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冬枯れの星穴岳
写真=星穴岳山頂で
鬼ヶ島
星穴岳は相馬岳の方から木の間越しに眺めると金棒を持った鬼を連想させる。まるで絵本やマンガ本に出てきそうな鬼が棲む城のようにも思えるのだ。そんな姿を見ているとつい笑顔がこぼれるほほえましい山である。標高から言えば千メートルそこそこの低山にすぎないのだが、とても好きな山だ。山頂は顕著な頂というより周辺にいくつかある小さな岩コブの一つという雰囲気が強いから実際に訪れるとがっかりするかもしれない。でも山頂からの景色はとてもいい。裏妙義、谷急山などの山並みの向こうには独り煙を吐く浅間山が見える。西上州の山は低山ばかりだが、周辺の山を登ったことがあれば、あの頂はどこの山、この頂はどこの山と山座を同定するのも楽しいだろう。星穴岳は稜線を形作る薄い壁が崩落して向こう側が透けて見えるほど大きな穴が開いたことが原因で名が起こったのだろう。稜線に開いた穴は大小二つあり、それらを遠くから眺めると、それがちょうど鬼の目に見え、林立する岩峰が角や鬼が手に持つ金棒に見えるのだ。星穴岳が属する表妙義そのものも低山だが、修験の山だけあって尾根は細く、険しく、縦走は難しい。雪山もいいがこんな山を縦走するのも楽しいものである。
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