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1981年 谷川岳一ノ倉沢・烏帽子沢奥壁南稜フランケ冬季第2登

年間の山行を点数に表して計算した合計獲得点数が、山学同志会の全会員中第1位となり、山学同志会敢闘賞をもらう。谷川岳の冬季登攀では、上越線の電車が止まってしまうほどの大雪の日があったけど、そんな中でも冬壁を登っていた。ルートを完登して下山すると、除雪が間に合わず、電車が動かないという日が何度かあった。電車もバスも動かず、土合駅の駅員さんにこれでも食って待ってろと言われ、インスタントラーメンをもらったこともある。

    伊豆城ヶ崎海岸おたつ磯アトミックハング[5.10]開拓

山学同志会のリーダー会の一員となり、岩登り競技会を担当することになった。岩登り競技会の高難度化の流れを受け、場所は城ヶ崎海岸で行うことにした。岩登り競技会のために1人で城ヶ崎に通い、黙々と岩を掃除してルートを拓く。このルートは壁のかぶりは大きいが、ホールドも大きく、ダイナミックな登攀ができるルートである。実は、城ヶ崎が一般に紹介されたのはこの年の8月のことだから、アトミックハングは城ヶ崎がまだ一般に知られる前の登攀ルートである。山学同志会の岩登り大会の高難度化は前年度の鷲頭山の大会から顕著になっていた。

冬は冬、夏は夏。高難度のフリークライミングと冬季登攀が急速に分化し始めたが、冬季登攀にフリークライミングの技術が必要なこと、ヒマラヤのアルパインクライミングにフリークライミイングの技術が必要なことは、前年のアルプスやBMCの招待でイギリスに出かけて行った山行で十分実感できたし、納得もした。日本国内でそれをやらない手はない。実際困難な冬季登攀を行うにはフリークライミングの技術が欠かせない。

    後年イギリスでのクライミング、ウインターミーティングに派遣された馬目弘仁、横山勝丘らと、同じくBMCの招待で冬のベンネービスなどを訪れアイスクライミングを行った坂下直枝などと話を交わした小川山の一夜は深夜に及んだが楽しい時間だった。それが明神で開催されたウィンターミーティング第0回を後押ししたことは彼らの報告の記事で読んだ。新進のクライマーたちが集って将来のクライミングを語る場を作ることは重要だ。お互いが刺激を受けあう場があれば冬季登攀、ひいてはあるパインクライミングが発展する。

 

1982年 谷川岳一ノ倉沢・滝沢リッジ〜ドーム壁冬季登攀

雪が降った直後なら、尖った雪稜の先端を切り落とし、踏み固めながら、両側が谷深く切れ落ちた、細く長いきれいなナイフリッジをたどることになる。雪を切り、足で踏み固めるとようやく肩幅ほどのトレースができる。こんなピッチが途中5ピッチほど続く。どちら側に落ちてもたぶん2人ともアウトだろうが、ほかでは決して味わえないルートだろう。最後にドーム壁が行く手をさえぎるが、滝沢リッジのフィナーレを飾るにふさわしい登攀ができる。前半のブッシュ登りが興醒めかもしれないが、案外傾斜が強く手強い。日本の雪稜の中では珠玉の登攀ルートである。Aルンゼに逃げるのではなく、ドームにつなげれば充実した登攀ができる。

年間の山行の獲得点数がいくらになろうと、僕だけは受賞対象外の人間とされた。しかし、この年は後輩にその座を譲り、全会員中第2位だった。採点の対象となるのは国内の登山のみで、海外の登山は採点の対象とはならない。

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