知っておきたい婦人科の知識
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癌検診
1) 子宮癌検診
子宮癌には子宮の入り口に発生する子宮頚癌と、子宮の奥の子宮内膜に発生する子宮体癌があります。以前は子宮頚癌がほとんどで、子宮癌の95%を占めていましたが、現在では子宮体癌が増加し、特に都会では子宮癌の50%が子宮体癌とされています。子宮頚癌の検査は簡単で、子宮の入り口の細胞を綿棒などで採取するだけで、痛みもありません。子宮体癌の方は、子宮の奥の細胞を採取する必要があるので、経膣分娩の経験がない方や閉経後の人は難しい場合もあります。その場合は、子宮内膜の厚みを超音波で測定することで、癌の危険性があるかどうか推定できます。
2) 卵巣癌検診
卵巣は、おなかの中にある臓器なので、細胞を採取して癌の早期発見をすることは出来ません。そのため、超音波で卵巣が腫れていないかどうかを確認したり、血液検査で卵巣癌のマーカー(卵巣癌があると、血液中に卵巣癌特有の物質が出現します)を測定することで、推察することができます。