かしこく過ごすマタニティーライフ

○妊娠と貧血について

 妊娠中は赤血球も約10%増加しますが、血液量は約40%増加するため、血液が薄まった状態になり、貧血に傾くようになります。

 胎児と母親の血液とは違う血液です。母親の血液は胎児に移行しませんので、胎児自身で血液を作る必要があります。
 胎児は赤血球を作るため、胎児の体重に比例する鉄が必要になります。胎盤を通過した母親の鉄を利用するため、母親は、ますます貧血になりやすくなります。

 妊娠中は一般的に初期、中期、末期の3回貧血の検査をしますが、ヘモグロビンの値が、11.0g/dl未満になると、鉄剤を服用します。
 鉄を含む食品としては、レバー、のり、ひじき、はまぐりなどの貝類があげられますが、鉄剤には鉄が豊富に含まれていますので、鉄剤服用中は、普段の食事で大丈夫です。
 鉄剤は薬と考えるより、栄養素の補充と考える方がよく、もちろん胎児への悪影響はありません。

  

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