県議会報告 視察報告 地域活動報告
  平成23(2011)年4月〜平成24(2012)年3月
県議会報告 ●常任委員会
平成23年度 建設常任委員会 部会長
平成22年度 環境農政常任委員会副委員長
平成21年度 商工労働常任委員会委員
平成20年度 総務政策常任委員会
                    (事務局長)
平成19年度 文教常任委員会委員
●特別委員会<
平成23年度
 社会問題総合対策特別委員会 副委員長
 自然環境保全審議会自然保護部会 委員
平成22年度 産業活性化特別委員会委員
平成21年度 行財政改革特別委員会委員
平成20年度 安全安心推進特別委員会委員
平成19年度 県土活性化特別委員会委員
H23定例会・一般質問
●杉本とおる一般質問
 平成23(2011)年6月28日(火)
H23一般質問
質問1
災害対策について
(1)平成22年の台風第9号による災害の復旧状況について
ア 台風災害に対する全般的な認識及び酒匂川の早期復旧に向けた対応について
 昨年の台風第9号による災害については、山北町が局地激甚災害の指定を受けたほか、県内の公共土木施設等も大きな被害を受け、先に行われた連合調査会では、被害総額が約10億円という報告もあった。
 漁業の関係では、長期にわたって川の濁りが解消しないことから、アユの生育環境への影響が懸念され、農業の関係では、周辺の農地に用水を供給している施設が損壊するなど、かんがい期への影響が懸念された。
 台風の被害により酒匂川の様子は大きく変わってしまい、県の努力により、早期復旧が図られるものと期待したが、現状をみると、酒匂川の姿はなかなか元の姿に戻らず、県の復旧への取組みが遅いのではないかと感じている。
 そこで、台風第9号に係わる災害対応について、県としてどのように認識しているのか。
 また、酒匂川の早期復旧の観点から、今後、どのように対応するのか、見解を総括的に伺いたい。
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イ 酒匂川水系の静岡県側の復旧工事の状況について
 台風第9号による災害は、静岡県内での被害が激しく、酒匂川の上流域は大量の土砂が河川内に流失し、河川が埋まってしまったことや、この堆積土砂を除去するための応急復旧工事が行われていたことなどから、鮎沢川から流れる水が濁り、非常に心配した。ここ最近の状況をみると、当時ほどではないが濁りが続いており、特に5月末には、関東地方に接近した台風第2号による降雨の影響で、一時的に濁度が上昇したと聞いている。
 また、静岡県の河川の復旧工事の本格化に伴う濁度の上昇も気になるところである。
 そこで、酒匂川水系における静岡県の河川の復旧工事の状況は現在どのようになっているのか、伺いたい。
答弁 答弁の詳細

  ウ 酒匂川の河床整理について
 現在の酒匂川の状況をみると、上流域では河床が削られ、河床が下がっているが、中流域、下流域では、逆に土砂が堆積して、河床が上がっているように見える。
 県では、台風第9号の後に酒匂川の河床や堆積土砂の状況を把握したうえで、酒匂川全体の土砂移動の傾向などのため河床整理を実施していくと承知している。
 河床整理の実施に当っては、漁業組合や利水者など影響を受ける関係者などが多くおり、その調整が必要であると思うが、清流が流れる酒匂川に戻すためにも、関係者とよく連携したうえで、できる限り早く河床整理を進めてほしい。
 そこで、河床整理の今後の取組みについて、どのように進めていくのか、伺いたい。
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  (2)東日本大震災に伴う放射能被害について
ア 科学的根拠に基づいた茶の規制値設定を国に働きかけることについて
 荒茶、製茶の暫定規制値については、放射性セシウムにおいて、直接口にする野菜と同じ、1キログラム当たり、500ベクレルという、茶の生葉と同じ基準を適用する旨、国から通知があった。
 また、静岡県による飲用茶の検査では、放射性セシウムの数値が85分の1程度になることが実証されており、その数値は国が定める水道水の暫定基準値を大幅に下回っているのにもかかわらず、生葉、荒茶、製茶に同じ規制値を適用することについては、まったく科学的根拠がなく、不適切である。
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  イ 風評被害への対応について
 知事はこれまで、科学的根拠が示されない限り検査は行わないと発言していたが、6月16日、荒茶の検査を実施すると発表した。風評被害を広げないためには、この方針転換は評価するところである。
 今後さらに、茶の販売に向けて、風評被害が起こらないように、様々な取組を行う事が重要であると考えるが風評被害については、個人での対策には限界があるので、現行の国の対応はどのようなものなのか、また、県ではどのような支援を行うのか、伺いたい。
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ウ 茶葉の処分方法について
 今年の茶葉の処分について、国からは、埋却しても土壌のセシウム濃度は高くならず、土壌からの吸収はさほど考えられないなどの理由から、畑に埋却してかまわないという指導があったと聞いているが、科学的根拠が明確に示されているものでない。
 生産者の立場からすれば、土壌に茶葉の放射性物質も残留すれば、それが来年度の茶葉に影響するのではないかと心配するところであり、県としても生産者が安心して生産できる態勢を支援していくべきである。
 そこで、現在の国の指導は曖昧であり、生産者の不安を拭えない内容であるので、茶葉の処分方法についてより明確な指針を出すように国に強く求めるべきと考えるが、見解を伺いたい。
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質問2 地方独立行政法人神奈川県立病院機構における安全管理のあり方について
 インシデント・アクシデントの公表は、医療の透明性の確保や、医療事故の未然防止等に向けた成果を上げていると一定の評価をしているが、その多くがヒヤリ・ハット事例であるにもかかわらず、総発生数だけに着目すれば、病院の経営を重視するあまり医療安全がおろそかになっているような印象を与えかねない。
 また、病院側の過失の有無について、個々の病院が独自に判断するかのような基準となっており、一層の客観性、透明性が望まれる。
 加えて、重大な医療事故については、速やかな公表が原則であるが、ご家族が公表を望まない場合などは、その心情への配慮が必要と考える。
 そこで、今後のインシデント・アクシデントレポートの公表の仕方を県民への分かり易さという視点で見直す必要があると考えるが、見解を伺いたい。
 また、医療過誤の有無について、医療の透明性を高めるために、客観的な判断を行う仕組みづくりが必要と考えるが、見解を伺いたい。
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質問3 ニホンジカの保護管理計画について
 現在、神奈川県は第2次ニホンジカ保護管理計画を推進しており、現計画は平成23年度で終了し、平成24年度から第3次計画に入るが、当初掲げた目標の実効性があまり上がっていないと認識している。
 3次計画に向けては、もう少し実効性が上がる保護管理計画を作成すべきと考えているが、丹沢山系全体のニホンジカ推定数は、この数年、基準となる頭数が上がってきている。また、来年の3次計画に向けて検討している推計では、最終的には5,000頭以上にもなると聞いている。
 ここ数年、毎年1,500頭捕獲しているのに対し、毎年700〜800頭ぐらい生まれるとすれば丹沢山系全体のシカの総数は減っていくはずだが、むしろ推定頭数が増えているのが現状である。
 シカにおける農作物被害で営農意欲を失い耕作放棄地となっている地域もたくさんある。
 そこで、しっかりとした実効性の上がる第3次計画を作成するため、どのような取組みをしていくのか知事の見解を伺いたい。
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質問4 足柄上地域と箱根を連絡する道路の整備について
 足柄上地域への観光客は年間300万人程度である一方、この地域と尾根を接する箱根は、国内外から年間2,000万人を超える観光客が来訪している。この両者が連携し、観光客を回遊させることが出来れば、県西地域全体の地域振興、活性化につながるため、足柄上地域と箱根とを結ぶ連絡道路は是非とも必要であると考えている。
 そうした中、県では、県西地域の市町とともに研究会を立ち上げ、連絡道路の検討を進めてきたが、今年2月既存林道を活用したルートに絞り込んだと発表した。
 国立公園や自然環境保全地域といった自然豊かな地域を通過するこの連絡道路を整備することの難しさを承知しているが、地元が安心するためにも、事業実施に向けた道筋、いわゆるロードマップをしっかりと示す必要があるが、見解を伺いたい。
答弁 答弁の詳細


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