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木本哲
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Explorer Spirit 木本哲

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アルパインクライマー&アルパインガイド 「木本 哲」 のウェブサイトです
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NHKスペシャル『極北の大岩壁』=カナダ北極圏バフィン島サムフォードフィヨルド/ウォーカーシタデル南東壁登攀(5.10+、A3 標高差1230m) 2003年 木本哲、江本悠慈の2人は最後まで登攀。この登攀に対する登山者の評価が面白い。フリークライミングは知っているけど、アルパインクライミング、ことに辺境のアルパインクライミングの知識は乏しいようだ。傍観者でもある視聴者はテレビの映像でしか判断できないのは当然だが、現地の登攀条件は映像だけでは伝わらないようだ。

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「木本哲HP」トップページ。

 

木本哲アルパインクライミングスクール Kimoto  Satoshi  Alpine Climbing School
本職のガイド業に関することがらです。自然や山が好きなクライアントを募集しています。だれも行かないような低山藪山の登山ルートからかなりシビアな冬の登攀ルートまでどこへでも行きます。が、基本的にはクライアントが持っている力以上の場所には行けません。お互いに信頼できるようになったら自分とクライアントの力を最大限に引き出すような山行をしてもいいかなとは考えています。
ガイドプラン Guiding plan / domestic  山岳ガイドという職業

個人ガイド  特別企画
募集案内と参加お申し込み注意事項 guidance & notes
ガイド山行のお問い合わせ・参加お申し込み  inquiry & application (E-mail)


極北の大岩壁に挑む=Walker Citadel at Baffin Island with TV
カナダ北極圏バフィン島サムフォード・フィヨルド  ウォーカー・シタデル南東壁登攀(2003年)
This program is called 
"VERTICAL  ASCENT" in USA
NHK総合NHKスペシャル・NHKBShiハイビジョンスペシャル「極北の大岩壁

ABU(アジア太平洋放送連合)賞受賞
日本映画テレビ技術協会映像技術賞(受賞者一覧)
 

ウォーカーシタデル登攀関連記事:江本悠滋著 山と渓谷(2003年11月号?)、 ツベート・ボロドガル著 岳人(2003年10月号?)


数枚の写真から目標の山域と目的の山を決め、一枚の写真からルートを考える。
どうせ登るなら、傾斜が強くて難しさが続く、手ごたえのある長いルートがいい。
だが、フィヨルドが厚い氷に覆われ、海が閉ざされているこの時期は、
岩壁へのアプローチは容易になるものの、まだ寒さが厳しく、極北の寒気にさらされたウォーカー・シタデルは時おり激しい風雪の嵐に見舞われる。

*

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エッセイ  ウィルダネス――イヌイットの世界

2009年7月NHKオンデマンド視聴開始です。関連記事  トップページ

 

 

Explorer Spirit巻頭エッセイ

月に1回のペースで山にまつわる話を書いていこうと思っています。
現在は山岳雑誌「岳人」に『しぶとい山ヤになるために』を連載中につき休止中。
「岳人」掲載記事をお楽しみください。山岳雑誌「岳人」は毎月15日発売です。

 

自己紹介 木本哲プロフィール/ Profile
攻撃的なライン――。どうせ山に登るならその方が面白い。体力と技術と知識と経験の蓄積から生まれる知恵はそうしたものに目を向けさせる。
この目次のページ自体が、僕が行ってきたさまざまな登山や登攀のうちの、ビッグ・ウォール・クライミングの体験を扱ったプロフィールになっています。
より詳しい内容は『僕のビッグ・ウォール・クライミング小史』をご覧ください。
⇒すでにこのHPからは削除して非公開扱いになっています。同様のものが目次にありますので、それを参照してください。

山とのかかわり     profile
国内の登山記録    chronicle/ Japan
海外の登山記録    chronicle/ overseas
著書・著作       writing & books
映像・撮影       TV & Movie
 

 


 

グレート・トランゴ・タワー北東ピラー第2登 北東ピラー新ルート開拓(5.12-、A4 標高差2200m)初登攀 1990年 木本哲、保科雅則、笹倉孝昭、小坂昌弘。誰も死ななかったのが不思議なくらいの登攀だった。いろんなことがあったが、何はともあれ登攀には成功し、しかも全員無事下山できてよかった。でも、後悔している部分があるところが面白い。ビッグウォールクライミングも深遠だ。

 

カラコルムの大岩壁に挑む=Great Trango Tower NE Pillar
グレート・トランゴ・タワー(6286m)北東ピラーカプセルスタイル バリエーション・ルート開拓初登攀(1990年)
北東ピラー通算第2登 写真:保科雅則撮影
 

グレート・トランゴ北東ピラー登攀関連記事:保科雅則著;HP⇒山岳ガイド保科雅則/岩と雪の記事/トランゴタワー

僕がグレート・トランゴの登攀記を書いたらまた違ったものになるのだろうが、
この文章は保科の気持ちが現れていてなかなかいい。

でも僕の気持ちらしき表現は明らかに間違っている。
この山行、皆が登攀を諦めてからが本当の勝負だった。
しかし、頂上に行くチャンスがあったのに行かなかったのはかえすがえすももったいなかったな、と思う。
もはやその力が残っていなかったからだが、諦めの悪い僕は……。

報告書の類というのはどれもこれもきれいごとを書いてしまうので嫌いだ。
事実、実際の登攀はかなり凄絶なものである。
グレート・トランゴの登攀ももちろん例外ではない。

経験を伝えるというのは真実を書かなければ意味がない。
そういう経験があるからこそ、命と引き換えになった初登攀者の登攀も相当凄絶なものだったろうと容易に想像できるのだ。
*
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生と死 obituary
自然の中にいると、そこには生と死が身近に存在していることがわかります。 おそらくだれでも数回山登りを経験すればそれに気づくことでしょう。
このページでは山はもちろんですが、さまざまな場所で起こる生と死について考えてみようと思っています。
登山や登攀は経験がものをいう世界です。登山者はそれを感じ、知っているはずなのですが、どうもそういう認識は低いようです。
それは窮地に立たされて初めて理解できることかもしれません。しかhし、それに気がついたときはたいがい遅いものです。
経験豊富な山岳ガイドでさえそんな過ちを日常茶飯事的に犯しているくらいですから何ともいいようがありませんが……。
登山では自分の力で行動することができなくなれば、それは直ちに遭難となります。
また、たとえ自分の力で行動できたとしても道を失えば遭難です。
自分自身のおおよその現在地がつかめ、自分自身で始めた登山を自分自身の力で完了させることができなければそれは遭難と同義です。
でも、遭難が最終段階まで移行しなければ明るい明日があることは間違いありません。
遭難は忌むべきものですが、そこに至るプロセスを見、それを避ける方法を考えることはとても重要なことです。
生と死についていつも考えていればおそらくいざというときに役立つはずです。

 

 

 

トランゴ・ネイムレス・タワー南西壁英国初登頂ルート第2登 アルパインスタイル初登攀 1990年 木本哲、保科雅則。標高差1200m。一足先に帰ろうという計画を保科の要請で先延ばし、これで終わりだから今度こそ帰ろうとした矢先にネイムレスタワーの頂上付近で事故が起きた。南裏健康を救うには頂上まで攀じ登っていくしかない。なんでまったく知らない奴を自分の命を賭けて助けねばならないんだ? 僕の立場ならきっとそう思うだろう。しかし、そのまま放っておけば死んでしまう。しようがないやつだなあと思いながらも救出するせざるを得なくなり、こんな過酷な条件下で登るのはいやだったが、助けに行くことにした。こんな条件下で登攀をしなくてはならないとしたらあなたならどうしますか? これは登攀史上聞いたこともない究極の救出劇です。一人ではなく助けに行く二人を含めた三人の命を救うためにどうすればいいのか真剣に考えさせられた登攀でした。

 

カラコルムの大岩壁に挑む=Trango Nameless Tower
究極の救出劇
トランゴ・ネイムレス・タワー(6257m)アルパインスタイル初登攀(1990年)

ネイムレスタワー登攀関連記事 :木本哲著;「岩と雪」

僕には時間がなかった。
もはや一日も早く帰らねばならない状況だというのに、
それも遠征終了直前になって、
しかもこれで何もかも終わるという段になって遭難事故が起きた。

――どうして帰ろうと思ったときに帰らなかったのだろう。
どうしてあのとき帰るの引き延ばしてしまったのだろう。
どうして帰ると決断したときにさっさと帰ってしまわなかったのだろう……。

帰りを急がねばならないこの大事なときに、
よりにもよって事故だなんて。
こんな山じゃヘリで救出するなんてできるわけはないし、
何で注意しろといったのに注意しなかったのか……。

いまさら何を言っても手遅れだが、こんなんじゃ帰るに帰れないじゃないか。
なんてこった――。

*
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読み物 readingsトピックス topics   エッセイ essay   コラム column
ウェブサイト内にある読み物のいくつかをピックアップしました。
中にはタイトルのみで文章はまだ書いてないものがありますし、書いていても公開していないもの、あるいは公開するつもりがなく、アップしていないものもあります。
また、公開時期を限定しているものなどさまざまです。そんなわけでリンクはされているものの読めない記事がたくさんあります。
とはいえ、このウェブサイト自体が読み物で構成されていますので、このほかにも読み物がたくさんあります。興味があれば探してみてください。
アノマロカリス anomalocaris   アシモ ASIMO   河口慧海 Ekai Kawaguchi   1980年5月――既成ルートフリー化の波

 

トピックス topics
ネットなどの新聞記事から気になった話題をピックアップし、ちょっと考えてみたことなどを集めています。


雑記帳 field note
日々の暮らしや日々の山行の中から山にまつわる話や、自分自身が興味を持っている話題を展開するページです。
登山と登攀  植物  動物  気象  宇宙  化石  恐竜  地形  人間  生と死  ロボット
技術  障害  学術研究  読み物  山の本  山関連の本  環境


 

 



フォトギャラリー photo galley
さまざまな写真を展示しようと思ってはいるのですが――。


西チベット未踏峰ギャンゾンカン南東壁初登攀(5.10d、A1 標高差830m)初登頂 2004年 木本哲、千田敦司、大阪康広、橋尾歌子、嶋田昌弘、青井貴俊。隊長は大西保。二パーティーに分かれて交替にルート開拓をしていったのだが、案外いい登攀だった。A1はワンポイントでフリー化が可能だ。
                     
未踏峰の大岩壁に挑む=
Gang Zong Kang at West Tibet 
西チベットの未踏峰ギャンゾンカン(6123m)南西壁初登攀初登頂&第二登(2004年)

「チャンタンの蒼い空」――二つの未踏峰パチュムハム(6529m)とギャンゾンカンの初登頂、
そして、日本人として初めてヒマラヤの峠を越え、鎖国していたチベットに入り、
その後経典を持ち帰った僧侶「河口慧海」が越えたヒマラヤの峠がどこの峠なのか、
その足跡を探った登山報告書である。
登山と地理的探検を繰り返し、西ネパールと西チベットの国境地帯を探る。
※中国測量の二万五千分の一国境地形図ではギャンゾンカンの標高は6126mのようである。

ギャンゾンカン登攀関連記事:木本哲著 「岳人」
*
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行動概要など


 

学術研究
河口慧海・チベットへの旅
河口慧海が越境したヒマラヤの峠がどこかを探る行動の旅の記録です。
興味があれば「チャンタンの青い空」所収の『河口慧海を考える』をお読みください。
こちらは河口慧海が越境した峠がどこか探る思索の旅の記録です。
これは原稿用紙にして二百枚あまりのボリュームがあり、
講談社学術文庫版「チベット旅行記」の校注者高山龍竜三先生にもほめられた、
また、この原稿のおかげで登山報告書のページ数がだいぶ増えたやんけ、
と大西保隊長に叱られながらも全文を載せてくれた力作です。
「チャンタンの青い空」には『パチュムハム初登頂』の記事もあります。
これら二つの記事は補完し合うように書いたので、
あわせて読むと周辺の状況がよくわかると思います。
その上で
「河口慧海日記ヒマラヤ・チベットの旅(講談社学術文庫)」を読むとよりいっそう詳しい状況や越境峠探索の流れを把握することができます。
河口慧海研究プロジェクト  外部リンク=河口慧海越境峠説

オルカ初登頂
グリーンランドの岩壁を登りに行くのでグリーンランドの歴史やどんな岩場があるのかなどを調べていたのですが、
そうした一連の記事は登攀終了とともにしだいに規模を縮小していきました。
今残っているのは数ページかもしれません。
この登攀の模様を追った映像はDVDで発売されています。
また2009年2月からはNHKオンデマンドで視聴することができるようになります。
 



スクールフォト
自分で写真を撮ったときや一緒に行った人から写真を頂いたときに文章をくっつけて紹介しています。
 

お便り letter
ホームページの内容や映像、雑誌記事などに対するご意
見・ご感想を紹介いたします。
ご意見・ご感想
はこちらからお送りください。

 

 

リンク links
山行計画作成に役立つウェブサイトや自然を理解するのに役立つウェブサイトをリンク いたします。
自分が興味持って眺めているウェブサイトが中心です。

 


 

氷雪テクニック alpine climbing technique

氷雪テクニック 木本哲著 山と渓谷社刊。氷雪テクニックと名づけられていますが、登山と登攀の総合技術書です。実際、そんなつもりで書きました。僕はこのような技術を使って国内の登山や登攀はもとより、海外の登山や登攀も行ってきました。フリークライミングにも言及していますが、アルパインクライマーはフリークライミングができなければ話にならないと今でも思っています。どんな登山でも対応できるようにするためには何でもやらなければなりません。しかし、登山や登攀を教える人によってその後の知識や技術力は大きく変わってきます。アルパインクライミングでは精神力もとても重要なファクターなのでこの面も鍛えるような行動やクライミングをしなければ飛躍的な上達は望めません。ガイドが主催する山行なら安全と思われ勝ちですが、事故が起きているので注意が必要です。歩く力さえあれば山登りなんてたいしたことはないと思いがちですが、登山は普段の生活とは違ってやはり体力や技術が必要です。
登山よりさらに困難な登攀を行うにはそれに即した体力と技術のほかに精神力も必要になってきます。
以前「氷雪テクニック」という登山技術書を山と渓谷社から出版したのですが、中にはなんか違うなと思っているところもあります。

僅少在庫がなくなり本当に絶版になるようなので一部手直しをして、新しい技術も取り入れながら書き直してみようと思っています。
装備については 実際の山登りや登攀を通して使用したクライミングギアやクライミングウェアを紹介しようと思っています。

登山用語 term   登山技術 technique  レスキュー技術 rescuer  救急法 first aid   遭難 fatalities
クライミングギア climbing gear  クライミングウェア climbing wear
 

大きくなるまで雪を知らないで育った僕が、氷雪登山の技術書を書こうとは自分自身思いもよらなかったことである。
だが、このページに掲げている登攀は『氷雪テクニック』に著した知識と技術を生かした実践経験を基にして行われたものだというのは紛れもない事実である。
この本は氷雪を伴う登山や登攀を行うにはどんな知識と技術が必要か書き出してみるということを前提として書き上げたものだ。
だからこの一冊で氷雪を相手にした登山や登攀で必要になるかなり広範囲な知識と技術をカバーしているはずである。
氷雪を伴う困難な登山や登攀をするときに必要になる知識や技術を書いたつもりだが、氷雪がないときにも使える知識や技術も入れておかなければ話にならない。
だから氷雪があろうとなかろうと登山や登攀において必要な知識や技術はもちろん網羅している。
この本をどう使うかは購入者しだいだが、安全登山に役立ってくれればこれほどうれしいことはない。
『氷雪テクニック』(木本哲著 山と渓谷社刊1997年12月)
 

 


しぶとい山ヤになるために
これは、今、僕が山岳雑誌「岳人」に連載している記事の題名です。
ここでは連載の全タイトルをご紹介しています。
この連載は登山を始めてから岩登りがしたくて埼玉谷峰山岳会に入り、
さらに岩登りがしたいという当初の目的を叶えるために山学同志会という山岳会に入り直し、
新人として一年間を過ごし、無雪期だけではなく積雪期の登山や登攀にまで手を広げた山学同志会在籍一年目を終えるまでの出来事をつづったものです。
これらの登山は山行日数にすればおよそ二百日、多くても二百十日あまりの山行です。
この中から選りすぐった登山や登攀を通して僕自身の山ヤとしての成長をつづった随想です。
これはまた自分が行った登山を通して自分自身の成長や仲間とのかかわりを描いた自伝的小説とも言えるものかもしれません。
2007年1月号から2009年12月号まで連載する計画なので、よろしかったら図書館などで山岳雑誌「岳人」を手にとって読んでみてください。
僕は「しぶとい山ヤになるために」つづったこうした登山経験を基にして山学同志会在籍二年目以降の登山や登攀を行ったのです。
もちろんこのページやそれ以外のページに掲げた数々の海外登山や海外登攀もこれらの経験が基礎となっていることは言うまでもありません。
山岳雑誌「岳人」は毎月15日発売です。
これは僕の三冊目の本にする予定ですが、もし本になったときにはぜひご購入ください。
実は、ここにあげた登攀は皆本にできるくらいの分量の原稿を書くことができます。
登山とは違って、登攀は一つ一つの内容がとても濃い山行なのです。
 



 

エンジェルフォール左壁初登攀(5.10、A5+ 標高差1000m) 1984年 木本哲、倉岡裕之、小林春好。テレビでは昼間頂上大地に抜けたことになっているけど、本当は夜中の十時半に抜けた。最後は食料なしの過酷な登攀だった。


未踏の岩壁に挑む=
Angel Fall with TV
南米ベネズエラ ギアナ高地・エンジェルフォール左壁初登攀(1984年)
エンジェルフォール登攀関連記事:木本哲著  毎日グラフ、山と渓谷、
クライミングジャーナル他
 そのほか、アメリカの雑誌TIMEや日本の雑誌フライデー、少年マガジンなどに掲載された

落差979m、世界一の落差を持つ滝の左壁に挑む
テレビ東京・土曜スペシャル「驚異!失われた世界 エンジェルフォール初登攀」

エンジェルフォールを登りに行く気はない? 話は唐突に始まった。
手がかりを得ようと紐解いたギネスブックにエンジェルフォールの写真があった。

一枚の写真に描き出された岩壁は絶望的なほど垂直だ。
それどころかオーバーハングしているように見える。

*
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日本の山 mountain in Japan
日本の山や日本の山で行ったこと、感じたことを紹介するページです。

 

近郊の山 周辺の山 mountain climbing of the suburbs

近郊の山をご案内いたします。登山は手近な山から始めるのが最適です。
そこに行けば自分自身のことがよくわかる山や岩を持つことをお勧めいたします。

岩登り rock climbing――東京近郊の岩場 urban crag

 




 

 

NHKスペシャル『白夜の大岩壁』=オルカ初登攀(5.10b/c、A1 標高差1200m)初登頂 木本哲、山野井泰史、山野井妙子、高橋克昌。頂上稜線の撮影は木本、高橋の2人で対応。登攀の模様は実質カメラマン4人態勢で撮影した。実のところ、これが目標の山、目標のルートだといわれたときにはちょっと失望した。今まで自分が登ってきた岩壁の傾斜とはだいぶ感じが違っていたからだ。これじゃあ失敗のしようがないなと思ったが、そんな山の選び方をするんだなとも思わされた。よく言えばアルパインスタイルの発想でルートを考えているということだろうか。このルート設定ならアルパインスタイルで登っても撮影ができたかもしれない。挑戦してみる価値はあったかなと思う。

グリーンランドの未踏峰に挑むUnnamed Peak at Milne Land of Greenland
グリーンランド北極圏ミルネ島
白夜の大岩壁<オルカ初登頂>(2007年)

NHKスペシャル「夫婦で挑んだ白夜の大岩壁」
  第34回「放送文化基金賞」/ドキュメンタリー部門本賞・出演者賞・撮影賞受賞
  日本映画テレビ技術協会映像技術賞(受賞者一覧)

NHKBShiハイビジョン特集「白夜の大岩壁に挑む クライマー山野井夫妻」
白夜の大岩壁に挑む クライマー山野井夫妻/NHK取材班著/1680円(税込)/(NHK出版)
DVD発売中



オルカ登攀関連記事:山野井泰史著 岳人「山野井日記」、コヨーテ

グリーンランドの未踏峰を登りに行くことになった。
登攀時期はこの地でもっとも気温が高くなる7月下旬から8月だ。
山岳 ガイドを生業にしている僕にとっては最悪の時期だが、
登攀条件としてはこれ以上は望むべくもない最高の時期である。

その恵まれた好条件を生かし、未踏の岩壁に目を据え、攻撃的なラインを選ぶのか。
それとも、未踏の頂に目を凝らして、登りやすい、やさしいラインを選ぶのか――。
*
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2009年2月NHKオンデマンド視聴開始です。関連記事  トップページ

 

 

 

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匹夫の思惟(近況)
山で生き抜くには英雄は要らない。
確かな眼差しで英雄の行為そのものでさえ疑ってみることが必要だろう。
実行と実践を積み重ねて登山の真実を探り出し、確かな理論を構築する。
確かな理論の構築には膨大な時間がかかる。貧弱な頭だが、山を哲学的思考で見つめてみる。
危険な山行を繰り返しても決して死なないようにするために。

公開していません。

 

 

 

夢に挑む
希望、そして夢

 

 


登攀というもの
考えてみれば、エンジェル・フォール、グレート・トランゴ・タワー、トランゴ・ネイムレス・タワー、ウォーカー・シタデルの登攀はとても面白かった。
登れそうにない壁を登るという行為は、このようなビッグ・ウォール・クライミングであるかなしかに関わらず、大きな夢がある。

雪が舞い、氷雪に覆われた垂直の壁でワイドクラックをランナウトを交えながらフリーで登らなければならなかったギャンゾンカンの登攀もそうだ。
雪がフリークライミングを難しくし、敗退も余儀なしと考えさせた。

標高差2500mあまりのマッキンリー南壁の登攀は、カシンリッジ冬季登攀時の寒気の記録を凌ぐ氷点下40度以下という異常な寒気の中で登り続けななければならなかった。
一時間ピッケルを振るっても座るくらいの広さしかできない氷壁のビバーク地では一日の疲労を癒すことなどできない。
嵐の到来は登攀をさらに困難なものにしたが、もはや引き返すことなどできないほど高い位置にいる。
生きて還るには登り続けて頂上稜線に抜けるしか方法がない。

こうしたクライミングを支えたのはフリークライミングの技術であり、またエイドクライミングの技術でもあり、そしてアイスクライミングの技術であった。

壁は難しくなければ挑戦のし甲斐がない。難しくなければ面白みがない。
立ちはだかる壁を超えるのが困難だからこそ技術と経験が培われるのだ。
そこに「挑戦」の大きな意味と意義がある。
そこに「生きて還ること」の大切さがある。

 

――数々の登攀から得た教訓がそんなふうに思わせる。

 

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木本哲プロフィール(「白夜の大岩壁・オルカ初登頂」のページから)……公開を取りやめています
僕のビッグ・ウォール・クライミング小史……公開を取りやめています
「目次」を参照してください
しぶとい山ヤになるために=山岳雑誌「岳人」に好評連載中……登山開始から山学同志会在籍一年目までの山行で学んだこと感じたこと
自己紹介(木本哲登山および登攀歴)……山学同志会在籍一年目に培った技術を基礎として実行した初登攀〜第3登を中心にまとめた
Satoshi Kimoto's World(木本哲の登攀と登山の世界)……山学同志会在籍二年目から海外のさまざまな山や岩壁を登りに出かけた

 

 

 

※【注】テキスト本文が読みにくい場合は、ブラウザの「表示」メニューから「文字のサイズ」を選び、文字を拡大してご覧下さい。
※このページには、これまでに僕が行ってきた岩登りを中心とした海外登山、いわゆるビッグ・ウォール・クライミングを集めて掲載しました。
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