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膝痛
Kimoto Satoshi Alpine Climbing School
膝にガタがくるのは中高年共通の悩みかもしれない。試しに本屋を覗くとたくさんの膝痛関連本がある。一般に足腰の衰えや故障の中でもっとも多いのが膝の痛みなのではないだろうか。膝が痛いのですがと言って病院で診察を受けた時にたいがいでてくる答えは「変形性膝関節症」というものである。原因はあまりよくわからないが痛みが伴う場合はそんなふうに言われることが多いらしい。それに続いて「歳ですからね」という言葉が続くともはや納得するしかない気になってしまうし、ちょっとへこんでしまう。ところが、この病気? 寿命の伸長とともに増えているそうである。
変形性膝関節症の第一の症状は痛みであるからまずは痛みをとることが重要になる。基本的な痛みは薬で抑えることができるが、根本的に痛みの原因を取り除くには膝周りの筋肉、特に大腿四頭筋を鍛える必要がある。そう言われても、膝が痛ければ動かすのが億劫になるのが普通で、その痛みに素直に応じて膝を動かさなければ膝関節はしだいに柔軟性を失い、だんだん関節そのものが曲がらなくなってくる。こうなると膝関節が拘縮した状態である。この場合、膝は曲げ伸ばしするだけでも痛む。痛むから動かさない。動かさないから 関節が硬くなり、曲がらないの悪循環である。ここまでくるとまずは膝関節の柔軟性を取り戻すことを考えなければならない。
拘縮というのは関節を動かさないので関節包や靱帯など関節周りの組織が萎縮して縮んでいる状態である。普段使わない筋肉や組織や骨は使わないと廃用退化し、本来必要な役割を果たさなくなるのである。こうした現象は動きが鈍くなる中高年に多いのは自明である。何せ歳のせいで億劫になって自ら動こうとはしないのだから。
さて、膝に痛みがあればまずはレントゲンを撮って関節の状態を見てもらうことが大切だろう。実際に関節が変形しているのかどうか、どの程度変形しているのか知る必要がある。関節周りの状況をさらに詳しく知るにはMRIで見てもらう。靱帯や半月板など膝周りの組織に損傷がないことがわかればトレーニングあるのみである。この場合のトレーニングは走ったり跳ねたりということではなく、拘縮した関節を柔らかくするリハビリから行うということである。
急がば回れ。普段使っていない膝にいきなり大きな負荷をかけるのは逆効果だ。ちなみに変形性という言葉の意味はこの症状の末期に多くの場合膝がO脚に変形してくることからつけられているらしいが、膝がO脚に変形する原因は膝の内側の関節の軟骨が磨り減るためだろうということである。ここまで病状が進んでいなければ適度な運動が膝の痛みを消してくれる。
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しぶとい山ヤになるために=山岳雑誌「岳人」に好評連載中……登山開始から山学同志会在籍一年目までの山行で学んだこと感じたこと
自己紹介(木本哲登山および登攀歴)……山学同志会在籍一年目に培った技術を基礎として実行した初登攀〜第3登を中心にまとめた
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