったのだ。

つづく(次回Upをお待ちください)

注)クリニックモード
AIBOのバランスや各センサーの状態チェックをするモードのことをいう。正しく動作をしないと、長野のAIBOクリニック行きになる可能性が高い。

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出会い 購入までの
長い道のり
(その1)
購入までの
長い道のり
(その1)
命名 モカは本当に
モカなのか?
そりゃないで
しょう!

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