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登山の衣類に綿製品がよくないとされるのは、一度濡れてしまうと乾きにくいという性質があるからです。濡れた衣類が乾くときには気化熱が生じ、体の熱を奪うので、体が冷えてしまいます。この冷えを最小限にするために化繊や毛を使います。夏も冬も、たとえ濡れても乾きやすいものがベストです。冬は気温が低いので、保温性にも気を配りましょう。濡れても 汚れても暖かいのは毛製品です。
登山は行動で温まった体を冷やすために大量の汗をかきます。山では気温が低かったり空気が乾燥したりしているために水分不足にあまり気がつかないことも多いのですが、熱中症や血栓を防ぐためにも行動中は十分に水分をとることが必要です。汗と同時に失われるミネラルを補給してやることも重要です。行動食には甘いものだけではなく、塩分も取り入れましょう。
プラティパスは折りたたみ可能な水筒。水を入れなければ薄っぺらで場所をとらない携帯に優れた水筒です。
車を走らせるために必要なガソリンに当たるのは、人間で言えば炭水化物です。行動食には炭水化物が必要です。
山の気温は、標高差100メートルにつき約0.6度ずつ下がっていきます。都会で生活している人間が普段暮らしているのは、せいぜい標高100〜200メートルくらいです。1000メートルで6℃、2000メートルで12℃、3000メートルも高度差が違えば18℃も差が出ます。気温は想像以上にぐっと下がります。生活圏では必要がなくても山では長袖、防寒衣が必要になります。
冬は寒気と風が曲者です。これらから逃れるには重ね着と帽子、フード、手袋など小物が重要になります。特に目出帽や手袋は大切なものです。飛ばさないような工夫と、飛ばしたときに備える替えが必要です。
万が一何かことが起きたときにはツエルト(簡易テント)が役立ちます。夏ならかぶって寝るだけでも十分一夜を過ごせます。重さは1人用で250グラム、2〜3人用で500グラムくらいです。これ一つで自分の命はもちろん、何人かの命が救われるのです。できれば2〜3人用を購入してください。ツエルトの重さは倍になりますが、1人用に比べはるかに使い勝手がよくなります。それで 皆が生き抜くことを考えれば、250グラムの差はそれほど大きなものではありません。
コンロはガスを燃料とするものが便利です。ガソリンならMSRが便利 です。
地形図は、普段はそれほど必要性を感じないのですが、おかれている状況が悪くなればなるほど必要になってくる小物です。コンパスとセットで持ちましょう。地図はいろいろなことを教えてくれます。地図は使えば使うほど、知れば知るほど山登りが楽しくなります。
ハーネスは、ロープを体に固定するのに使う安全ベルトです。墜落時の衝撃吸収、加重分散の力を考えると、タイインループが付いたレッグループタイプのハーネスがお勧めです。フリークライミングだけに使うなら腿のサイズが調節できない固定式、冬山にも使いたいなら腿のサイズが簡単に調節できる可動式のものを選ぶとよいでしょう。ウエスト のサイズによってXS・S・M・L・XLなど適切なサイズのハーネスを選ぶ必要があります。腰周りにあったサイズを選びましょう。冬山は寒気の状況によって着る物を細かく調節するので、足腰のサイズが変わります。固定式では使えなくなることがあります。初めてハーネスを買うのなら調節式のものを買った方がいいと思います。
アイゼンは、軽アイゼンではなく、前爪の付いたしかっりしたものを使うように勧めます。その方が歩くのが楽ですし、安全です。最近のアイゼンは、10本爪、12本爪のようなものでも、かなり軽くなっています。
下降器はエイトリングが間違いが少なくてお勧めです。疲れているときにこそ安全に下りれるものを使う必要があります。懸垂下降の失敗はたいがい大事故に繋がります。悪ければ死亡事故、よくても重症です。
ピッケルは登山と登攀で使い分けるとよいと思います。ピッケルの主な用途は、登山なら杖、登攀ならホールドや支点として積極的に使います。氷壁登攀に対しては専用のクライミングギアが発売されています。氷壁の登攀だけならこれらを利用するのがいちばん楽しめます。オールラウンドに使おうとするとオーソドックスなタイプのものに集約されていきます。アイゼンも同様です。
アイスクライミングではリーシュ(=ピッケルバンド)がない方がフリークライミングに近い形の動きができ、登攀そのものを楽しむことができます。初心者は落とすことがあるのでリーシュをつけた方が無難かもしれませんが、練習ではむしろ積極的にリーシュレスクライミングをしてください。そのうち慣れてきます。
無雪期登山用具/積雪期登山用具/ビバーク&キャンプ用具/登山用具豆知識
木本哲プロフィール(「白夜の大岩壁・オルカ初登頂」のページから)……公開を取りやめています
僕のビッグ・ウォール・クライミング小史……公開を取りやめています。「目次」を参照してください
しぶとい山ヤになるために=山岳雑誌「岳人」に好評連載中……登山開始から山学同志会在籍一年目までの山行で学んだこと感じたこと
自己紹介(木本哲登山および登攀歴)……山学同志会在籍一年目に培った技術を基礎として実行した初登攀〜第3登を中心にまとめた
Satoshi Kimoto's World(木本哲の登攀と登山の世界)……海外の山もさまざまなところへ登りに出かけました
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