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遭難しようと思って山に出かける登山者がいるとは思えない。しかし、遭難は現実に起こる。おそらくそれはどこかで誰かが判断ミスや思惑違いをしているからである。それは自分でも感じることがあるし、実際にそう思うことがある。そういった経験は山登りは基本が大切だ、安全に近道などない、人間は間違えるものだということを教えてくれる。そしてそれはどこまで後戻りすれば遭難事故を起こさずに当初の目的を達することができるのかという疑問と反省を生む。たとえ些細な事故であってもそんな観点から遭難事故を検証してみることが必要だろう。

遭難事故は確かに遭難事故を起こした人間に非があるだろう。しかし、もし自分が同じ立場に置かれていたらどうであろうか。自分だったらいったいどの地点で、どのような判断を下すのだろうか。さまざまな形で起きた遭難事故は決して他人事ではない。登山を続けている限りいつ自分の身に降りかかってくるかわからないものである。遭難者を非難する前に遭難事故の一つひとつを自分自身の問題として捉えなおし、一つひとつの行程を自分の登山技術や登山経験と照らし合わせながら検証し、遭難原因を探ってみることは遭難事故を防止する姿勢を育てるのに最適だろう。

遭難というのは面白い。面白いというのはとても不謹慎な発言だと思うに違いないが、実のところ遭難事故に出合うとたいがいその人本来が持つ人間性や登山グループが持つ方向性というものが端的に現れてくるように思われるから面白いのである。今まで大なり小なりいろんな遭難事故に出食わしてきたが、そのときそばにいた人間がとった行動を実際にこの目で見ているとついそう思ってしまう。それはいいものもあれば悪いものもあるが、技術とも経験とも違うものに支配されている気がする。遭難事故の解決や防止にはそういった類のもの、つまり本人の考え方や登山経験が作り出す人間性というものを理解し、登山に対する考え方や人間性そのものに訴えかけていくことが必要になる気がする。

遭難事故の解決や防止に人間性が関わっているとすれば、技術や経験以外に人間性を見据えた教育方法を考える必要が出てくる。こうして技術、経験、人間性という面から遭難事故を捉えればある程度遭難事故防止のマニュアル化を行うことができるのではないだろうか。そしてそれができれば、遭難事故そのものを恒常的に減らすことができるだろう。だが、それには遭難事故を詳しく検証することが必要になる。事故現場の様子やそのときの気象条件、行動概要、各人の心理状態などがわかればより深く遭難事故を解析することができるはずだが、各人の心理状態を聞きだすことは難しい。しかし、少しでも詳しいことがわかれば、どうすれば遭難事故を避けることができたのか、どうすれば被害を最小限にすることができたのかということがしだいに明らかになってくるだろう。

ガイドはもちろん登山者の必読書とも言える「生と死の分岐点」や「続生と死の分岐点」はそういった遭難事故の検証の上に成り立つ本である。遭難事故を多方面から研究することはとても大切なことである。そういった事例を研究し、自分自身の山行に生かすことができれば、自分自身が山で生き抜くのに必要な知識や経験がどの程度なのか、また、そんな状況に陥る前に窮地を脱するにはどうすべきなのかという回答を見つけ出すのが容易になるだろう。

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