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地域研究 学術研究
秋の深まりは落ち葉を誘う。
木枯らしが吹けば、小さな沢の小さな釜はひとたまりもない。
あっという間に落ち葉が釜を埋め尽くす。
静まり返った谷に水音がこだまする。
重なり合ってひしめく落ち葉が、釜に沈みきるころには、春がくる。
都会ではきらわれものの落ち葉だけど、実は数多くの命を育んでいます。
本当においしい野菜は、落ち葉を集めて作った堆肥で作られていることを知っていますか?
人間も野菜も見てくれではありません。
ウルシゲ谷沢
空は冷たく冴え渡る。
北風は枝先をふるわせながら吹き抜ける。
雪は山肌を覆い、登山は困難を増す。
流れは凍結し、挑戦に値する新たなフィールドを生む。
尾根筋では、冬枯れた樹林の隙間から、夏には思いもよらない、雪をいただく山が垣間見える。
冬の訪れもそんなに悪くはない。
木の枝だけじゃなく、根っこもこれと同じ広がりを持って伸びているって考えたことがありますか?
三つ峠
陽だまりは春が早い。
かすかな変化を感じ取った野草はむくむくと背丈を延ばす。
春の訪れを真っ先に教えてくれるのは陽だまりのイヌノフグリやタネツケバナ。
大輪の可憐な花で目を楽しませてくれるのはフクジュソウやアズマイチゲ。
里山にカタクリの花が咲くのはもう少しあと。
ニリンソウやヤマブキソウが咲きほこれば春も盛りだ。
なんでもないことだけど、毎年その季節が訪れると花が咲くのが不思議。
盗掘なんてつまらないことをして生態系を壊すより、
その季節に、その場所に出かけてみた方がはるかに楽しいと思うんだけどな……。
アズマイチゲ
青梅で今年初めてモンシロチョウが飛んでいるのを見たのは3月19日。
雑木林では3月26日だというのにもうカタクリが満開だった。
山肌のアブラチャンもキブシも咲いた。
木々の芽がほころび始め、いよいよ山笑う季節の到来だ。
今年は寒かった分だけ春の訪れがいつもより一段と早い。オタマジャクシも泳ぎ始め、4月初旬に桜も咲いた。満開は第二週目。
いよいよ沢登りの季節だな。岩登りにでかけたら、沢沿いの道にハナネコノメソウやコチャルメルソウが咲いてた。季節は着々と進んでる。
少し冷たいけれど、早春の装いがすばらしい。
沢登りにでかけたらハナネコノメソウやコチャルメルソウはもちろんのこと、ニリンソウやエンレイソウも咲いてた。
ハシリドコロは怪しい花をつけていた。
木々はまだ固い芽のままだが、おかげで日差しが暖かい。
水は
陽だまりの林道ではシジミチョウがつつましく舞う。夏緑樹の裸木がなんとも言えない味を出している斜面がある。
どうやら同じ種類の木が群生しているらしい。
木々が芽吹くとこの景色はどういうふうに変わるんだろう?
近いうちにもう一度訪れたい。
春は意外に早く来たけれど秋の訪れは遅い。
やはり地球温暖化の影響があるのだろうか。
クマゼミやナガサキアゲハの進出がだいぶ東へ北へとすすんでいるようだからそれは確かだろう。
自然は人間よりずっと正直だ。
冬来たリなば春遠からじ。
冬がくれば春は近い。
でも近すぎても困る。
寒くならないと南のブナの命運は細まってしまう。
寒いところに育つのがブナなのだから。木の寿命は長いから今すぐにどうこうなるわけではないけれど少しばかり心配になってしまう。
そんなブナの冬景色はなかなかいいものだ。
三頭山にはわずかながらブナ林があり、ときどきブナを見にいく。
そんな些細な興味から山登りをしても楽しい。
どんな理由をつけても心を和ませてくれるのが山なのだから。
冬や春先は雪をまとった遠くの山が見える。
こんなところからこんな山が……、と思うことも多い。
防寒着を身にまとい寒さの中に飛び出せばいつもとは違った世界がある。
大木が生い茂る東チベットと違って西チベットは土漠だ。
乾燥が激しいから棘のある矮小な草木が多い。
しかし、動物はいたって多い。
チベットノロバ、オオカミ、ウサギ、ナキウサギ、ハムスター、
野生のヤクやレイヨウの仲間もいる。
水場にたくさんの足跡があるところを見ると
かなり多くの動物が行き来しているようだ。
不毛の大地のようでいてどうしてどうして、生命は豊かで力強い。ギャンゾンカン(Gyan Zong Kang 6123m GPS測定)南面の威容
南東壁初登攀 11p 5.10d、A1 60mロープ使用
エイドクライミングはワンポイントでフリー化可能。
一見500メートルあまりも高度差があるようには見えない。
天に最も近い広大な台地チベット。
西チベットは特に空が印象的だった。
波に洗われたような岩があるところを見ると、
やはり昔は海だったのだという現実を受け入れざるをえない。
アンモナイトの破片もそれを物語る。ギャンゾンカン南東壁初登攀 チベット チャンタン 2004年
そこにいるだけで楽しませてくれる山、
技術や体力や経験を積んで積極的に働きかけないと楽しめない山、
手に負えない山などいろんな山がある。
最初は何もわからない。
だからけっこう無鉄砲なことをしてしまうし、そうしていても気がつかない。
だけどいつまでもそうしていられるわけじゃない。
自然はそんなに甘くはない。
山は決して牙を剥かない。
そこに向かう人間が素直であれば。人間は嘘をつくけど、
自然は決して嘘をつかない。
チャンタン盛夏・チベット
空気が澄んでいるせいか川や池や空がきれい。
短い夏は一瞬にして終わる。
冬が長く厳しい大地なのに生命は豊かだ。
すぐそばでチベットノロバが群れをなす。
写真 青井貴俊
チャンタン盛夏・チベット
明治時代の僧河口慧海はこのほとりを歩いたらしい。
悠久の大地は豊満な水を湛え、遠い昔を偲ぶ静かな時を作る。
河口慧海日記 ヒマラヤ・チベットの旅 講談社学術文庫から発売中
自己紹介(木本哲登山および登攀歴)……山学同志会在籍一年目に培った技術を基礎として実行した初登攀〜第3登を中心にまとめた
木本哲プロフィール(「白夜の大岩壁・オルカ初登頂」のページから)……公開を取りやめています
僕のビッグ・ウォール・クライミング小史……公開を取りやめています。「目次」を参照してください
Satoshi Kimoto's World(木本哲の登攀と登山の世界)……海外の山もさまざまなところへ登りに出かけました
しぶとい山ヤになるために=山岳雑誌「岳人」に好評連載中……登山開始から山学同志会在籍一年目までの山行で学んだこと感じたこと
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