1. ジャンプという動作 > 1.2 伸張反射
前ページではジャンプするフォームの重要性を説明させていただきましたが、
もう一つ、重要な要素があります。
本ページでは、筋肉の起こす反射活動、伸張反射について記載させていただきます。 筋肉は、引き伸ばされると、元の長さに戻ろうとして筋活動を引き起こします。 これは、脳からの指令による筋活動ではなく、意識の外で生じるものです。 筋が伸張して起こす反射活動なので伸張反射といいます。 筋肉の中には、その筋肉が引き伸ばされたことを感知する「長さセンサー」が埋め込まれています。 この長さセンサーを筋紡錘といいます。 筋紡錘は、筋肉が引き伸ばされた長さを感じ取るセンサーの働きをし、引き伸ばす速度が速いほど その直後に生じる筋収縮(伸張反射)は著しくなります。 例えばジャンプする際、大腿部の筋肉が筋が引き伸ばされて長くなると、筋紡錘が活動して、シグナルが脊髄まで戻って、 引き伸ばされた筋肉を支配している運動ニューロン(脊髄にある)を興奮させます。 運動ニューロンが興奮すると神経の細胞体からシグナルが伝わり筋肉を収縮させます。 その結果、引き伸ばされていた大腿部の筋肉は、自動的に必要なだけ収縮し、元に戻ろうとします。 このように、人間は、意識せずとも筋肉をうまく使う機能が備わっています。 膝を深く曲げてみようとか、かかとを強く伸ばそうとか、意識すると ジャンプする際、体の自然な反射運動を妨げる行為になりかねません。 正しいフォームを身に付けたら、あとは、体の自然な反射機能に任せるべきです。 そして、その為の筋肉を強化することも重要な課題です。 |
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