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床・壁材 -インターロッキングなど- 

1.床の材質

@現場打ちコンクリート

練り上げたコンクリートを現場寸法の型枠に打ち込み、一定期間養生して固定する。堅牢で維持管理も容易であるが、ひび割れが発生したり、そのままでは表情に欠ける面もある。

美観を表現する仕上げ法として、表面を洗い流し骨材を露出させて仕上げる洗い出し、硬化した表面を削り落とす掻き落とし、左官工事で一定方向に撫で粗面を出して仕上げる刷毛引き仕上げ、金属製または木製の鏝を使い滑らかな表面を作る鏝仕上げなどがある。ひび割れ対策として伸縮目地等の処理をする。

Aインターロッキングブロック

工場でつくられたカラーコンクリートブロックの一種で、サイズ、形状、色、用途に応じた性能にいたるまで、豊富に生産されている。選択や組合せによって変化のある舗装が得られ、主に歩道や駐車場に用いられる。近年、リサイクル製品が普及し、原材料はコンクリートであるが、発泡ポリスチレンを遠赤外線処理で強固化し配合した製品、廃棄物を高温で溶解し原料とした製品、廃ワイン瓶を粉砕しリサイクル化した製品等があり、エコマーク認定商品も登場している。

Bタイル

タイル舗装はコンクリート、モルタルを敷き接着するが、耐衝撃性に乏しい。タイルは、主体をなす素地の性質により、磁気質(吸水率1%以下)・せっ器質(吸水率5%以下)・陶器質(吸水率22%以下)に区分される。

磁気質タイル
磁器質タイル

高温で焼き固められ、素地が滑らかで、耐水・耐火・耐磨耗性に優れ、床・壁材に好んで用いられる。

タイルの形状は、100角(実寸法92×92mm、目地共寸法100×100mm)と36角(実寸法108×108mm、36角)が一般的で、施工で100〜200角未満を床タイル、200角以上を大型床タイルとして適用されている。また、整形の平物の他、開口部や隅角部に用いる段鼻と呼ばれる 役物もある。


テラコッタタイル
テラコッタタイルの使用例

テラコッタは、低温焼成の素焼き土器のため植物との相性がよく、ガーデニンググッズとして多く用いられる。肌合いが好まれ、タイルとしても用いられるが、吸水による汚れや凍結に注意を要する。

Cコンクリート平板

コンクリート素材そのままの通常300mm角のフラットな板。表面に模様をつけ、着色したカラー平板、コンクリートに骨材石を入れて模様を出した洗い出し平板、研ぎ出し平板、また、透水性の平板等様々な種類が製造されている。

D樹脂材

小粒の自然石やガラス、陶磁器、セメント等セラミック(廃材利用)の粉砕粒をエキポシ樹脂で混ぜて現場で塗り固める。骨材相互の凸凹が適度な隙間を作り、水はけや滑り止めの役割を果たし、モルタルなどに直塗りできるが、交通の多い車道には不向きである。

Eれんが

粘土、砂等を主原料に成型し焼き固められ、滑りにくく透水性もあり、洋風の演出に好んで使われる材料である。また、れんがをチップ上に砕き、アプローチや遠路、サービスヤードなどに玉砂利の代わりにも敷き詰めて用いられる。材質は磨耗しやすく耐衝撃性に乏しいが、れんがをインターロッキング型に焼いた舗装材もあり、コンクリートにない素朴な土の質感と色合いによって、デザイン性豊かな舗装が得られ、主に歩道や駐車場に用いられる。


Fその他

自然石を砕いたり、山や川等から採取した小石を敷き詰めた床で、粗野感を演出する。サービスヤードなどに用いられる。

自然石乱張り

コンクリート現場打ち、平板等敷き詰める目地を広く取り、芝や地被植物、または異質の材料を用いて、平面にアクセントを持たせる組合わせで床を仕上げる。


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2.壁の材質

@左官仕上げ(モルタル)

セメント、砂、水等を混ぜて練り、金鏝、木鏝、刷毛、掻き落とし、ローラー等で塗り固める。近年、珪藻土の材質が断熱性、湿度・保温性等に優れた特性のあることが注目され、自然素材であることもあり、内装材として多く使われ、炭素繊維等を混入し、外壁にも用いられる。

Aタイル

外装タイルの形状は小口平(108mm×60mm)、二丁掛(227mm×60mm)、ボーダー(227mm×30mm)などがある。

表面加工も石面、波面、粗面等増加傾向にあり、また、役物にも様々な形状があるが、基本的にはそれぞれのタイプに、標準曲や屏風曲があり、割付も容易で美観の面に配慮されている。

Bセメント

建築・土木で一般的に用いられるのがポルトランドセメントである。エクステリア関連ではレアケースであるが、急を要する工事や、水密性、耐熱性、耐久性、耐海水性等に適する種類があり、使い分けられる。

白色ポルトランドセメントは、構造部分よりも塀の表面や顔料を加えて造園などの修景材として用いられる。

C塗装材

塗装材には一般塗料と仕上げ材があり、一般塗料はアクリル樹脂、ウレタン樹脂等の塗料を刷毛塗り、ローラー塗り、吹き付け等で塗装する。

仕上げ塗り材は防水形複層塗材、陶磁器調多彩模様塗材、外装薄塗材の塗料を下塗り、中塗り、上塗りするのが一般的であり、吹き付け、刷毛、鏝、ローラー塗りを複合的に施し、付着硬化させる。

D吹付け材

仕上げ材の種類には、薄付け・厚付け・複層・軽量骨材の塗材がある。表面化粧の仕上げとして、樹脂またはセメントに石粉、顔料等の材料を混ぜて吹き付け硬化させる。

アクリル樹脂塗料……現在の主流塗材。速乾型で耐水性・耐候性に優れる。

ウレタン樹脂塗料……アクリル樹脂改良型塗装材。付着性・たわみ性・艶・耐候性・耐薬性に優れ、アクリル樹脂系より強膜。

シリコンアクリル樹脂塗料……塗膜の強さはウレタン樹脂系より劣るが、耐熱性・耐寒性・耐候性・光沢に優れる。

セラミック系塗料……超低汚染で、無機質骨材を使用。退色・変色がなく、超高耐候性・耐久性・低汚染性に優れる。自然石調の風合い・美観に仕上がる。

オイルステン……油性の着色材に揮発油を溶かし、木部に塗布して防腐機能を高め、素地の木目を活かす塗装材。

住宅や外構等の壁面仕上げに多く使われるリシンガン、継ぎ目のないタイル状となる複層仕上げ塗装、この他モルタルガン、京壁用ガンがある。

Eその他

左官仕上げ時に、タイル、平板、石等の素材を貼り、組み合わせデザインしたものを壁面として仕上げる例もある。

出典 : 第二版 エクステリアプランナー・ハンドブック (エクステリアプランナー・ハンドブック編集委員会)

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