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5.大岳山(1267m)を巡るルート

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1.御岳ケーブル(青梅線御岳駅) 利用大岳山登頂 御岳平〜大岳山  <御岳山周辺ハイキングコース概念図
御岳駅からバス(10分)とケーブルカー(6分)を乗り継げば、もうそこは山の上、労せずしてケーブルカー終点御岳山駅がある御岳平に着く。ケーブルカーを利用する場合は御嶽神社詣でだけではもったいないのでぜひ大岳山まで足を延ばして欲しい。ケーブルカーの始点滝本駅へ向かうバスの停留所は青梅街道を青梅方面へ少し戻ったところにある。

御岳平から富士峰山腹左手につけられた遊歩道のような水平道を歩く。大きな鳥居をくぐるが、その後ろには御嶽神社がある御岳山と端正な三角の形をした男具那ノ峰(奥の院)が見える。道は左手が開け、高水三山から青梅・飯能方面の景色が広がる。やがて滝本からくる表参道(車道)と合流し、宿坊などからなる御岳山の山上集落が始まる。道は傾斜を強め、狭い坂道を縫うようになるが、右手の小高い丘に御岳ビジターセンターがある。時間があればビジターセンターに寄ってみよう。この周辺の状況や今が盛りの動植物の情報はここに問い合わせればよくわかる。

ビジターセンターの先、宿坊街をなおも進むと、右に裏参道を分け、左に日ノ出山方面の登山道を分けるが、日ノ出山方面の分岐手前に樹齢600年といわれる神代ケヤキがある。武蔵御嶽神社方面に進むと、左右にみやげ物屋兼食堂が並び、賑やかになる。御岳平から御嶽神社を往復する限りは街中の散歩という感覚で、雨具は傘でも十分だし、昼は付近の食堂で済ませることもできる。しかしこの場合も足回りは革靴やハイヒールではなく、少なくともスニーカーにしたい。武蔵御嶽神社参詣だけではなく、七代ノ滝や大岳山を含めた御岳山周辺のハイキングコースまで足を伸ばすつもりならやはり傘だけではまずい。天気が怪しいときに大岳山や日ノ出山方面へ行くなら、両手が自由に使えるように上下セパレートタイプの雨合羽を準備し、心も装備も登山モードに切り替える必要がある。

御岳山から先、大岳山へは朱塗りの随神門をくぐり、御嶽神社への階段を登らず、左の長尾平へ向かう。まるで林道のように整備された水平道をたどるが、随神門から5分ほどで長尾平の園地に着く。長尾平を過ぎると、やがて正面にまるで捕物に使う十手のようにも見える天狗の腰掛松が聳えているのが見える。これを過ぎ、三つ四つ尾根を回り込んでいくと、滝身に体を呈して修行を行っている姿を見ることができる御岳沢上流綾広ノ滝の上に出る。春先にはこの脇の斜面にカタクリが咲く。このすぐ先で綾広ノ滝やロックガーデン方面からの道が左から合流するが、大岳山へはさらに登っていく。御岳沢源流域を九十九折に登るとやがて芥場峠となり、左からロックガーデンや高岩山方面からの道が合流する。

幅広の平坦な道をしばらく進み、モチノキ坂を過ぎるとやがて大岳山荘手前の露岩帯となる。樹林帯の中の露岩帯なので雨後は渇きが悪く、慎重に行動する必要がある。山腹の露岩帯を回り込むと小沢を越えすぐに大岳山荘の前に着く。大岳山荘のわきにはテラス状の広場があって、遠方の眺めがよい。天気がよければ右端に富士山が見える。ここから頂上まではわずかだが、道は狭くなり、露岩帯の急な登りも混じるので、お年寄りや体力に自信のない方はここまででも十分だろう。広場には公衆トイレがある。

大岳山荘の上に小屋がもう一つあるが、これは大嶽神社の奥宮である。小さな社殿の左右に小さな狛犬があるが、これはオオカミらしい。武蔵御嶽神社もそうだが、この辺りの山岳信仰の神社の狛犬はオオカミが多い。神社の左につけられた道は今までとは違って山道らしい道となり、露岩に注意しながら慎重に登っていくとやがて標高1267メートルの山頂に着く。長いように感じるが、大嶽順神社奥宮から山頂まではおよそ20分ほどである。山頂の南側は開け、丹沢や中央線沿線の山、富士山などの眺めがよい。ひとしきり景色を楽しんだあとは、初心者は今来た道を慎重に引き返すのがよい。

注意:カーナビの設定は御岳山ではなく御岳登山鉄道滝本駅が正解だ。
   大岳山荘のところの展望台は崩壊の危険のため立ち入り禁止になっている。

二万五千分の一地形図情報  御岳平〜大岳山:武蔵御岳南西

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