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阿能川岳

標高わずか1611メートルの藪山だけど冬景色はどんなピークにも負けず劣らず絶景である。今年の冬はやはり雪が少ない。とはいえ豪雪地帯の端っこの山だからけっこうな積雪がある。前日は生憎天気が荒れて雪が舞った。だけどそれが軽いラッセルを生んで、山は易しくはないぞ、と語りかける。でも翌日は穏やかな晴天が約束されていたから、大休止を繰り返して山を思う存分山を、山にいることを楽しんだ。自らの力で刻みつける踏み跡は誰の胸にも満足感を植えつける。自ら行ってみたいと思うこと――。山を楽しむにはそんな気持ちが欠かせない。そう思っていく山にはどこか楽しさがある。

前日に降った雪のせいで足首を越えるラッセルがあったが、私体力ないんです、と言いながらも、自らの力でずっと雪を踏み分けて進む。そのどこが体力がないんじゃ、と僕は言いたくなった。絶大な人気がある山に行くとラッセルなどはなく、ルートはあらかじめ引かれていることが多い。さらにルートは踏み固められているから歩くのは楽だけど力はつかない。でも辺鄙な山に行けばそんな心配はない。入山者などめったにいないからすべて自分たちでやらなくてはならないのが常だからだ。山では朝早く出て午後も早いうちに行動を終えるというのが原則だ。山を登り始めたときに雷に遭わないようにするにはそうした方がいいと教わった。そういうことを考えれば確かに山では早く歩くことも大切だと思う。だけどいつもそんな具合の山行ばかりじゃ息が詰まってしまう。山は天気や条件によって登り方を変えることができる。経験に裏づけされた体力や知識や技術があればそんな行動が簡単にできるのだ。逆にそんな行動ができなければもっと大きな山、困難な山に挑むのは難しい。今回は天気がよかったから山頂で1時間近くも話し込んでしまった。山は登るだけじゃつまらない。天気がいいときにはどこかに遊びを作って山にいることを思う存分楽しまなくっちゃつまらない。

無風快晴。雪をいただく顕著な山は武尊山。シルエットの中の顕著な山は皇海山。また登りに行きたいと思わせる山行だった。でもいつもこんな天気だと思ったら大間違いだ。が、天気とルートを調べ挙げていればけっこういい加減な登り方ができる。それを余裕という。体力があるだけでは決して余裕があるとはいえない。もちろんこれには技術があることも重要なポイントになってくる。山道の脇ではイワウチワが春はまだかと雪解けを待ちわびていた。あと一月もしないうちにくすんだ葉は青々とし、淡いピンクの花をさかせるのかもしれない。

 

谷川岳遠望

雪が少ないといっても国境の山だから積雪はけっこう多い。国境のトンネルの手前も先も雪また雪の世界である。ここから見える頂上はトマの耳。谷川岳は双耳峰で、オキの耳の方が高い。山頂標識はオキの耳にある。左は国境稜線。右は西黒尾根。山頂から手前へ、そして右へと延びるのが天神尾根。この写真からはこの山の山頂部が迷いやすい地形だとは到底思えない。

自己紹介(木本哲登山および登攀歴)……山学同志会在籍一年目に培った技術を基礎として実行した初登攀〜第3登を中心にまとめた
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Satoshi Kimoto's World(木本哲の登攀と登山の世界)……海外の山も 低山から高山までさまざまなところへ登りに出かけました
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……登山開始から山学同志会在籍一年目までの山行で学んだこと感じたこと

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