知っておきたい婦人科の知識

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更年期障害

 

1)原因

 更年期の時期は卵巣の働きが低下し、女性ホルモン(卵胞ホルモン)が減少してきます。女性ホルモンが減少してくると、からだの自律神経(人の意思には左右されない神経)に失調をきたし、のぼせ、ほてり、冷え症、動悸、めまい、いらいら、不眠、肩こりなど、さまざまな症状が出現します。

2)診断

 血液検査で卵胞ホルモンと卵胞刺激ホルモンの量を測定することにより、簡単に診断ができます。

3)治療

 減少している女性ホルモン(卵胞ホルモン)を補充する方法です。
 補充療法が基本ですが、それに加えて、自律神経を整える漢方薬を一緒に使うと効果が上がることもあります。

4)癌の危険性について

 ホルモンを投与していると、乳癌や子宮体癌が増加するのではと心配される方がいますが、心配はないと考えた方がよいと思われます。
 子宮癌や乳癌にしろ、4~5年以上続けて使った人に始めて差がでるとされています。また、子宮体癌については、黄体ホルモンを一緒に使うことで差は無くなるとされています。
 一般紙にも報じられたアメリカでの研究で、ホルモン投与により乳癌が増加したとの報告がありましたが、これも、4年間以上薬を使うと、1万人に30人の乳癌発生率が1万人に38人に増加したということです。
 逆にいうと、4年間薬を試用しても心配ないということです。

5)女性ホルモン補充療法の利点について

 女性ホルモンを使うことによって、中性脂肪が低下し、心筋梗塞など、心臓疾患による死亡が減少することも知られています。

○まとめ

 更年期の苦しみはかなりつらいものです。それを乗り切るため2~3年間ホルモンを補充することは、精神的にも身体にとっても非常によい方法だと考えています。

 

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