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  • 米研究チーム、物体を空中浮揚させる方法を発見
    米国の科学者らが7日、量子力学の原理を利用して小さな物体を空中に浮揚させる方法を発見したと明らかにした。小型のナノテクノロジー装置の製作などに利用できる可能性があるという。英科学誌ネイチャーで発表した。ハーバード大学で応用物理学を研究するフェデリコ・カペッロ教授らのチームは、互いに反発し合う分子を使い、分子レベルで作用する力を研究してきた。研究チームによると、反発作用で分子が空中に浮いた状態となり、それを利用することで、小さな装置に摩擦がない部分を作り出すことができるという。同チームでは、この技術を利用すれば、手術から食料や燃料の生産、コンピューター速度の向上といった分野に応用できる小型装置を製作できる可能性があるとしている。1/8 ロイター

  • 伝説の古木「ばけツバキ」 府林業試験場で命つながる
    福知山市長尾で昨春、怖い伝説が残る古木「ばけツバキ」が倒れた。地元では、なんとか2世を残そうと、倒木の枝葉を挿し木にして育てていたが、夏の日照りなどで、ことごとく枯れてしまった。「2世誕生は絶望」とあきらめていたところ、同市夜久野町平野の府林業試験場夜久野分場(歌丸孝治分場長)が挿し木で育て、根が張るまでに成長していたことが分かった。地元の人たちは「命がつながった」と、喜んでいる。ばけツバキは、旧国道沿いの花倉川そばにあった樹齢250−300年、幹周り約1・3メートルのツバキの古木。その昔、地区の民家に夜な夜な化け物が出没した。この化け物が「わしは木春台じゃ」と言ったことから、人々は木に春の「椿(ツバキ)」に関係が深いと考え、このツバキの木を「ばけツバキ」と呼ぶようになった。近くには墓地があり、「白い着物を着た女性がいた」「人だまが飛んでいた」などのうわさも流れ、大変気味悪がられた。こうした恐ろしい言い伝えが残る木だが、地元の人たちにとっては思い出が深く、地区のシンボルにもなっていた。ばけツバキが倒れたのは昨年3月初めごろ。樹勢の衰えと雪の重みが原因で、同9日には撤去作業が行われた。地元では「何とかばけツバキの再生を」と、坂田孝行さん(73)が、若葉がついた小枝を採取し、挿し木にして約20本育て、そのうち3本から根が出たが、昨夏の日照りで枯れてしまった。一方、夜久野分場は、両丹日日新聞でばけツバキが撤去されたことを知り、府OBとして分場で働く大江義昭さん(65)=夜久野町今西中=と、小森憲義さん(73)=一ノ宮=が現地へ行き、地元の了解を得て、枝葉を約70本採取。分場で挿し木にして育て始めた。日照りが続いた夏には水をこまめにやるなど、大切に育て、秋には根が出ているのが分かった。根がついたのは70本のうち60本。大江さんは「木自体が衰弱していたのと、挿し木の適期ではなかったため、育つか不安でしたが、何とか根をつけ安心しました」。小森さんも「撤去されてから時間がたっていたので自信はなかった。根を出し、ほっとした」と胸をなでおろす。夜久野分場では、育っている60本のうち半分をこの春、地元に返す予定にしている。 坂田さんは「わたしのような素人と違い、専門の技術で、うまく育てていただきました。あきらめていただけに、驚くとともに、本当にうれしく、感謝しています。今後は同じ場所に植え、地元のみんなで大切に育てたい」と話している。1/7 
    両丹日日新聞

  • 世界で一番高い場所に望遠鏡 東大がチリに建設
    東京大天文学教育研究センターは1月中旬から南米チリ北部アタカマ砂漠のチャナントール山山頂(標高5640メートル)に口径1メートルの赤外線反射望遠鏡の建設を始める。完成は3月下旬の見込み。世界でもっとも高い場所にある設置型の大型望遠鏡となる。東京大学アタカマ天文台(TAO)計画の第1弾。赤外線は大気中の空気や水分に吸収されやすいため、約0.5気圧と空気が薄く、乾燥している同山頂に目をつけた。これまで地上からの観測は不可能とされた波長の長い赤外線(0.02〜0.03ミリ)の観測には最適で、宇宙のはてにある超遠方の銀河や惑星誕生の様子を探る。望遠鏡は、直径6メートルのドームとともに船便で10日にチリに到着する予定。望遠鏡の製作費などを含め、予算は約10億円。TAO計画では、東大がハワイに設置していた口径2メートルのマグナム望遠鏡も補修してから同山頂に運ぶ。さらに、約70億円かけて6.5メートルの望遠鏡をつくり、6、7年後に3台体制になる。天文センターの吉井譲教授らは、チリ政府から研究用に無償で土地を借り受け、山頂までの約6キロの道路をつくり、山頂の約1万平方メートルも整地した。大気の影響を避けるには天文衛星を使う方法もあるが、予算が巨額なうえ、望遠鏡の大型化が難しく、修理ができないなどの欠点がある。1/7朝日

 

  • 銀河系、実は5割も重かった 電波望遠鏡で米チーム測定
    私たちが住む銀河系は、これまで考えられていたより約5割も重いことがわかった。米ハーバード・スミソニアン天体物理学研究所などのチームが、米天文学会で発表した。チームは米本土やハワイなど計10カ所の電波望遠鏡を使い、銀河系内で強い電波を発する恒星の位置を精密に観測した。銀河系の中心から2万8千光年離れて周回している太陽系の速度を計算すると、従来より約2割増しの時速約100万キロになったという。ハンマー投げでは、回転が速くなると選手の腕にかかる力も大きくなる。同じように太陽系の動きが速ければ、それを引きつけている銀河系の重力がより強いことになる。重力が強いと、それだけ質量も増す。銀河系の重さは5割増しとなり、「隣」のアンドロメダ銀河並みとなった。銀河系はアンドロメダ銀河と接近しつつあり、数十億年後に衝突するとの説がある。銀河系の重力がより強くなると、アンドロメダ銀河との間の引力も強まって衝突は少し早まると予想される。

  • 英医師団、エベレストで史上最も低い血中酸素濃度を測定
    【1月8日 AFPBBNews】英国の医師団が世界最高峰エベレスト(Mount Everest)に登って血中酸素濃度を測定した結果、史上最も低い酸素濃度が記録されたとする研究結果が、米医学誌「ニューイングランド医学ジャーナル(New England Journal of Medicine)1月8日号」で発表された。この研究結果は、血中酸素濃度の低下を引き起こす呼吸窮迫症候群、嚢胞性(のうほうせい)線維症、肺気腫など重病の長期患者に対する治療を、救命医療に携わる医師らが見直すのにつながる可能性もある。ロンドン大学ユニバーシティ・カレッジ(University College London、UCL)の医師団率いるエベレスト登山チームは、標高8848メートルの山頂より少し下がった8400メートル地点で採血を行った。当初は山頂で採血を行う予定だったが、悪天候のため変更を余儀なくされた。メンバー4人の鼠径部の大腿動脈から採血し、血液は6400メートル地点に設置されたベースキャンプ内の研究施設に直ちに運ばれ、分析が行われた。その結果、血中酸素の平均濃度は3.28キロパスカルで、標準値の12-14キロパスカルをはるかに下回った。チームリーダーのマイク・グロコット(Mike Grocott)医師は、「酸素が薄くなる高地で健康な人を観察することで生理的変化を知ることができ、それにより臨床での救命医療の改善にもつながる。血中酸素の低下は、救命医療においてほぼ普遍的な問題となっている」と述べた。また、「登山チームにみられた極めて低い血中酸素濃度は、重篤患者の診療に当たっている医師らが、血中酸素の低い長期患者の治療方針を見直すことにつながる可能性もある」とも指摘した。登山家らの血中酸素は、海抜ゼロ地点では死期が迫っている人にしか見られないほど、驚異的に低いのではないかと長い間推測されていたが、今回の研究結果はその説を立証した。研究結果によると、高高度では肺に水がたまる肺水腫が起き、これが血中酸素濃度の低下を招くと考えられるという。
    血液を採取した地点は8400mで気圧は平地の約三分の一。登山隊四人の血液は、酸素マスクを外して20分後経過して後に採取した。動脈血液中の酸素濃度は平地の四分の一ほどに低下し、呼吸不全で死亡する間際の患者と大差ないことがわかった。
    血中酸素、平地の4分の1=エベレスト山頂付近で初測定−英ロンドン大
    世界最高峰エベレスト(中国名チョモランマ、標高8848メートル)の山頂近くでは、動脈血液中の酸素濃度が平地の4分の1程度に低下し、呼吸不全で死亡する間際の患者と大差ないことが分かった。英ロンドン大の医師らが世界で初めて現場で測定した成果を、10日までに米医学誌ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシンに発表した。低酸素状態に陥った人体の生理的変化を解明すれば、平地の病院で、肺気腫(はいきしゅ)などの治療法を向上させるのに役立つという。
    血中酸素濃度 血中酸素濃度とは、人間の血液中にある赤血球が、どれだけの酸素を取り込んでいるかを示す数値です。血中の酸素濃度が高まることで、乳酸をすばやく分解し、筋肉痛の防止、疲労の回復へ繋がります。また、細胞の新陳代謝が高まり、美容にも効果的です。酸素飽和度検査とは、安静時の動脈血液の中に、どのくらいの酸素が含まれているかを調べる検査です。酸素飽和度が90%以下の場合は、肺機能の低下を表します。この検査により、息切れと病気についての手がかりを得ることができます。息切れが起こる病気には、慢性閉塞性肺疾患、急性気管支炎、肺炎、気管支喘息、間質性肺炎、肺がん、うっ血性心不全などがあります。

  • 山岳遭難:県内で相次ぐ 1人重体、2人けが /長野
    県内で11、12日、山岳遭難が4件相次ぎ、1人が重体、2人がけがなどをした。八ケ岳連峰では11日午後1時50分ごろ、赤岳(2899メートル)北方の地蔵尾根の登山道で東京都台東区花川戸、私立高校教諭、桧山純一さん(42)が動けなくなっているのを通りがかりの登山者が発見し、山小屋を通じて茅野署に通報した。桧山さんは松本市内の病院に運ばれたが、低体温症で意識不明の重体。八ケ岳連峰では同日午後7時ごろに横岳(2829メートル)付近で東京都八王子市の男性会社員(23)が右手に凍傷を負って下山できなくなり、12日夕、茅野署員らに救助された。また、長野市の佐渡山(1828メートル)では同日午後7時50分ごろ、山スキーをしていた同市檀田、会社員、塚田幸孝さん(47)が下山しないと家族から長野中央署に届け出があった。塚田さんは12日昼、同山東の戸隠連峰・御巣鷹山(2046メートル)で県警ヘリコプターに救助された。けがはなかった。北アルプス・蝶ケ岳(2677メートル)では12日午前6時40分ごろ、川崎市の無職女性(62)が山頂付近の稜線(りょうせん)上で転んで右足にけがをした。安曇野署は13日にも女性を救助する。1/13毎日
    <山の事故>南ア・鋸岳で東京の43歳男性行方不明
    13日午前9時半ごろ、長野県伊那市長谷の南アルプス・鋸岳(2685メートル)で東京都世田谷区、会社員、新野(しんの)泰之さん(43)が行方不明になったと、所属する東京都内の山岳会から県警伊那署に連絡が入った。伊那署によると、新野さんは11日に戸台河原から単独で入山し、日帰りで下山予定だったという。入山口にある山荘付近に新野さんの乗用車が残されていた。天候不良のため地上から捜索できず、県警ヘリで捜索したが発見できなかった。14日も続行する。1/13毎日
    山岳スキーで遭難の男性を無事保護 長野・戸隠
    長野市戸隠の佐渡山(標高1827メートル)へ登山したまま11日午後から行方不明になっていた長野市内の男性会社員が、12日午後2時5分ごろ、県警のヘリに発見され無事に保護された。目立った外傷はなく意識もあるという。長野中央署の調べでは、男性は同市檀田の会社員、塚田幸孝さん(47)。11日朝から友人と佐渡山に登頂後、午後1時45分ごろ、吹雪で視界が悪い中を滑走中、友人とはぐれて道に迷ったという。長野中央署の調べでは、男性は同市檀田の会社員、塚田幸孝さん(47)。11日朝から友人と佐渡山に登頂後、午後1時45分ごろ、吹雪で視界が悪い中を滑走中、友人とはぐれて道に迷ったという。県北部の山中では11日午後から12日にかけては雪で、明け方には氷点下7、8度と冷え込んだが、塚田さんは雪穴を掘って野宿し、菓子パンやチョコレートで過ごしたという。

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