トップエーイとの対話

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選ばれた本

彼女が、ある本を買うことになっていることを、
どんの感じるままに話しました。

これは 「予言」 というものなのか…
それとも 「予測」 「計画」 なのか…

いずれにしても、どんにも彼女にも、
その予定はありませんでした。

買うことになっている…

しかし、その本が何のための、どういうものなのかは、
その本を買わされることになっている、その本人にも
全く分かりません。

「本屋さんなら、こっちの方にあります」

「いや、そこには無い! そうあなたが言っている…」

「あっちにもありますが…、遠いですよー!?」

「そこ!! そこに、その本があるから、そこに行こう!」
「あなたが買うことになっている本だと言ってるよ!」

我々は、「これが本当のことなのか?」 と疑いながらも、
この指示に従い、その方向に元来た道を戻って行きます。

歩きながら、「過去、現在、未来」 の話をしました。

この話は、どんの知識からのものだと思いますが、
しかしそれは、どんも納得している説であることを、
前もって伝えてから、次のような話をしました。

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予言ができるのは、どうしてなのか?

それは、過去、現在、未来が同時にあるからだ。

つまり、同時にあれば、過去も現在も未来も無くなる。
現在での 「未来という概念」 でも、それは現時点にあるため、
それが今起きていることのように認識できることになる。
つまり、予言が出来ることになる。

人間は、物質の変化を見て、その変化から 「時の経過」 を感じ、
それを 「時間」 として捉えてきた。
そのため、架空の存在である 「時間という概念」 が先行して
しまって、「時間と共に物質が変化している」 という錯覚を
定着させることになった。

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これは、2年ほど前に、
どんが 「ニフティー」 のある会議室で発言したことです。
これは、どんのオリジナルだと思っています。(笑)

話は続きます。

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すると、前世、現世、来世も無く、
それらは同時進行していると言えることになる。
過去世を思い出すのは、時間を逆行して感じるのではない。

つまり、全ては常に同一地点にあるから、
思い出すのではなく、そこにあるものを感じるだけなのだ。

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というような話をしました。

そして…

「だから、これから買う本も分かるんだね!」

と言ってしまいました。
「また、こんなことを言ってしまった…」
と内心不安になりました。(苦笑)

途中で休憩しながら、長い道のりを歩いていきます。
突然、どんが言いました。

「過去世の名前を言ってみて!」

「えーっ、そんなー!!、分かりません!」

「いや、感じているのが、それだから、それを言ってみて!」

戸惑いながら、少し間があって…

「○○○○…」

「そう! その後に、続く名前があるが、
それは、これから買う本にある…」

内心、「またか…、そんなこと言って大丈夫かなー?」
さらに、心配が増えてしまいました。(笑)

我々には、それが何という名前なのか検討もつきません。

どんは、ますます不安になってきました。
「買うべき本」 と 「名前の続き」…
この話に収拾がつくのか…?

○○○○は、隠しているわけではありません。
ただ忘れただけです。(笑)
いつもそうですが、異言の言葉は全く覚えていません。
覚えようともしません。

彼女も覚えていないはずです。
それには…、わけがあるのです。
これも、最後に書くことになりそうです。

どんが突然、異言の短い歌を歌います。

その最後の歌詞の 「△△△」 の部分について、
その意味を彼女に質問します。

「△△△ のところ、この意味は分かるね!」

「−−だね…?」

「そう。
−−だよね。と言った方が日本語の
ニュアンスに近いが、そういう意味…」

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

この歌は、彼女の前世での、彼女がまだ小さい頃、
家の庭には古い大木があり、彼女はその周りで、
この歌を歌いながら、よく遊んでいました。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

その歌詞の意味を、彼女に説明します。

♪ ありがとう、木のお爺ちゃん
いつも私と一緒に遊んでくれてありがとう!
私は、あなたが大好きだから
いつもここで遊んでいるよ!
いつも私と遊んでね。
あなたと私は、お友達だよね ♪

どうして、この歌が、ここで出てきたのか…
それは分かりませんでした。

しかし、その歌には、別な意味もあることが、
後になって分かってきます。

目的の建物が近づいてきました。

デパートをもっと大きくしたような郊外型の大店舗です。
そこには、色々な店があり、その中に本屋さんもありました。

どんは、今度は別な異言の歌を歩きながら歌い出します。
そして、歌い終わって…

「これは、あなたと俺が、よく一緒に歌った歌なんだ…」

この歌の説明はしませんでした。
ここでは話すことを止められました。

この2つの歌も、自然に口から出てきたものです。
特に意図したものではありません。
それに、初めて聞いた歌でした。

中に入ります。

休日のためか、とても混んでいました。
ホールから2階への狭い螺旋階段を上がるとき、
彼女は何か考えながら、ゆっくり登っていました。

「後ろの人が迷惑がってるよ!
現実を見て! どうしたらいいのかをね!(笑)」

彼女は、本当に、ここで、その本を買うのか…
そうだとすると、それを自分が探し出せるのか…
そんな不安で一杯だったようです。

どんにも同様な不安は、あったはずなのですが…
「どん」 は、自身満々で堂々としていました。
不思議ですが、そうだったんです。

本屋さんに着きました。

「さあ、感じるままに、感じるところへ進んで!」

「ええっ、そんな…、全然感じません!」

とても困ったような様子でしたが、
それでも歩き始めました。
どんは、後から付いて行くだけです。

「もう、ここで終わり…、向こうは別の店です…」

「感じるままに進むっ!!!」

彼女は、通路を右に回って少し進み、
そこで左に向きを変えて…

「あっ…、これ!? 」

彼女の手は、まっすぐに、何の迷いもないかのように、
その本を手に取りました。

「あっ!、開かない! 家に帰ってからにして!」

念のために補足しますが…

どんは、その本を指定したわけではありません。
そんな本があることすら知りませんでした。
初めて見た本でした。 絵本でした。

それに…、実を言いますと…、どんの 「表」 の予想は、
「前世療法」 という本を手にすると思っていたのです。(笑)
我々の全く知らない絵本を、彼女は手に取ったのでした。

その建物を出ます。

「自分の名前の後に付く、その名前が分かったよね? 」

「さあ! 言ってみて!」

「もう分かっているから…、言ってみて!」

少し時間がかかりました…

「…□□□□」

「そう! □□□□」

どんが、それを繰り返しました。

これは、彼女はまだ、その異言の発音に慣れていないため
日本語なまりの異言になっていたのを、
どんが正しい発音で言い直したわけです。

「その意味は?」

「愛…」

「そう…、 『全て愛』 という意味…」

「……」

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

その時代の、その国での名前の付け方は…

例えば、「 クルサ・ドーリア・□□□□ 」
というように、 姓名の後に、□□□□ が付けられていました。

そこには、「宇宙」 とか 「神聖なる山河」 「偉大な太陽」
「大いなる大地」 というように、その人が大切にすべき
ものが付加されていたそうです。

彼女の場合は、それが 『全て愛』 だったわけです。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

横断歩道の前で立ち止まったとき、
どんが突然、異言で彼女に聞きます。

「*********** ?」

「::::」

彼女は、異言で答えてくれました。
日本語なまりでしたが、それは「どん」の言葉と同じでした。

この会話の意味は…

「ここを行くの?」

「はい」

というものです。

どんが旅から戻り、一週間後の3月27日に、
彼女から、その本の名前、出版社、価格、作者などを
知らせるメールが入りました。

本屋さんに電話すると、一冊だけ店頭にあるとのことでした。
その本を確保するため 「レジ」 で預かってもらうように頼み、
すぐに取りに行きます。待ちきれず、帰りの車の中で開いて
信号待の間に読みました。

この絵本は、実に単純な内容のものでした。
ほんとに単純なんですが、実に明快なものでもありました。
その最後のページを見て…

「なるほど!!!」

それは、『父親』 が赤ん坊を抱いている絵でした。

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それから、へやに はいりました。
そこには、まだうまれたばかりの おんなの子が ねむっています。

かれは、あかちゃんをだっこして、
ゆっくり、やさしく、あやしだしました。

ゆーらり、ゆーらり、ゆーらり、ゆーらり、

そして、あかちゃんを だっこしながら、うたいました。

アイ・ラヴ・ユー いつまでも
アイ・ラブ・ユー どんなときも
ぼくが いきている かぎり
おまえは ずっと ぼくのあかちゃん

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『父親』 が 『女の子』 を抱いて歌っていました。

そこに、『彼女と父親の原点』 を見たわけです。

もう、泣けてきて困りました!!! (涙・涙・涙)

この場面の 「真の意味」 は、
この絵本を初めから読むと、その深さがよく分かります。

興味のある方は…

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「ラブ・ユー・フォーエバー」 ロバート・マンチ作
Love You Forever

乃木りか 訳 梅田俊作 絵 岩崎書店 1200円

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ようやく、駅に着きました。
でも…、別れのときも近づいていました。

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みなさんは、どんと彼女の 「奇妙な出来事」 について、
それが本当のことなのかどうか、きっと疑っていると思います。
でも、それは当然のことであり、それでいいと思います。

彼女は、やはり、どんとは特別な縁があったようです。
しかし、この出来事は、我々2人には重要なことであっても、
みなさんにとっては、他人事でしかありません。

他人は、物事を冷静に見てくれます。
その冷静さが、本人達にとっては必要なものであり、
不可欠なものだとも思っています。

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(続きます)


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