Explorer Spirit 木本哲の世界 ト ピックス アルパインクライマー  アルパインガイド  Satoshi Kimoto's World 読み物
木本哲ホームページExplorer Spiritようこそ / Welcome to Kimoto Satoshi's website Explorer Spirit
Explorer Spirit 木本哲

トピックス&スクラップ

Explorer Spirit  Kimoto  Satoshi  Alpine Climbing School
木本哲アルパインクライミングスクール
無雪期積雪期企画ガイド個人ガイド海外プラン机上講習
募集案内と参加お申し込み注意事項  ガイド山行のお問い合わせとお申し込み
トップページ top page  目次 content  ワールドマップ world map  ウェブサイトご利用上の注意 cautions on use
木本哲 プロフィール profile  巻頭エッセイ  読み物 readings  リンク links  ガイドプラン  お問い合わせ contact

   


  • 前田さんトムラウシ遭難語る
    北海道大雪山系のトムラウシ山で7月16日にツアー客が遭難し8人が死亡した事故で、第一報を警察へ携帯電話で連絡し、自力下山した前田和子さん(64)=広島市安佐南区=が、体験を振り返った。中高年の登山愛好者に「ツアーでも、万全の体調管理と装備を怠らないでほしい」と呼び掛けている。ツアー最終日の16日は朝から雨だった。前田さんは出発前、タオルの真ん中に首を通す穴を空け、シャツの上にまとった。午前5時半、ヒサゴ沼避難小屋を出て山頂へ向かった。雪渓を渡る。岩場では、前を行くツアー仲間のお尻を押した。「疲れているなと感じた。風は強く、雨は針のようだった」と振り返
    る。遅れる人も出始めた。頂上に近い「北沼分岐」。水路を歩いて渡り終え、岩場で後続を待った。別の客と震える体をさすり合って寒さに耐えた。目前の女性が意味不明の言葉を叫び始めた。少し離れた場所にいた仲間のうち「数人が倒れた」と聞いた。ガイド2人と客5人がその場に残ることになった。男性ガイド(38)と前田さんを含む客10人は再び歩き始めた。「ガイドの歩幅は大きく、ついて行くのに必死だった」隊列は崩れ、ガイドと二人きりに。仲間を待つよう声を掛けたが、ガイドは「早く遭難を伝えないと」と進む。やがて、ガイドもふらつき始めた。「子どもがいるんでしょ」。前田さんは励まし、携帯食を分けた。ズボンのポケットの携帯電話が鳴った。午後3時49分。「どこにいるんか」。夫の声が響いた。電波が届くと知り、110番した。ガイドはろれつも回らないほど疲労していた。追いついてきた別の男性客1人と下山を決めた。別の登山グループの足跡をたどり、午後11時すぎに下山。ガイドは翌日、救出された。「前日の疲れが残っていた人も多かったのではないか」。前田さんは事故の原因を探る。泊まった避難小屋は狭く、床がぬれていた。自身は栄養剤や睡眠導入剤を飲んで午後7時には眠りについたが、「眠れなかった」との声も聞いた。「脚力が弱い方なので十二分に備えたのがよかった」という。登山歴16年で、月4回は広島県内外の山に登るが「初めての山のプラン作成や道案内は人に頼るしかなく、ツアーをよく利用している」と中高年登山愛好者の実情を代弁する。今回の事故ではガイドの状況判断に疑問が残る。一方で「主催者側だけの責任でもない。今後は、歩くのは自分という自覚をさらに強く持ちたい」と誓う。さらに、避難小屋の狭さや登山道の標識の少なさも指摘。「小屋は疲れをとれる状況になく、道案内も少ない。二度と犠牲者を出さないよう整備してほしい」と訴えた。 8/5中国 一言=読図の訓練もやるといい。読図はやれば必ずうまくなる。読図の本でおすすめの本がないのが欠点だけど……。ちなみにアメリカウィルダネスエリアで90マイル(およそ145キロ)のハイキングコースを単独でしかも2泊3日で歩いたとき、そのコースには標識が三つしかなかった。その意味はウィルダネスエリアだから人工物は一切設置しないということなのであるが(エリアが広がる前の標識が残っていた)、もちろん読図ができなければ来るなということでもある。そんな人が来れば事故が起きる。誰が考えれも当たり前の話だろう。道迷いの事故は起きるのではなく、当の本人が起こすのである。その意味は十分自覚しておいた方がいい。

  • ガイドが明かす「重圧」…中高年山岳ツアー“難しさ”
    「中止」でクレーム、悪条件でも決行
    50−60代のツアー客8人が凍死した北海道大雪山系・トムラウシ山の遭難事故を受け、同じく中高年の山岳ツアーが多く催行される長野県が、ツアー前の現地調査や講習、登山計画書の提出などを求める要望書を日本旅行業協会に提出した。登山は特に中高年の間でブームを呼んでいるが、実際に山岳ツアーの添乗経験がある旅行会社社員によると、中高年が多い山岳ツアーには、それなりの“難しさ”があるという。「今回の遭難事故におけるガイドの判断は結果的に間違っていたわけですが、ガイドにとって、ツアーをその場で中止して引き返すことは想像以上に大きなプレッシャーなのです」こう打ち明けるのは、元旅行会社専属の山岳ツアーガイドで、現在は山岳関連雑誌のライターをしている男性。ガイドたちの信条が「安全第一」であることは間違いないが、それでもリスクを冒さざるを得ないことがある。特にツアーの参加者が50−60代の場合、判断に困ることが多いという。「山岳ツアーは個人参加が原則ですが、自然発生的にリーダー格の参加者が出てきます。その人物が納得しない限り、ツアーの中断は困難な雰囲気になります。もともと高額なツアー代金を支払っている中高年の参加者は“お客さま”意識が非常に強い。また、経験が浅い“リーダー”ほど引き返すことを嫌う傾向がある。かつて私がガイドしたツアーでは、どうしても中断にご理解いただけない人がいて、その場で『ここから先は自己責任』と一筆書かせて、渋々あきらめさせました」ツアー参加者には事前に十分な防寒対策を要請するが、実際には本格的装備で臨むベテランから、日帰りハイキングの感覚で訪れる人までさまざま。それでもガイドとしては、「高い代金を払って遠くから来ているお客さまに、何とか山を登らせてあげたい」「登らせないと、後々クレームになるかもしれない」というプレッシャーがかかる。客側の強い要望に押され、薄氷を踏む思いで悪条件下での出発を決断することもあるという。実際、安全最優先でツアー中止を決断した後、苦情の手紙が旅行会社に多数寄せられ、旅行会社の幹部から注意されたガイドもいたという。ガイドの大半は旅行会社の社員ではなく、ツアーごとに契約する派遣社員のような存在で、旅行会社から「客からのクレームが多いガイド」というレッテルを張られることは死活問題となる。北海道の遭難では、参加者がツアー中止を要請したにもかかわらず、ガイドがツアーを強行したというから弁解の余地はないが、複合的なプレッシャーがガイドの判断を誤らせ、悲劇を招いた可能性もありそうだ。 ZAKZAK 2009/08/06 一言=先導したガイド自身が低体温症に陥っているというのがこの遭難のすごいところだろう。自分のことすら読めないのだから他人のこと、パーティー全体のことなど読めるわけがない。三人もガイドがいたのに……。

  • 【主張】中高年遭難 ツアー登山の弱点克服を
    北海道大雪山系トムラウシ山(標高2141メートル)と美瑛岳(2052メートル)で相次いだ遭難事故は、天候悪化を突いての山行であり、「引き返すか否か」の決断が生死を分けた。パーティーは50代から60代の男女で、中高年による北国の「ツアー登山」の是非が問われる。北海道の2000メートル級の山々は、本州の3000メートル級に匹敵するといわれる。当日のトムラウシ山頂付近は風速20〜25メートルだが、専門家は遭難現場の体感温度は氷点下まで下がっているという。トムラウシ山でパーティー山行のうち8人が死亡したほか、単独行の1人も亡くなった。美瑛岳でもツアー登山の1人が死亡した。トムラウシ山のツアーを企画した旅行社は、体力、技術の難易度を分け、今回は70歳以下の参加資格を設けて「やや健脚」と設定していた。プロのガイド付きで中高年が気軽に参加できる利点はあるが、ツアーにありがちな計画を変更しにくい側面がある。2泊3日の最後の行程で体力が落ちているうえに、遭難者は天候悪化で体温が急激に下がる低体温症になった。ガイドは各人の体力に目配りが必要だが、1パーティーに19人は多すぎる。ガイドの年齢が60歳代というのも気になる。低体温症になると、歩行が困難になるばかりか、意識がもうろうとして適切な判断ができない。体力は技術でカバーできない場合があるからだ。宿泊した避難小屋から悪天候を突いての山行で、何人かが脱落するとテントで休ませる方法で、徐々にパーティーがバラついてしまったようだ。安易な批判は控えるが、「パーティーは分かれてはならない」という登山の鉄則を踏み外してはいなかっただろうか。生存者は「真冬の吹雪のようだった」と語っていることから、前日に泊まった避難小屋に引き返す勇気が必要だったかもしれない。ツアー登山は航空機予約が事前に決められていることから、山行計画が変更しにくい。ツアー登山の最大の弱点である。近年の中高年登山は、体力に自信のある人々の楽しみとして大いに推奨したい。しかし、北国の夏山は、天候急変で冬山のような過酷な素顔を見せることがある。登山者は日ごろのトレーニングを欠かさず、ツアー立案の旅行社には、十分な経験と技術、体力を持つガイドの養成を求めたい。7/18 産経

  • 【フォーカス】悲劇なぜ 山形・仙人沢転落死検証
    ■難度高い登山道/県、6歳児想定外/子供守る決め事必要
    楽しいはずの子供会のハイキングが一瞬にして悲劇に変わった。山形県上山市蔵王の仙人沢で7月12日、保育園児の前田大輝君=当時(6)=と、引率者で子供会会長の木村芳弘さん=同(54)=が転落死した事故。現場の登山道は関係者が「子供には勧められない」と口をそろえる難易度の高いコースだった。全国的にも雪山での遭難死亡事故が相次ぐ今夏。同じ登山道を歩き、夏山に潜む危険を改めて検証した。(伊藤真呂武、吉原知也)
    事故から1週間後の7月19日。登山道入り口に車を止め、ウオーキングシューズにショルダーバッグを背負い、傘を手に出発した。事故当日は小雨模様だったというが、この日は横なぐりの雨が降り、強い風が吹く最悪の気象条件だった。現場までは大人の足で約20分。草木が生い茂り、ジグザグに下る山道が続いた。一人分がやっとの道幅で、雨で足場がぬかるむ。バランスを取るのに苦労し、途中、足を滑らせ尻もちをついてしまった。
    《この先急傾斜 転落注意! 山形県》
    谷間に掛けられた仙人橋を渡り終えると、すぐに看板が目に飛び込んできた。汚れがなく、事故後に設置されたことがわかる。ここが大輝君と木村さんが転落した現場なのだろう。花束がひそやかに手向けられていた。さく越しに下をのぞき込むと、想像以上の高さに足がすくんだ。大輝君が足を滑らせたとみられる階段は明らかに急傾斜だった。大きな石を敷き詰め、歩きやすいよう工夫されていたが、足をしっかり上げないと足場を確保できないほど段差があり、一気に疲労がたまった。「子供には難しい。かなりの恐怖感を覚える子もいるだろう」。これが率直な感想だった。
                       ◇
    上山署などによると、子供会一行は午前10時10分ごろに登山道入り口をスタートし、保護者の間に子供を挟むように歩いていたという。ただ、グループごとにペースがかなり異なり、徐々にばらけた状態になったようだ。 仙人橋を渡ったところで、続く登山道が子供にはきつい傾斜だと気付いたが、先行していた大輝君を含む子供数人がすでに上り始めていた。保護者らが「危ないよ」と声を掛けて引き返させたが、大輝君が戻る途中に足を踏み外してしまったという。「仙人橋には初めて行った。どのような場所なのか、まったく把握していなかった。足はぬかるんでいて、滑ったことは確か。危険な場所であれば初めから行かなかった」ハイキングに子供を連れて参加した女性はこう打ち明けた。現場に危険を知らせるような看板などはなかったという。別の参加者の家族は「仙人橋に着いたところで、怖がって渡らなかった子供もいた」。現場近くのペンション経営の男性は「橋までは子供も行くが、その先は通常引き返す。あそこはハイキングコースではなく、登山道」と強調した。
                       ◇
    仙人沢に行くことを提案したのは木村さんだというが、事前の情報収集や準備は十分だったのか。今回の登山道には、橋に向かわず、途中から迂回(うかい)する遊歩道が設置されているという。「現場は中級者以上向けの険しい登山道で、県警などが冬の遭難訓練などを実施するような場所。6歳児が登ることは想定していなかった」こう説明するのは、県自然課の担当者。事故を受けて、県内のおもな登山ルートを再点検し、観光パンフレットなどに危険個所の情報を盛り込んでもらうよう要請していくという。東北山岳ガイド協会の近藤明事務局長は「引率者はまず、登山道と遊歩道の違いを認識していなければいけない。登山道は自分の身を自分で守れる人が入る道。今年のように雨が多いと、思わぬところで滑って事故につながる」と指摘し、子供連れの場合の注意点をこう呼びかけた。「子供だけが前に行ってしまい、大人が後から付いていくケースはたびたび見られる。一番弱い子供を誰が守るのか。父母は安全管理のプロではないのだから、手を離さないなどの一定の決まりごとが必要だ」
                       ◇
    ■仙人沢の転落事故 7月12日午前10時半ごろ、山形県上山市蔵王の仙人沢でハイキングをしていた同市北町子供会のメンバーで、幼稚園児の前田大輝君が足を踏み外して約50メートル下の谷間に落下し、死亡。大輝君を救助するため、斜面を下りようとした子供会会長の木村芳弘さんも滑落死した。上山署によると、ハイキングには保育園児や小中学生17人と保護者ら12人の計29人が参加。大輝君は母と姉と一緒だった。転落した場所には転落防止用のさくやロープはなかったという。 8/5 産経

  • <卵巣>凍結保存、高齢マウスに移植し出産成功…明大チーム
    若齢時に摘出し凍結保存していた卵巣を、高齢で生殖機能をなくした後のマウスに戻して出産させることに、明治大大学院農学研究科と加藤レディスクリニック(東京都新宿区)が成功した。凍結卵巣の自家移植が実用化すれば、閉経など加齢による女性の生殖機能障害を避けられる可能性があるという。京都市で6日から開かれる日本受精着床学会で発表する。研究チームの明治大大学院生、池田有希さん(生命科学)らは、正常な若いマウス8匹について、二つの卵巣のうち一つを生後70日で摘出し凍結保存した。マウスは摘出後、最長336日間飼育して加齢による生殖機能の停止を確認。保存していた卵巣を、それぞれ元のマウスに戻した。その結果、6匹で正常な発情周期が回復し、そのうち4匹が雄と自然交配して2匹が妊娠した。そのうち1匹は雄と雌計2匹の子を産んだ。2匹とも正常に育っている。高齢で生殖機能を失った哺乳(ほにゅう)類が、凍結卵巣の自家移植で出産した例はないという。同クリニックの桑山正成・先端生殖医学研究所代表は「卵巣の自家移植で老化によって失われる排卵から交配、妊娠、出産にかかわる機能の回復を確認できた意義は大きい」と話している。【江口一】8/6 毎日

 

トピックス&スクラップ目次
212223242526272829303132
3334353637383940
414243444546
4748
495051525354555657585960
6162>636465666768

このページのトップに戻る

 

Google

Explorer Spirit 木本哲
to a top page トップページへ


to a contents もくじへ


E-mail メール

OFFICIAL WEBSITE OF ALPINE CLIMBER SATOSHI KIMOTO


Explorer Spirit 木本哲
Copyright 
©2005
-       Kimoto Satoshi  All Rights Reserved.
本ウェブサイト内のコンテンツの著作権は木本哲に属します。本ウェブサイト内に掲載の記事・写真・図版・映像などの一切の無断転載を禁じます。

トップ目次プロフィール国内登山海外登山著書・著作ガイド登山 &登攀映像&撮影ガイド登山
スクール無雪期積雪期企画ガイド個人ガイド海外プランイベント&直前情報装備表日本の山
自然教室登山教室岩登り教室沢登り教室アイス教室登攀専科夢工房インドア講習
机上講習
募集案内と参加お申し込み注意事項ガイド山行のお問い合わせ・お申し込み
お問い合わせ窓口(E-mail)
近郊の山と沢近郊の岩場周辺の山
周辺の沢氷雪テクニックギアウエア生と死お便りリンク
読み物トピックスコラムエッセイフォト&エッセイフォトギャラリーサイトマップワールドマップ
 雑記帳会員募集スポンサー募集バナー広告募集スポンサー&バナー広告お問い合わせ
協賛