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巨樹探訪
自然には神が宿る。
登山をしているとそう思うことがある。
木々の寿命は人間など足元にも及ばないほど長い。
そんな木々を訪ねていくのも山登りの楽しみの一つだ。
心を静め、耳を澄ますと老木の声が聞こえてきそうな気がする。
深山に訪れる者が増えるのは喜ばしいことかもしれない。
だけど、訪れる者が増えるれば山が荒れる。
土が固くなる。
訪れる者が増えれば増えるほど山が汚れ、
ワシらは命を削ることになる。
山の掟を知らない者に秘密を打ち明けてはならない。
人間のために道を作ってはならない。
人間のために標識など作ってはならない。
ここを訪れる者は経験を積んで山の掟を理解してからこなければならない。
この老木は大きな耳か口を持っているように見える。
何を聞き、何を伝えようとしているのだろうか。
ミズナラ
暖冬に芽を伸ばし、
短い背丈に花をつけたものの
新年の寒気は格別だった。
踏みつけに耐え、
霜に耐え、
小さな青い花を咲かす。
気温は氷点下。
葉の縁についた霜が痛々しいが、
雑草はそんなことにはめげない。
イヌノフグリ
山頂はとんがっていなくてはならない――。
そんな人にはこんな山頂はクズとでも言いたくなる類のものかもしれない。
でも僕にとってはこんなたおやかな山頂はごく当たりまえの存在だ。
だからいっこうに気にならない。むしろ好きといった方が正確だ。
奥深い山は訪れる人もなく静かである。冬という季節もそうさせる。
耳を澄ますとキツツキのドラミングが聞こえ、小鳥たちの声が聞こえる。
この寒さの中でせっせと餌を探しているようだ。
冬とはいえ、風のない陽だまりは暖かい。
日差しが大きく傾き、影が伸びてきた。
どうやらあと一時間もすれば日が暮れそうだ。
日差しが翳ればとたんに空気が冷え、寒さが募る。
もうそろそろここを後にしなければならない時間だ。
篶坂ノ丸 1456m
厳しい山もいいけど優しい山もいい。
優しい山もいいけど厳しい山もいい。
どっちもやりたいと思うのは欲張りなのかもしれない。
きっと欲張りなんだろうな。
でも、どっちか一つなんて決める必要はまったくない。
どっちも同じ山、同じ自然のもう一つの側面にすぎないのだから。
山は厳しくたって嘘つかないから自分自身をしっかり見つめていさえすれば何一つ危険なんてない。
いろんな山に行くといろんなことが経験できて楽しい。
これからもいろんな山に行きたい。
木本哲プロフィール(「白夜の大岩壁・オルカ初登頂」のページから)……公開を取りやめています
僕のビッグ・ウォール・クライミング小史……公開を取りやめています。「目次」を参照してください
しぶとい山ヤになるために=山岳雑誌「岳人」に好評連載中……登山開始から山学同志会在籍一年目までの山行で学んだこと感じたこと
自己紹介(木本哲登山および登攀歴)……山学同志会在籍一年目に培った技術を基礎として実行した初登攀〜第3登を中心にまとめた
Satoshi Kimoto's World(木本哲の登攀と登山の世界)……海外の山もさまざまなところへ登りに出かけました
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