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ハチ毒によって起きるアナフィラキシーショックにはエピネフリンが0.3mg(小児用は0.15mg)注射できる「エピペン」というキットが有効だ。病院で検査してハチ毒アレルギーが認められた人はこれを持ち歩くようにするとよい。「エピペン」は医師の処方箋により薬局で購入することができる。前記の通りアナフィラキシーショックは短時間(数分〜30分以内)に起きるので長時間経過しているときは落ち着いて行動するとよい。また、アナフィラキシーショックは顔を含めた頭部や頸部を刺されたときによく起こる。できるだけこれらの部位を刺されないよう気をつけるとよい。
このようにエピペンはハチに刺されたときに有効な薬品だが、蜂毒だけでなく食べ物、薬物など広汎なアナフィラキシーに有効であるが、注射ができるのは本人とその家族、それに医師に限られている。残念ながら救急救命士はその対象には含まれていない。アナフィラキシーショックに陥った場合は一刻を争うだけに救急救命士にも許可をすべきなのだろうが、注射の判断と責任の所在に曖昧さが残るだけに許可されていないのかもしれない。しかし、救命ということを考えると、万一のときはやはり注射することが必要ではないのだろうか。
エピペンの注意書き
エピペンはアナフィラキシー発現時の補助治療剤です。医療機関での治療に代わり得るものではありません。エピペンの注射後には、直ちに医師による診察を受けてください。
数時間後にアナフィラキシーが再発することがあります。医療機関での診察を受けた後でもアナフィラキシー症状が疑われたら、再度、直ちに医療機関で診療を受けてください。
アナフィラキシーの発現状況は多様です。エピペンを投与したからといって、必ず有効であるとは限りません。
エピペン(エピネフリン)を注射したことを医師に伝え、太ももの注射部位を示してください。また、使用済みのエピペンと灰色の安全キャップは医師に渡してください。
蜂刺咬傷
ハチ毒にアレルギーの人でなければ、ハチに刺されても強い痛み、かゆみ、発赤、はれといった局所症状があらわれるだけで、通常3日間から1週間ほどで治癒する。症状は生体に注入された蜂毒の量にもよる。巣から離れると襲ってこなくなるので、威嚇された段階で逃げ出すのが最も適切な予防法である。間違っても蜂の巣の近くでうずくまるようなことがないようにしなければならない。
アナフィラキシー
アナフィラキシーとは、ハチ毒や食物、薬物等が原因で起こる急性アレルギー反応のひとつである。アナフィラキシーは、全身性の反応で、じんましんや紅潮(皮膚が赤くなること)などの皮膚症状や、ときに呼吸困難、めまい、意識障害等の症状を伴うことがある。血圧低下等の血液循環の異常が急激にあらわれるとショック症状を引き起こし、生命をおびやかすような危険な状態に陥ってしまうことがある。これをアナフィラキシーショックと呼ぶ。
アナフィラキシーを引き起こすきっかけには、ハチ毒アレルギー、食物アレルギー、薬物アレルギー等がある。最近では、この他にもラテックス(天然ゴム)によるアナフィラキシー等が注目されている。
生体には、本来自分と自分以外のものとを区別し、異物(抗原)が体の中に入ってくると、それに対する抗体を作って、それを排除しようとする働きがある。異物と認識したものに対して一度抗体ができると、同じ異物が再び体の中に入ってきたときには、生体はそれを異物と認識して、その抗体がくっついて(抗原抗体反応)体を守ろうとする。これを免疫反応といい、生体は一種の防衛反応を示すようになる。これは生体にとって有利に働く反応である。
それに対し、アレルギーはある特定の抗原(アレルゲン)に対して、過敏に反応してしまい、種々の症状を引き起こすもので、通常、生体にとって有利に働くはずの免疫反応が、生体に対して不利に働いてしまうのがアレルギー反応である。アレルギー反応が出た場合、生体は病気として捉えられる。
虫刺されの薬について
自己紹介(木本哲登山および登攀歴)……山学同志会在籍一年目に培った技術を基礎として実行した初登攀〜第3登を中心にまとめた
エピペン
警報フェロモン
オオスズメバチ
キイロスズメバチ
木本哲プロフィール(「白夜の大岩壁・オルカ初登頂」のページから)……公開を取りやめています
僕のビッグ・ウォール・クライミング小史……公開を取りやめています。「目次」を参照してください
Satoshi Kimoto's World(木本哲の登攀と登山の世界)……海外の山もさまざまなところへ登りに出かけました
しぶとい山ヤになるために=山岳雑誌「岳人」に好評連載中……登山開始から山学同志会在籍一年目までの山行で学んだこと感じたこと
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