台風8号はすごく発達する予想になっている。予想通り発達したまま中国大陸に上陸したら被害が甚大だろう。だけどそんな方向に向かっているようだ。東北以外は梅雨明けしたはずだが、またまた前線が復活し、湿った南風が吹き込んで天気が不安定だ。実際、関東各地で大雨洪水警報がでた。今は前線のせいだけど、もしかしたらちょうどお盆あたりにこの台風が熱帯低気圧から温帯低気圧に変わって日本列島に影響を及ぼすかもしれない。本当に秋口まで天気は不安定なのかもしれない。暦上はすでに立秋を過ぎた。ちなみにこのお盆休みをどう過ごすか悩んでいる人にはNHKオンデマンドでNHKスペシャル 「極北の大岩壁 〜北極圏・1200メートルの壁に挑む〜」を見て過ごしてみたらと進言したい。「極北の大岩壁」にはNHKスペシャル「夫婦で挑んだ白夜の大岩壁」とは違った岩登りの面白さがある。まだご覧になっていない方はぜひどうぞ。
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体重がちょっと増えた。リハビリとその延長上にあるウェイトトレーニングのせいで筋肉量がだいぶ増えたからだろう。もちろん疲れるからこのところたくさん食べてもいる。そのせいで骨量も贅肉量も増えているかもしれない。でも、岩登りをする対象のグレードも上がっている。太りがそれに影響がでるなら問題だが、そんな状況はない。しかし、それらのボーナスも激しい動きを始めればすぐに失うだろう。岩は岩登りで、山は山登りで筋肉をつけるのがいちばんいい。激しい動きをすればいくら食べても太らない。山学同志会での山行がそうだったし、ENSAでのガイド研修がそうだった。歩けば、攀じればどんどん体重を、贅肉を絞ることができる。
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時々試してガッテンのHPを見る。前回はステップ運動の効果を伝えるものだった。ステップに登ったり下りたりするものだ。これは指先を切ったときリハビリとしてやった運動のひとつだ。でも、筋肉がついてくると楽すぎてやがて体が反応しなくなる。リハビリと言うのはすべからくそんな感じになる。だから今度はそれにウェイトを加算する。そうすればリハビリトレーニングとして発展させることができる。でもこのステップ運動にも弱点がある。これで鍛えるのは山登りの登りには使えるが下りには使えない。山登りの下りにはもっと大きな力とバランスを必要とする。「ステップ」を下りてみればすぐに気づくはずだが……。
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台風8号崩れの温帯低気圧が来る前に日本の南海上にある熱帯低気圧が発達して台風9号になる見込みで、台風9号は明日あさっての二日間で日本を掠めていきそうだ。この台風による影響で西日本から関東にかけては天気が崩れ、雷を伴う豪雨になりそうだ。明日は四国沖にまで接近する見込みで、前線を刺激するので山はもちろん雨だろう。このお盆休みを山で過ごそうと言う人にはお気の毒なことだが、増水や河川の氾濫にはくれぐれも気をつけてほしい。
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大雨と雷及び突風に関する全般気象情報 第3号(平成21年8月9日16時50分 気象庁予報部発表)
日本の南にある熱帯低気圧が、10日朝までには台風に発達し西日本に接近する見込みです。四国地方から関東甲信地方にかけての太平洋側では、非常に激しい雨が降り大雨となる所があるでしょう。四国地方では前24時間雨量が300ミリを超える大雨となっている所があります。土砂災害や低地の浸水、河川の増水・はん濫に警戒して下さい。
[気圧配置の予想]
日本の南には熱帯低気圧があって北北西へ進んでおり、10日朝までには台風に発達し、西日本に接近する見込みです。現在、西日本の太平洋側では、南から湿った空気が流れ込み、大気の状態が非常に不安定となっています。熱帯低気圧の接近に伴い東日本でも大気の状態が非常に不安定となるでしょう。
[防災事項]
四国地方では1時間に50ミリから70ミリの非常に激しい雨が降り、前24時間雨量が300ミリを超える大雨となっている所があります。四国地方から東海地方にかけての太平洋側では10日夜にかけて、関東甲信地方では10日昼過ぎから11日にかけて、雷を伴った1時間に50ミリから70ミリの非常に激しい雨が降り、大雨となる所があるでしょう。局地的には1時間に80ミリ以上の猛烈な雨となるおそれもあります。10日18時までの24時間に予想される雨量は、いずれも多い所で
近畿南部、東海地方(三重県) 500ミリ
四国地方太平洋側 400ミリ
東海地方(三重県以外) 250ミリ
四国地方瀬戸内側 200ミリ
近畿中部 関東甲信地方 150ミリ
の見込みです。土砂災害や低地の浸水、河川の増水・はん濫に警戒して下さい。落雷や竜巻などの激しい突風、降ひょうにも注意して下さい。四国地方では土砂災害の危険性が高まっている所があります。土砂災害に厳重な警戒が必要です。
[補足事項]
地元気象台の発表する注意報・警報・気象情報に留意して下さい。次の「大雨と雷及び突風に関する全般気象情報」は、10日5時頃発表の予定です。
気象庁は9日午後9時55分、日本の南海上にあった熱帯低気圧が発達し、台風9号になったと発表した。
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台風9号は台風8号から吹き込んでくる湿った風の影響を受けていたらしい。雲の動きを見ると実際そうなっていた。これやもともと日本の上空にあった前線に勢力が弱まって東に後退したた太平洋高気圧の西側を回り込んで吹き込む湿った風の勢いが加わって日本列島に想像以上の雨をもたらしたようだ。兵庫県佐用町では一時間に50ミリを超える雨の次の一時間に80ミリを超える雨が降り、わずか三時間で179ミリの雨が降り、谷筋の比較的小さな河川が一気に増水したようだ。台風8号は台湾や中国に深刻な被害をもたらし、台風9号は日本に深刻な被害をもたらしている。兵庫県の主な1時間雨量は、佐用町87.5ミリ(9日午後9時20分まで)、宍粟市一宮町76ミリ(同11時40分まで)、朝来市和田山55.5ミリ(同11時半まで)など。佐用町では10分ほどで腰くらいの高さまで増水したそうで、夜中に避難中の人が普段はなんと言うこともない水路に吸い込まれ、流され、亡くなったり行方不明になったりしている。避難が間に合わず、待機した人が助かったという皮肉な結果もでている。台風は明日日本の南岸を通過する。その後一日を経て、台風8号から変わった温帯低気圧が通過して天気が悪くなるようだ。が、この温帯低気圧はもとは台風だから気をつけるに越したことはない。
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体重コントロールには恒久的な生活習慣の変化が必要である。身体機能を保つには生理的には空腹(エネルギー必要量を満たすために食物を欲しいと感じる欲求のこと)のみが必要であるが、精神的には食欲(エネルギー必要量に関わらず、ある食物を食べたいと感じる欲求のこと)を満たすことが効果的である。通常、体重コントロールにはエネルギー消費の増大とエネルギー摂取の低下の両者が必要である。食物摂取は一日500Kcal以上減らしてはならない。これは真だな。一日500Kcalの摂取量の減少は一週間に453gの減量に相当する。体重コントロールの全体的な目標は、エネルギー摂取の多い日と少ない日でバランスをとって全体の摂取量を減らすことである――。長い目で見よう。よほどのことがない限り運動後にエネルギー摂取が増えることはないという。
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先日、丹三郎尾根から御岳山、日の出山、三宝山と歩いたら日の出山の先で道が変わっていた。このところ何年もこのコースを歩いていなかったので道が変わったことを知らなかった。御岳山では林床の植物レンゲショウマが開花し始めた。散策ついでに一見の価値あり。庭先では夜秋の虫が鳴き始めた。季節はどんどん変わっていく。歩くのっていいね。これからどんどん歩こう。しかし、このところの遭難事故の多くは雨の中や雨後の濡れた状況の中で行動して起こっているようだ。中高年の脚力低下に悪条件がいくつか重なった中で起きているのである。事故が起きやすい状況で起きているのだから登山者自身が真摯に自分自身や事故と向き合わないと事故は防ぎようがなさそうだ。
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台風の水害に震度6の静岡沖地震――。会社が休みに入っているお盆時でよかったのか悪かったのか。ところによっては交通機関がぼろぼろだ。特に東名高速道路の富士(静岡県)―袋井(同)で起きた法面崩落は上下線を不通にしているが、復旧には時間がかかりそうで、物流やお盆の帰省や行楽に大きな傷跡(麻生首相の場合は「しょうせき」と読むらしい。発想が漢文調なのかね)を残したと言えそうだ。国土交通省は通行料金を1000円に値下げする割引制度をこの13、14日に実施する予定だが、それまでに道路が復旧できるかどうかは不透明だという。このところ大気も梅雨時のようにじとっとしていて雷雨は降るし、歩けば歩いたで汗がどぼどぼ出てくる。参ったぜ。体は締まるかもしれないが、熱中症になりそうだ。